037 違和感?
今日は少し早く目が覚めてしまったみたいだ。
時計を見るとまだ朝の5時過ぎ。さすがに早いけど、二度寝すると起きる自信がなかったから諦める。
そういえば、昨日レベルが上がったからステータスを振りなおさないと。
レベルは…2つ上がってる。
ということは残りポイントは20か…
昨日の課題は攻撃力・殲滅力の低さだった。
一撃で撃破とは言わないけど、行動不可まで持っていけるようになりたい。
というわけで、力に20を振り分けた。
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基本情報
氏名 :中村 剣斗
年齢 :35歳
職業 :探索者G
称号 :駆け出し
ステータス
レベル :8
EXP : 128/128
HP :107/107(2UP)
SP : 17/ 17(2UP)
体力 :107(2UP)(+5)
力 : 79(24UP)(+1)
知力 : 25
精神力 : 27(2UP)
魅力 : 5
幸運 : 20
任意ステータス振り分けポイント残:0
スキル
スキル名:世界共通言語 レベル無し
インベントリ レベル1
スキルクリエイター レベル1
スキルアップグレード レベル1
剣 レベル1
剣術 レベル1
盾 レベル1
身体強化 レベル1
切断 レベル3
命中率補正 レベル1(NEW):命中率が上昇。命中率レベル×1%+50%※上限100%
回避速度補正 レベル1(NEW):回避速度が上昇。回避速度上昇レベル×1%
装備
頭 :なし
胴体 :プロテクター(体力+1)
腕 :プロテクター(体力+1)
腰 :プロテクター(体力+1)
下半身 :プロテクター(体力+1)
足 :ブーツ
右手 :ショートソード(力+2)
左手 :ラウンドシールド(体力+1)
装飾品 :なし
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これで良し、ついでだからスキルクリエイターも開いてみよう。もしかするとスキルが増えているかもしれない。
「スキルクリエイター起動」
いつものように透明な板状の画面が立ち上がる。いつ見ても不思議だ。触れるけど、通り抜けるこの板はどんな素材なんだろうか。
『スキル【スキルクリエイターレベル1】を使用しますか?』
もちろんYESだ。むしろNOといったときどうなるのかが若干気になる。
『作成可能スキルを表示します。』
・魔法系▼
・クラフト系▼
・武器系▼
・武術系▼
・強化系▼(NEW)
・攻撃系▼
・防御系▼
・その他▼(NEW)
お、(NEW)の表示が増えてる。ということはやはり、レベルが上がると増加するのは間違いないみたいだ。行動で発生するものもあるから習得には気を配る必要がありそうだな。
・強化系▼(NEW)
≪アクティブスキル≫
移動速度上昇:自身の動く速度が上昇。上昇率レベル×1%。SP:1/分 レベル8
ふむふむ、≪アクティブスキル≫ということは自分で任意に切り替える必要があるってことか。移動速度が上がるのは助かるかな。ただ…スキルレベルが低いとあまり意味をなさなそうだ。
もう一つは…その他?
・その他▼(NEW)
≪アクティブスキル≫
気配遮断 :気配を消せる。レベル差が5までは隠せる。6以上はばれる。SP:1/分 レベル8
気配察知 :気配を探れる。レベル×1m+20m(レベル10毎にレベル×10mのボーナス)。SP:1/分 レベル8
キタコレ!!待ってました。
気配関連は本気でほしいと思っていたやつだ。特に【気配察知】はぜひとも欲しい。これがあればモンスターの奇襲をある程度防ぐ事ができるかもしれない。
昨日のカイリの件だってあのパーティーの誰かが持っていれば防げたはずだからだ。
しかし3つとも8レベル。
9レベルで覚えられるけど…8レベルにしないと使えない。真面目に鬼畜過ぎるでしょ?
うん、これを覚えるのは少し待とう。今日は一緒の探索だから1レベルに戻ったらかなりまずい。
まずは彼女たちを見きわめてから、問題なければ相談して決めよう。
朝食の為、居間に降りると、すでに家族がそろって食事をとっていた。
妹からは遅いと怒られてしまった。
今日の行動について確認をすると、妹は友達と近くの食材系ダンジョンへ潜るそうだ。おいしい食材をゲットするんだと意気込んでいた。
父さんはいつも通り仕事へ向かうみたいだ。建築現場で木工持ちが大分増えてきたみたいで、クラフト系のスキルも後天的に取得が可能だということがわかってきた。
母さんはいつものように家事を頑張ってくれている。感謝しかないですはい。ちなみに、家事を行うついでにストレッチとかをしていたら、柔軟というスキルが発生したそうだ。効果は体が柔らかくなり、重心が安定したそうだ。剣士とか前衛職も覚えたほうがいいのではと思ってしまった。
そういえば一つ気になることがあったんだった。ダンジョン内での生理現象について。
今回はソロではなく女性との共同探索だ。気を配ってしかるべきだと思ったのだ。
「え?何言ってるのお兄ちゃん。そんなこと起こるわけないじゃん?常識でしょ?」
おかしい。人間としてあり得るのだろうか?そんなことがあるのだろうか?
「お兄ちゃん、今や世界の常識だよ?政府としての見解もそう示されてるし。どうかしたの?」
え?そんなのでてたっけ?慌ててスマホで確認すると、確かに政府見解としてダンジョン内での生理現象がなくなるということが発表されていた。
おかしい?いや、そういえば僕も生理現象が発生したことがなかった。半日潜っても生理現象が発生したことがなかった。
なんだ、世界のルールか…。それなら仕方がないのかな?
朝食を終えると家族はそれぞれの行動を開始した。
父さんは一度市役所に書類を届けるとのことだったので、便乗して送ってもらった。
バス停はいつものように込み合っており、乗車の列ができていた。
僕はその列にならびバスを待つことにした。
年甲斐もなく心が高鳴っていた。これから始まる探索に胸躍らせてしまった。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
ほんと、生理現象が発生しないとかどんだけご都合主義なんでしょうか。
男女混成チームの生理現象事情って毎回気になってましたが、結局はご都合主義に任せてるのが現状かもしれないですね。これで、ガチリアルだったら、ダンジョン内が…。
考えるな察しろ!!
誤字・脱字等ございましたらご報告いただけると幸いです。
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では、次回をお楽しみください。
※ほかにもちょい読みシリーズ他作品掲載中です。頑張って毎日掲載しています。




