表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】スキルクリエイター 〜レベルを犠牲にスキルを創る。でも、レベルが低くて使えないってどう言う事ぉ〜〜⁉〜  作者: 華音 楓
第2章 万年Gランク確定→頑張ってFランク。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

51/161

051 後輩の悩み相談的な?

 一ノ瀬さんとの約束の時間までまだある。

 近くのベンチに腰を下ろし、スキルを確認してみた。


ーーーーーーーーーー


スキル

 

 スキル名:世界共通言語 レベル無し

      インベントリ レベル1

      スキルクリエイター レベル1

      スキルアップグレード レベル1


      剣 レベル1

      剣術 レベル1

      盾 レベル1


      身体強化 レベル1

      切断 レベル3

      命中率補正 レベル1

      回避速度補正 レベル1


ーーーーーーーーーー


 切断以外レベル1しかない。

 当然といえば当然で、周りとは違い使い込んでもレベルが上がらないらしい。

 ここで考えないといけないのは、新しいスキルを取るかスキルレベルを上げるかってところだね。

 どちらも一長一短あるだろうけど…

 

 まあ、深く考えても仕方がないかもしれない。

 どちらにせよ、レベルを戻してもすぐに下がるんだから…

 だったら全部やってしまった方がいいのかもしれないな。

 

 どうしたものかと頭をひねっていると、またも遠くから聞き覚えのある声がしてきた。


「あれ?先輩どうしたんですかこんなところで。ランクアップ進んでますか?そうそう聞いてくださいよ。なんかEランクに上がるのめっちゃ大変らしいんですよ。レベル20以上にしないといけないし。しかも、このダンジョンの第10層まで行かないといけないとか、どんなマゾゲーなんですか?僕らやっと6層で活動で来てる状態なんですよ?ひどくないですか?あ、先輩は今何層ですか?」


 うん、いつも思うけど絶対に口から生まれてきたよね?

 どうやったらそんなに言葉がスラスラ出てくるんだろうか…


「あ、いた~~~~~!!ちょっと栄次郎!!目を離すとす~~~~~ぐいなくなるんだから。もう。本当にすいません。うちの栄次郎が迷惑をおかけしてしまって。」


 すんごいびっくりしましたとも。いきなり大声を出さないでほしかったです。はい。

 それはそうと、この女性は誰なんだろうか。話しぶりからすると、おそらく谷浦のパーティーメンバーだとは思うけど。

 あ、そんなに耳を引っ張らないで上げて。千切れるからね?


「大丈夫ですよ。えぇっと、そうですね、彼とは会社の同僚でしたから迷惑ではありませんよ?」

「さすが先輩。懐でっかいですね!!」


 耳を引っ張られながらサムズアップしている谷浦は、ある意味大物なのかもしれない。


「すぐまた軽く話す!!いっつも注意してるでしょ?!」

「ところで…栄次郎。この方を紹介してくれないか?」


 谷浦を助ける気はなかったけど、一応女性は誰かと尋ねてみた。

 女性は突然焦ったように谷浦の耳から手を放し、一礼をしていた。


「すみませんでした!!つい、栄次郎を夢中で探していたもので。私は栄次郎の姉の谷浦たにうら 虹花ななかって言います。」

「これはご丁寧にどうも。栄次郎の元同寮で先輩だった中村なかむら 剣斗けんとといいます。」


 虹花さんに習い、僕も深くお辞儀をしてみた。


「いったかった~。なな姉ちゃんももう少しおしとやかになれば貰い手だって増えるだろうに…グベラホッ!!」


 おお~、きれいな右手の裏拳がはいったな~。

 うん、怒らせてはいけない人であることは確定したね。


「すみません、うちの愚弟がご迷惑をおかけしてしまったようで。あの子なりにいいところはある…はずなんですけどね…。これからも仲良くしてやってください。」


 右手をハンカチで拭きながら言われても…。

 はいとして答えられないよね?


「ところで、栄次郎を探しに来たのではなかったんですか?」

「そうでした!!ほら、栄次郎!!みんなまってるわよ。急いで!!」

「………。なぁ、なな姉ちゃん。行かなきゃダメかな?友達だったんだけどなぁ…。第5層辺りからなんだかいづらくて…。」


 いつもは元気印が取り柄の谷浦が何か影が落ちていた。

 何かあったのかはわからないけど、あまり乗り気ではないようだった。

 虹花さんもそれはわかっていたようだけど、待たせている以上連れていかないわけにもいかない状況だった。


「なぁ、谷浦。何があったかはわからないし、僕が口を挟むこともおかしいとは思う。でもな、話すときにきちんと話さないでずるずるすると絶対に後悔する。後悔してからじゃあ、遅い。だから、自分の思いをきちんと伝えるんだ。頼りない先輩だったかもしれないが、僕からのアドバイスだ。」


 僕の言葉が届いたかどうかわからないが、谷浦の表情が少しだけ凛としていた。

 何やら覚悟を決めたみたいだった。


「中村先輩、ありがとうございます。仲間と少し話してきます。また今度相談に乗ってください。」


 谷浦はそう言うと頭を一度下げて仲間たちの元へとかけていく。

 それを見た虹花さんは驚いていた。弟の変化に戸惑いを隠せないでいたみたいだ。


「中村さん、ありがとうございます。あの子ずっと何か抱えていたみたいで…。でも打ち明けてくれなくて、みんなも困ってたんです。あれなら悪いことにはならないと思います。本当にありがとうございました。」


 虹花さんも谷浦を追うようにその場を後にした。


「人に何か言える立場じゃないんだけどね…」

ここまでお読みいただきありがとうございます。


何やら先輩風を吹かせてみた主人公。

でも彼…ヒモなんだよ?

とまあ、後輩君は何か秘密を抱えていそうです。

そして、今後主人公に関わり、運命が動き出す!!


ってなるのかならないのか…


では、次回をお楽しみください。


※ほかにもちょい読みシリーズ他作品掲載中です。頑張って毎日掲載しています。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー cont_access.php?citi_cont_id=791510211&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ