057 会談準備
「そうか…。とりあえず今は虹花さんと二人で潜ってる感じかい?」
「はい、このスキルの事を考えるとなかなか組める人がいなんで。俺はまだなな姉ちゃんがいるから腐らずに続けていられます。」
本当にそうだね。理解者がいるから続けられるのはあると思う。
そうか…タンクか。虹花さんが遠距離物理職だから、あとは魔法職がいれば安定するな…
ん?どっかで聞いたことないかな?
タンクと遠距離物理職に斥候…
あ、カイリ達にピッタリじゃないか!!
でも、レベル減少について結局は話さないと話が進まないか…
「ところで谷浦。そのスキルについて誰かに話したりしたのか?」
「今のところ、元メンバーとなな姉ちゃんと先輩だけです。さすがにかなり意味不明なスキルですからね。ただ、その他のスキルは普通にレベル上がりますから、このスキルを今後使わないって考えると、ごく普通の探索者って感じですよ。」
確かにそうだ。僕みたいにスキルレベルすら上がらないとは違うんだった。
シールドクリエイトさえ使わないといいんだから。
あとは、当人たちの了承が得られればパーティーとしては成立しそうだ。
「なぁ、谷浦。紹介できそうな魔法職3名いるんだけど、またパーティーを組む気あるかい?」
「ん~ん。どうでしょう。この先探索者を続けるとなると、パーティーは必須ですから、考えないといけないですけど。なな姉ちゃんはどう思う?」
「そうね。私たちに不足している部分で考えるといい話ではあるわ。でも、そうなると栄次郎のスキルを話さないわけにはいかないわよ?」
結果そこに行きついてしまう。
きっとこのクリエイト系のスキルは、そういった問題に直面していくことになるんだと思う。
本当に自称神はいらないスキルを配ってくれたもんだよ。
「よし!!先輩、話通してもらっていいですか?その3人と話してから決めたいと思います。まあ、相手方が組んでくれるとは限らないですけど。」
「私からもお願いします。」
珍しくまじめな谷浦に、若干違和感を覚えながらもこの話を進めるとこにした。
谷浦なら大丈夫だろう。軽薄そうだけど、中身はしっかりしてるし、何より虹花さんがリードを握ってるから。
僕はすぐに連絡を取ることにした。
プルルルル、プルルルル。
ガチャ
『あ、ケントさん。急にどうしたんですか?』
『もしもし、カイリさん?お久しぶりです。今時間大丈夫ですか?』
『はい。何かありましたか?』
『そうですね、ちょっとご相談があったもので。ところで、今はダンジョンへは行ってますか?』
『はい、今は違う初級ダンジョンへ行っています。魔法職3人だと、物理系ダンジョンが厳しいので、魔法弱点のダンジョンをSNSで探して、今はそこを中心にレベル上げをしてます。』
『そうですか。それじゃあ、時間をかけても仕方がないので、単刀直入にお話します。カイリさんたちに紹介したい人達がいます。お時間を作っていただけませんか?』
『………、いいですよ。ケントさんの頼みですから。それじゃあ、二人には私から話を通します。時間ですけど…どうしましょうか?連絡取れればこれからでも会えますよ?』
『ちょっと待ってもらっていい?確認するから。』
「虹花さん、この後って時間ありますか?問題なければすぐに会えるそうなんですが。」
「ではお願いしてもいいですか?私たちは問題ありませんので。」
『カイリさん。それじゃあ、お願いしてもいいですか?今日の午後3時に訓練施設ブリーフィングルームを押さえますので。』
『わかりました。とりあえず何の話かだけ教えてください。』
『僕の知人がパーティーメンバーを探していたので、声をかけた次第です。』
『わかりました。じゃあ、二人にもそう伝えます。』
ピッ
「お待たせ。じゃあ、今日の午後3時にあえる段取りをつけたからそれまでは自由にしてていいですよ。時間になったら訓練施設の受付カウンターへ行ってください。僕の方で場所を確保しますから。」
僕たちは喫茶店で別れ、僕はその足で訓練施設へと向かったのだった。
まさかもう一波乱あるとは思いもせずに…
ここまでお読みいただきありがとうございます。
本当にお節介焼きですね。
自分の事よりも他を心配するとか。
そんな余裕ないはずなんですけどね…
では、次回をお楽しみください。
※ほかにもちょい読みシリーズ他作品掲載中です。頑張って毎日掲載しています。




