表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】スキルクリエイター 〜レベルを犠牲にスキルを創る。でも、レベルが低くて使えないってどう言う事ぉ〜〜⁉〜  作者: 華音 楓
第2章 万年Gランク確定→頑張ってFランク。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

33/161

033 新たなる出会い?

 10匹のゴブリンは二人で切り抜けたのはいいのだけど…


 集落の一番大きなテントから、1匹のホブゴブリンが姿を現した。

 でかい…

 今までで一番でかいホブゴブリンだと思う。

 これ倒せるのか…

 撤退した方がいいのでは…


 彼女をちらりと見ると、顔が強張っていた。

 逃げるにしても彼女を守りながら撤退は無理か…

 覚悟を決めるしかなかった。


 僕は盾と剣を握りなおし、改めてホブゴブリンと対峙した。

 ホブゴブリンも下手に動こうとはせず、じっとこちらをうかがっている。

 またも膠着状態…


 彼女も気持ちを立て直し、杖を握りしめていた。


 そして、魔法使いは土属性魔法でホブゴブリンの足元を崩しにかかった。

 ホブゴブリンもこれには驚き、一瞬僕から目をそらしてくれた。


 今だ!!


 僕はその隙を逃さずに駆けだした!!

 魔法使いも、それに合わせて火属性魔法で牽制をしてくれた。

 魔法がうまく目にヒットしたらしく、ホブゴブリンは目を瞑ってしまった。


 僕は全力で剣を振り切った。


 深々と切り裂かれたわき腹から、とてつもない量の体液が噴き出した。

 ホブゴブリンは何が起こったのかわからず暴れまわった。

 目も見えず、やたら目ったら棍棒を振り回した。

 彼女は隙を伺い、火属性魔法の貫通系統の魔法でホブゴブリンの心臓を打ち抜いた。


 そのまま倒れこんだホブゴブリンは、こと切れて動かなくなった。


 勝った…のか?


 いまだ、実感がわかない勝利だった。

 正直、今回もまた死を覚悟した。


 これがパーティー戦か…

 改めてパーティーの大切さを感じた。

 一ノ瀬さんに言われた意味を理解するには、十分すぎる出来事だった。

 これが第4層で起こったのなら、僕は生きては戻れなかったと思う。




 剣をしまい、魔法使いの元へと歩み寄った。

 彼女も緊張の糸が切れたようで、その場にへたり込んでいた。


「大丈夫ですか?」


 怖がらせないように、ゆっくりと優しく声をかけた。


「だ、大丈夫です。わ、私…生きてるんですね…。生き残れたんですよね…。」


 彼女は途切れ途切れ、現実を確認するように言葉をつぶやいた。

 それが彼女の今の心境なんだと思う。


 仲間だと思っていた者からの裏切り行為。

 迫りくる大量のモンスター。


 絶望するには過不足ない状況だったと思う。


 少し落ち着いてきたのか、彼女は立ち上がり礼を述べてきた。


「ありがとうございました。おかげで生き残ることができました。なんとお礼を言ったらいいかわからないです。」

「きにしないでください。って言っても気にしますよね?僕は中村 剣斗といいます。君は?」

「ケントさんですね。私は鈴木すずき 海莉かいりって言います。」


 改めて挨拶をしたのだが、会話が続かなかった。

 正直このままここにいても仕方がない。それに今回の戦闘でだいぶ体力を使ったせいか、かなりだるい。


「カイリさん。ここにとどまっても仕方がありませんので、このまま僕とトランスゲートまで戻りませんか?」

「お願いできますか?私一人だと戻れるか自信がなかったんです。」


 話がまとまったので、今日の探索は終了になった。

 むしろ、このまま続けてもミスで命を落とす可能性の方が高いと感じた。

 改めて話した思ったが、この子はとてもいい子に思えた。

 年齢もおそらく成人はしてないと思う。茶髪で少しウェイブがかったショートボブで、元気印を絵にかいたイメージを受けた。

 それなのに今回の件でだいぶ心がやられたのかもしれない。その表情はどこか強張っていた。

 それはそうだ、今まさに裏切りにあったばかりだから。


 彼女と軽く戦闘について打ち合わせを行った。

 彼女は火魔法と土魔法の+属性持ちだった。あと、スキル【魔法操作】のおかげで、魔法の扱いが得意だと胸を張って自慢していた。

 うん、おじさんには少し目の毒だよ…

 たわわに実った果実がフヨフヨと揺れていた…


 げふんげふん

ここまでお読みいただきありがとうございます。


タイトル真面目に悩みました。

最初に出た案は「サガ!!」でした。さすがにやめましたよ?

これもまたテンプレ展開ってことですかね?


誤字・脱字等ございましたらご報告いただけると幸いです。


感想・評価・ブクマいただけると作者は頑張れます。


では、次回をお楽しみください。


※ほかにもちょい読みシリーズ他作品掲載中です。頑張って毎日掲載しています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー cont_access.php?citi_cont_id=791510211&s
― 新着の感想 ―
[気になる点] このホブゴブリンとの戦闘の時に身体強化を使用しないのは何か理由がありますか?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ