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【完結】スキルクリエイター 〜レベルを犠牲にスキルを創る。でも、レベルが低くて使えないってどう言う事ぉ〜〜⁉〜  作者: 華音 楓
第2章 万年Gランク確定→頑張ってFランク。

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065 新たなる挑戦の準備

 昨日は家族とキチンと話ができた。

 これまでつっかえていたものがウソのようになくなり、家族の関係がさらに良くなった気がする。

 父さんと母さんから「どんなことが有ろうともお前は俺たちの息子だ」そう言ってもらえた。

 とてもうれしかった。




 そして今日から、パーティーでダンジョン攻略を始める。

 正直緊張していた。

 これから始まる探索は、今まで通りとはいかないからだ。

 そこに懸けるチップは自分の命だけじゃなく、仲間の命もかけるのだから。




 昨日寝る前に全員で、今後について改めて話し合った。

 そして、第5層を一つの目標として据えることにした。

 そのためには全員レベル10へ到達することが条件となる。


 まず基本的育成方針の設定だ。

 現在のパーティー編成としては。


前衛:谷浦タンク

中衛:俺(遊撃)

中後衛:虹花さん(物理系アタッカー・斥候)

後衛:カイリ・カレン(魔法系アタッカー)

最後衛:アスカ(回復・司令塔・後方警戒)


 となる。

 見る限り偏りもなく、バランスの取れている編成だと思う。


 そして、各々の育成方針はこうなった。


谷浦…耐久力の向上。

俺…一撃離脱、第二タンク。

虹花さん…機動力、隠密力。

カイリ…妨害、速攻性。

カレン…大火力。

アスカ…回復特化、危機管理。


 大体今まで通りの方向性で進むことになる。

 特に谷浦にとってHPの上昇はスキル【シールドクリエイト】の生命線となるステータスだ。

 まずは優先的に伸ばしてあとは体力等の地力を上げてもらうこととなる。


 俺に至っては遊撃手となるので、速度がメインだ。

 スキルやステータスで底上げを行い、一撃離脱を繰り返してダメージを稼ぐことになる。

 あとは、魔法での嫌がらせ。


 虹花さんも、物理系遠距離でダメージを稼いでもらうメインアタッカーだ。

 ただし、敵からの攻撃を食らうとまずいので、機動性隠密性を上げることにした。


 カイリとカレンは今まで通り、魔法系一辺倒で問題ないだろう。


 一番の問題がアスカだ。

 どうしても回復特化で回復役として活躍してもらわないといけない、このパーティーの生命線だ。

 アスカが崩れると一瞬で崩壊しかねない立ち位置となる。


 なので、いつでも俺がカバーに行けるように動く必要がある。




 次に攻略についての確認を行った。


第一段階 第1層・第2層でスキルレベルとレベル上げ

第二段階 第3層・第4層で連携確認

第三段階 第5層への到達

第四段階 第6層以降への進出

最終段階 第10層…ボスとの対決。


 第一段階は基礎作りだ。

 この時点でかなりの時間がかかることが予想された。

 その辺は皆了承してくれており、場合によっては狩場をカイリ達の潜っていたダンジョンに変えてもいいと思っている。


 第二段階は連帯攻撃の確認作業だ。

 いくらステータスを底上げしようとも烏合の衆では意味がない。

 そこで、ホブゴブリンやフォレストウルフの群れで対応を確認することにした。


 第三段階はついに第5層…第一目標の到達だ。

 谷浦達は第6層までは到達しているとのことだったので、あまり心配はしていなかったりする。


 第4目標以降は先の話になると思う。



 最後に第5層の攻略について話し合った。

 谷浦達もある程度は情報を持っており、とりあえずいろいろな種類のスライムが現れるそうだ。

 出現する種類も豊富で、一番つらいのは状態異常だそうだ。


 今現在HP回復ポーションがスキル【製薬】によって製作が開始されている。

 しかし、今だ状態異常回復の安定生産までは至っていない。

 つまり、状態異常回復ポーションはダンジョン産の物と変わらないほど高値で取引されているのだった。


 そうなってくると第5層はかなりつらくなってくる。


 詳しく調べたほうが安全と判断した俺たちは、明日一番で訓練施設に集合し、まずは資料室で資料を確認。

 そして行動計画を立てようということになったのだった。




 俺は早くに目が覚めてしまい、どうせなら訓練施設でみんなを待っていようと思い市役所前バス停へと向かった。

 市役所前バス停にはまだ誰も来ておらず、始発のバスが運行準備を始めていた。


「あ!!ケントさんだ!!」


 しばらくすると、アスカの元気な声が聞こえてきた。


「ケントさんおはようございます。」

「おはよう、カレン。よく眠れたかい?」

「もちろんです。カイリはそうではなかったみたいですけど。」


 カレンはいたずらっ子のような笑顔で、カイリを見つめていた。

 カイリは顔を赤くしてカレンに抗議を始めた。


「カレン!!変なこと言わないでよ!!ケントさんに心配かけちゃうじゃないの!!」

「ん?カイリは眠れなかったのかい?」

「カイリちゃんは……ケントさんと探索できるのが嬉しかったみたいです~。」


 カイリの顔がますます赤くなっていく。

 うん、なんか小動物を見てるみたいだった。


 三人と話をしていると、そこに谷浦達も到着した。

 結局バス停に集合してしまった。

 どうやらみんな考えていることは一緒だったらしいな。


「じゃあいこっか。」


 俺たちはバスに乗り込み、訓練施設へと移動したのだった。

ここまでお読みいただきありがとうございます。


何やらカイリは思ところらあるようです。

それを華麗にスルーするケントもまたどうかと思いますが。

攻略開始はもう少しお待ちください。


では、次回をお楽しみください。


※ほかにもちょい読みシリーズ他作品掲載中です。頑張って毎日掲載しています。

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