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【完結】スキルクリエイター 〜レベルを犠牲にスキルを創る。でも、レベルが低くて使えないってどう言う事ぉ〜〜⁉〜  作者: 華音 楓
第2章 万年Gランク確定→頑張ってFランク。

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080 掛け違え

「シン、お前は間違えた。だから俺がそれを正してやる。」


 今度は俺から攻撃を仕掛ける。

 狙いはリョウ。

 シンが動揺しているせいか、動きがかなり鈍い。

 こちらとしても好都合。

 何せ残り時間3分程度しかないんだから。


「リョウ。君ともきちんと話したかったよ。ごめんな。」


 リョウは構えた槍を振るう事無く、俺の剣を受け入れた。

 もしかして、意識があったのか?

 それはわからない。

 ただ、抵抗すること無くその体から首が落ち、ダイスケ同様に地面へと崩れ落ちた。


「リョウ!!貴様リョウまでもその手にかけたのか!!この人殺しが!!俺が成敗してくれる!!」


 シンが動揺から戻ってきたときには、すでにリョウは動かなくなっていた。

 それを見たシンはさらに激高する。


「違うだろ?お前が二人から奪ったんだ。スキル【強欲】。お前はそれでダイスケやリョウだけじゃない、他の探索者からもたくさんの物を奪い取ったんだ。わからないとは言わせないぞ!!」

「ちがうちがうちがうちがう!!」

「違わない!!シン!!もう終わりにしろ!!お前の欲する気持ちが…心が、すべてを壊したんだ!!」


 駄々をこねる子供の様にシンは一心不乱に剣を振り続ける。

 俺はそれを躱し、いなし、受け止めてシンと会話する。


「欲して何が悪い!!欲しがるのが普通だろ!?レベルだってそうだ!!スキルだってそうだ!!素材にアイテムすべてそうだ!!お前だったそうだろ!?違うとは言わせない!!」


 俺は言い返す言葉が無かった。

 確かに俺もそれを欲している。

 シンと違うのは己の弱さを知っていること。

 そして、信じてくれる家族や仲間がいたこと。

 シンにもカイリ達がいたはずだったのにな…


「シン!!」


 俺たちの戦いの後ろから女性の声が聞こえてきた。

 カイリだ。


「シン!!もうやめて!!これ以上何を欲しがるの⁉私たちはあなたの道具じゃない。ペットじゃない!!私たちだって人間なの!!シンと同じ人間なの!!」

「カイリ………、アスカ、カレン……。ダイスケ……、リョウ……。」


カラン……


 シンは攻撃をやめると、力なくうなだれた。

手にした剣は地面へ転がり、戦闘の意志は感じられなかった。


「シン……。」


 カイリがシンへと近づいていく。

 本当は止めるべきだろう。

 ただ、俺は止めることができなかった。


「シン……」

「なぁ、カイリ……。俺…どこで間違えたんだ。」


 シンはその場に崩れ落ちた。

 今にも泣き出しそうな声で、震える声で呟いていた。


「そうね、最初からよ。」

「ですねぇ~。ずっとだめだめですよぉ~。」


 カレンとアスカもシンに近づいていく。


「すいません先輩。止められませんでした。」

「ケントさんごめんなさい。」


 遅れて谷浦と虹花さんがやってきた。

 二人から謝られたが、今回は俺の判断が間違っていたみたいだ。

 この子たちは話し合うべきだったのだと、今更ながら感じてしまった。


「俺は……俺は……。」

「シン。これからはきちんと自分の足で立ちなさい。誰かの責任じゃなく、あなた自身の責任で。」

「カレン……。相変わらず手厳しいな…。」

「そう?これでもまだ優しく言ってあげてるわよ?」


 そうこうしているうちに、俺のスキルも切れてしまった。

 スキルの反動なのか、若干体に違和感が残る。

 おそらく、先ほどまでとの身体能力のせいで違和感に感じてしまっているんだろう。

 さて、どう決着をつけるべきかな。

 おそらくシンはもう人間へと戻ることはできないと思う。

 【生物の進化】を果たし、別の生物へと生まれ変わってしまったから。


『ケントさん、どうにかなりませんか?』


 アスカからの念話だ。

 俺も必死で考えてはいるが、いい方法が全く見つからない。


『すまない。俺にもどうしていいか…。』


 シンはモンスター化をしてしまった。

 ダンジョンのモンスターは、死んでも一定期間でリポップを果たす。

 もしここでシンを倒したとしても、おそらく復活する。

 ただし、それが同じシンとは限らないけど……。


 きっとこれがシンがスキル【強欲】を使用する前で、今の俺に出会っていれば、おそらく俺のスキルでどうにかできた。

 しかし、すでに時遅しだ…


ピロン


『スキル【スキルクリエイター】からスキル派生。スキル【レベルドレイン】を獲得しました。』


 ここに来てご都合主義が発動するかよ!!


ーーーーーーーーーー


レベルドレイン:対象の任意のレベルを抜き取ることができる。※対象のレベルが0になった場合、対象は消滅。


ーーーーーーーーーー


 はぁ~~~~~~~?!

 何だこのぶっ壊れスキルは!!

 有り得ないだろ!!

 これって相手を殺すんじゃない……、消滅させてしまうスキルじゃないか!!

 しかも、努力の結晶であるレベルを抜き取るって……


 でもどうしてこのタイミングで習得になったんだ……

 何か意図があるんじゃないか。

 おそらく自称神の意図が……


 まさか…

 ※対象のレベルが0になった場合、対象は消滅。


 俺にそれをしろということなのか…


 くそったれの自称神め!!

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