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【完結】スキルクリエイター 〜レベルを犠牲にスキルを創る。でも、レベルが低くて使えないってどう言う事ぉ〜〜⁉〜  作者: 華音 楓
第2章 万年Gランク確定→頑張ってFランク。

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044 リベンジマッチ開始!!

 さらに観察を続けて準備を万端にしていく。


 集落入り口には、2匹のゴブリンが歩哨に立っている。

 中では焚火などを囲んで、ゴブリン達が騒いでいた。


 ホブゴブリンはというと、奥の方で何かを食べて飲んでいる。

 実際それが何なのかはわからない。おそらく奥の森に動物系のモンスターがいる可能性がある。その肉なのかもしれない。


 僕らが立てた作戦はこうだ。


①入り口の歩哨の2匹を投擲で攻撃を仕掛ける。

②慌てて出てきたゴブリンに土の針で移動阻害を仕掛ける。

③風の刃と投擲で数を減らす。

④石がなくなり次第、僕が突撃をする。

⑤魔法の援護のもと、速やかにゴブリンを殲滅。

⑥ホブゴブリンと1対4の形を作る。

⑦全力で殲滅する。


 おそらくこれが、今できる僕たちの精一杯だと思う。

 この作戦中もアスカには周辺警戒をしてもらい、奇襲等に備えてもらう。

 奇襲の動きが確認取れ次第、戦闘を放棄。全力で撤退する。


 あくまでもこれはリベンジマッチだ。

 命をなげうってまですることではない。

 たぶんこの行為を否定する人がいるかもしれない。

 それでも命は一つしかないのだ。

 死んでしまえばそこで終了。ゲームのように神殿で復活とかなんてありえないのだ。




 全員の準備が終わった。


 僕は手に石を握りしめ、数度深呼吸をした。

 それを合図にアスカが強化バフをかけてくれる。

 カイリとカレンも魔法を発動待機状態にしている。


「いこう!!」


 僕は気合とともに投擲を開始した。

 今回は運がいい。2回投げて2回ともゴブリンにきちんとヒットした。

 逆に音が出なかったので、中に気が付かれなかった。

 仕方がないので、わざと一発柵へ投げつける。

 ガン!!っという音と共に、集落の警戒度が上がったのが感じ取れた。


 集落の出入り口が騒がしくなってきた。

 倒れて動かないゴブリンを見て、仲間のゴブリン達が激高していく。

 怒りに任せてこん棒を振り回している。

 おそらく全ゴブリンが外へと出てきた。

 周辺を警戒しているようだ。

 あえてこちらを気が付かせるために、もう一度石を投げつける。

 今度も石は「グシャ!!」っという音とともに、ゴブリンの頭に吸い込まれるが如くクリーンヒットした。


 慌てた周りのゴブリンは、さらに警戒度を上げる。

 やがて1匹のゴブリンがこちらに気が付き、奇声を上げている。

 残りのゴブリン達もこちらに気が付き、奇声をあげはじめた。

 そして、1匹のゴブリンが走り出したのをきっかけに、残りのゴブリンもこちらへ走り出した。


 戦闘開始!!


 カイリの土の針が辺り一面に咲き誇った。

 突如現れた土の針を躱し切れず、けがを負っていくゴブリン達。

 まだまだ元気なゴブリンを標的に、僕は石を投擲していく。

 カレンも風の刃で切り刻んでいく。意外とザクザクと切り刻んでいくのに少し引いてしまった。

 僕が石をすべて投げ終わるころには、ほとんどまともに動けるゴブリンはいなかった。

 とどめを刺しに、僕は剣を携え駆けだした。

 僕は、息も絶え絶えなゴブリンの首を斬り飛ばしていく。

 全てのゴブリンの首を落とし切ったころ、ゆっくりとした足取りでホブゴブリンが姿を現した。

 体格も今までよりも一回り近く大きい。

 一番の違いはその手に持つ武器だ。

 僕らの知るホブゴブリンは棍棒を振り回していた。

 しかし、今回のホブゴブリンが手にしていた物は…


 ロングソードだった。


 しかも見覚えがある。

 そう、講習会で見た自衛隊が用意してくれた武器のうちの一つだ。

 つまりはそういうことだ。

 殺して奪ったかのか。または拾ったのか…

 できれば拾ったであってほしい。

 しかしこの世界は変わってしまった。

 命が軽くなってしまった。


 3人から不安な気配が漏れてきた。

 これ以上は危険だ。

 おそらくあれは『イレギュラー』種だ。僕たちが戦って勝てるかわからない強さを持っている可能性が高い。

 僕は撤退を提案しようとした時だった。


「ケントさん、少しだけ時間を稼いでもらえますか?試したいことがあります。それとカレン、あのホブゴブリンに竜巻をぶつけられる?」


 正直何を考えているかわからなかった。でも、カイリは倒そうと決意をしたらしい。


「もちろん可能よ。今までで一番強烈な突風を吹かせてやるわ!!」


 カイリにつられてカレンも気合をあらわにした。


「ケントさんのフォローはかんぺきですよぉ~。」


 気合が入ってるんだかどうなんだかわからないアスカの言葉に、僕も気合を入れなおした。

 ホブゴブリンは手にしたロングソードを片手で構え、こちらに目を向けた。

 それは舐め回すように、値踏みでもするような視線だった。

 僕は剣と盾を構え、じりじりとにじり寄った。

 いくらアスカの強化バフがあろうとも、直撃をもらうわけにはいかない。


「ぐゲギャギャギャ~~~~~~!!」


 そして、奇声を上げて先に動いたのはホブゴブリンだった。

 手にした剣を下段に構えて、突進してきたのだ。

ここまでお読みいただきありがとうございます。


モンスターが持つ武器…

鍛冶作業ができるならわかりますが、できないやつはどっから調達するのか。

小さいころから疑問でした。

正直、ゲームだから仕方がないといえば仕方がないんですよね(;^ω^)


そして思いました…。

だから昔のゲームって武器持ってるモンスターが少ないのかって。


誤字・脱字等ございましたらご報告いただけると幸いです。


感想・評価・ブクマいただけると作者は頑張れます。


では、次回をお楽しみください。


※ほかにもちょい読みシリーズ他作品掲載中です。頑張って毎日掲載しています。

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