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009 運動が苦手な僕はついていけない…

 昼休憩を挟み、午後の講習の時間となった。

 訓練場に全員集まったのを確認した一ノ瀬さんは、更衣室へ行くように促した。

 更衣室へ行くと、各人のロッカーがあり、そこの中にはプロテクターなどの防具が入っていた。

 サイズは事前申請した通りのものが用意されており、スムーズに着用ができた。


 着用後訓練場に戻ると、ずらりと訓練用の武器が並んでいた。

 剣や大剣。刀に小刀。小剣とかもある。ほかにはなぎなた、槍、短槍、弓矢にクロスボウ。コンパウンドボウもあった。

 防具として小盾・丸盾・ラージシールド・カイトシールドなど各種取り揃えられていた。


「皆さんにはこれから武器を選んでもらいます。慣れたのもがある人はそれを手にしてください。ある程度の種類は揃えました。あと、特殊すぎるものについては近い武器を手にしてください。これから約1時間、時間をとりますので吟味してください。試し撃ちしたい方は向こうの壁際に試射場もあるので使ってみてください。質問はありますか?」


 一ノ瀬さんがあらかた説明を終えると、一人の青年が手を挙げて質問を始めた。


「どうしてここに銃がないんですか?せっかくだし使ってみたいんですけど。」


 一ノ瀬さんは少し困った顔をして答えてくれた。


「それはですね、日本では手に入らないからです。今後手に入るかもしれませんが、今現在は入手不可能です。ご理解いただけましたか?」


 そりゃそうだよね。つい最近法律が変わったばかりなんだし、世界でこの異変が始まった以上、輸出している場合じゃないんだから。自国での利用にまず回すのが普通だ。


 一時間くらいしてあらかた武器を決めて、訓練場に集まってきた。

 僕は剣とラウンドシールドを選んだ。一ノ瀬さんに聞いたら一番無難な装備らしい。


 それぞれの武器種に分かれて訓練が始まった。

 経験者は経験者同士で組手を行っている。


 僕は初心者ということで剣の振り方から教えてもらった。

 なかなか慣れずに手が痛くなってきた。

 ある程度練習してると、いきなり声をあげる人が現れ始めた。

 そう、スキルが発現したのだ。

 一ノ瀬さんを見るとニヤリとしていた。

 どうやら、同じ行動を繰り返すと、スキルが発現することがあるそうだ。

 スキルが発現した人には変化が表れ始めた。武器の扱いが段違いにうまくなっていくのだ。

 僕も2時間ほど振り続けていると、スキルが発現した。

 【剣】と【盾】だ。

 僕はてっきりレベルで覚えるのだと思っていたが、そうではないようだ。


 訓練が終わるころ、大体の人がスキル習得を終えていた。

 まだ数人習得に至らなかったらしいが、今後ダンジョンにけば習得できるし、講習終了後もここを使ってもいいそうだ。


 最終的に習得に至ったスキルは【剣レベル1】【盾レベル1】【剣術レベル1】の三つだった。

 これをもとにダンジョンに入っていくことになると、なんだか感慨深いものがある。


 夕食を済ませ自室に戻ると、スキルについて確認してみた。

 【剣レベル1】は、剣を使った攻撃が強くなるのと、扱いがうまくなる。

 【盾レベル1】は、盾の防御力が上がるのと、扱いがうまくなる。

 【剣術レベル1】は、ダメージ増加と使用SPの減少が主らしい。


 後は使っていけば徐々に上がると、一ノ瀬さんが教えてくれた。

 問題は【スキルクリエイターレベル1】だ。

 とりあえず使ってみよう。


『スキル【スキルクリエイターレベル1】を使用しますか?』


 お、画面に何か出てきたな。はいっと。


『規定レベル以下のため使用できません。』


 使えないのかよ!!

 まあ、想定の範囲内なんだけど…

 ちょっと腹が立った。


 もういいや、ねよ。

ここまでお読みいただきありがとうございます。


ついに訓練始まりましたね。

作者はウィンタースポーツは好きなんですが、武道とかは見るだけで、あんなに動けるようになれるとは絶対思えません。

最近はウェイブマスター坂口さんにはまって、なんちゃってウェイブしてみてますが…できてる気がしない。

その代わり肩こり治ったんで、ある意味よかったのかな?

スキルで、武術・武道強くなる世界だと強さの価値観が変わりそうですね。


誤字・脱字等ございましたらご報告いただけると幸いです。


感想・評価・ブクマいただけると作者は頑張れます。


では、次回をお楽しみください。


※ほかにもちょい読みシリーズ他作品掲載中です。頑張って毎日掲載しています。

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