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【完結】スキルクリエイター 〜レベルを犠牲にスキルを創る。でも、レベルが低くて使えないってどう言う事ぉ〜〜⁉〜  作者: 華音 楓
第2章 万年Gランク確定→頑張ってFランク。

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061 信頼の先にあったもの

「どうしたんですか、ケントさん?」


 カイリがキョトンとした顔で覗き込んできた。

 どうやら僕がいきなり「びくり」としたので心配になったらしい。


「いや、いきなりスキルが進化したんだ…。ちょっと待ってて。」


 僕は急いでステータスを確認してみた。

 そこにはこれまたご都合主義としか思えないモノが表示されていた…


ーーーーーーーーーー


スキル


 ユニーク:スキルクリエイター レベル2(1UP)

      スキルアップグレード レベル2(1UP)

      スキルカスタマイズ レベル1(NEW)

      スキルコンバート レベル1(NEW)


ーーーーーーーーーー


 新しいスキルの開放とレベルアップ。

 内容を確認してみよう。

 うわ。これってかなりまずいんじゃないか…


ーーーーーーーーーー


スキルクリエイター:自身のレベルを生贄に新たなスキルを創造できる。ただし、作成するにはその分の代価が必要。自身のレベルが0になる場合は作成できない。必要レベル減少。減少率レベル×10%上限50%

スキルアップグレード:自他のレベルを生贄にスキルレベルを上げる。または上位互換スキルに変更できる。必要レベル減少。減少率レベル×10%上限50%

スキルカスタマイズ:自他のスキルレベルを生贄にスキルを調整できる。スキルレベル0になる場合は調整不可。必要レベル減少。減少率レベル×10%上限50%

スキルコンバート:自他のスキルを生贄に同程度のスキルと変更できる。その際、レベルは1に戻る。


ーーーーーーーーーー


 これはどういうことなんだ?

 僕自身だけじゃなく、他人にまでその影響力を及ぼしてる…

 それに、スキルアップグレードを仲間に使えば、僕と同じようにステータスを上げることも可能になってくる。

 ここまで来たらチートどころの話じゃないんじゃないだろうか。

 つまり、人そのものの情報を書き変える能力といってもの過言じゃない性能じゃないか…

 これはどうしたものだ…


 どうやら顔に出ていたらしく、周りに居たみんなが心配そうな顔で見つめていた。

 僕は慌てて謝り、スキルについて相談してみた。


「なら問題ないですよ~。これでみんないっしょですね~。」


 アスカの毒気が抜けるような言葉に、なんだか救われた気がした。


「そうです。ケントさんと同じように強くなれるなら問題ないです。」

「ケントさん一緒に頑張りましょう。」


 カレンもカイリも同じように励ましてくれた。


「先輩、これで問題ないですよね?先輩も一緒にパーティー組みましょう。もちろん先輩がリーダーで。」

「そうですね、それがいいです。ケントさんよろしくお願いします。」

「みんな…」


 谷浦や虹花さんにまで言われてしまっては断ることはできそうになかった。


 どうしてこうなったんだろうな?

 僕はずっと一人でやってきた。

 そりゃ、先輩後輩友人はいた。

 でも…それでも一人だと思ってきた。

 たぶん、肝心なところで人を信用していなかったんだと思う。

 だから、いつも一人でやってきたんだと思う。


 何故だか涙があふれてきた。

 

 たぶん初めてだったんだ、誰かにここまで信用されたのも…

 そして誰かを信用したのも…

 家族でさへ本当の意味で信用していなかった。

 ただ、「僕」を信用してくれる人が…

 「俺」も信用してくれるとは限らない…


 良いのかな…

 もう…

 そろそろいいよね…「親父」「おふくろ」



 「あ、そうか、そういうことだったのか…」


 そして唐突に理解した。

 どうしてこのスキルなのか。

 どうして信頼できる仲間の存在がトリガーになったのか。

 スキルとは己の潜在意識の具現化だったのかもしれない。

 他人を信じていなかったから、孤独になるスキルになってしまったのだろう。

 そして、他人を信用したからこそ、スキルが正しく定まった。

 そう、この『クリエイト系スキル』は自称神の権能の一部だ。

 そして、与えられた権能は『スキル創造』。

 最初に全世界の『生物』に与えられたスキル。

 それの基礎になった権能だ。

 でも、なぜこのスキルを得ることになったのか…

 どういった基準で選ばれたのかはわからない。

 ただ、ろくでもないことであることは間違いないと思う。

 それと、谷浦の『シールドクリエイト』はおそらく『物質創造』の権能の一部だ。

 おそらく『物質創造』のほかにも『生物創造』も存在しているはずだ。

 何となくだけど、知識が流れ込んできているのがわかる。


 あぁ、ほんとどうしたもんかな…

 これって物語の主人公的立ち位置の人がいる場所でしょうに。


「先輩?」


 谷浦の声で現実に戻った僕は、みんなに打ち明けることにした。

 「僕」という俺の事を。

ここまでお読みいただきありがとうございます。


やっと物語が本題へと入ってきました。

そして、自称神の存在…

これからますます混迷を極める世界でどう生きていくのか…


では、次回をお楽しみください。


※ほかにもちょい読みシリーズ他作品掲載中です。頑張って毎日掲載しています。

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