027 久しぶりの自然発生
ぐしゃ!!
「うっそ~~~~~ん!!」
入り口に立っていたゴブリンの頭を石が砕いてしまった。
これが、レベルアップとステ振りの効果なんだろうか。
今だったらさっきのイレギュラーにだって善戦できそうな気がする。
中にいたゴブリンが異変に気が付いて外に出てきた。
ついでだから、もう一つ石を投げてみた。
ぐしゃ!!
「まじかよ…」
見事にクリーンヒットして、ゴブリンの頭が消えてしまった。
それにしても謎がある…
体力しか上げてないのに何故こうも命中率が高いんだ?
そして一撃で倒せるなんておかしい。
もしかして…
命中率補正 レベル1(NEW):命中率が上昇。命中率レベル×1%+50%※上限100%
回避速度補正 レベル1(NEW):回避速度が上昇。回避速度上昇レベル×1%
スキル生えてた~~~~~~~!!
SP消費の記載がないからおそらくパッシブスキルか…
きっとあれか、イレギュラーとの戦闘がきっかけで覚えたんだな。
できればお知らせ機能をください…
でも、レベルを使わないで覚えられたのは大きい。
これでかなり楽になる。特に命中率補正はまじで助かる。今はトータル51%の上昇だから、元の命中率はわからないけどほとんど外さないのではないだろうか。
よし、これなら石をもってきて投げれば先制攻撃ができるな。
1、2、3、4、5。よし、まずはこれでいいだろう。
ここから見えるのは…
よし、普通のゴブリンが2匹だ。一気にいこう。
ゴッ!!
グシャ!!
よし!!
2匹とも動かなくなったな。
さて、残るはでかいやつだけど…
なんか叫んでるのはわかるけど、何言ってるかまではわからない。
こっからなら…
せ~の!!
ゴガ!!
ナイスヒット!!ってめっちゃ怒ってる!?
とりあえずもう一個!!
ついでだもってけ泥棒!!
ゴガ!!
チーーーーん!!
ん?あ、倒れた。
もがいてるね…
僕は倒れこんでうごめいてる、でっかいゴブリンに向かって走り出した。
僕の襲撃に気が付いたでっかいゴブリンは、何とか防御姿勢を取ろうとしていた
しかし、体に力が入らなかったみたいでそのまま腕ごと体を引き裂かれた。
いつ見てもグロいね…
周辺に敵影なし…と。
つまりここはゴブリンの集落だってことか…
壊したほうがいいんだろうか?
でも、壊すにも何も持ってないし、とりあえずこのままにしておこう。
建物には何かあるかな?
建物の中は特に何かあるわけではなく、寝起きをしたであろう痕跡だけが残されていた。
集落を後にした僕は、この後の行動について考えていた。
おそらくこのフィールドはこういった集落が点在している可能性が高い。
なので、投石でゴブリンをつり出し、順番に倒していくのが一番いいのかもしれない。
これについては要検証だね。
しばらく周辺を探索したけど、それらしき集落は見つからなかった。
たまたま見つけただけなのか、それともすでに解体されてしまっているのか。それはさすがにわからない。
考え事をしながら探索していると、目の前の川の側で何かをしているゴブリンに気が付いた。
おそらく水浴びをしているのか…
少し高い丘に移動した俺は観察を続けた。
こちらに気付く様子はなく、水浴びを続けていた。
ここからなら届くか…?
せーの!!
ゴン!!
もういっちょ!!
グシャ!!
ふ~。いい汗かいた。
それにしても、モンスターの生態は不明だね。
おそらく野良のゴブリンだったんだろうけど…ちゃんと水浴びするんだね。
よし、次の集落を探そう。
それに、ここはレベル上げるのに最適だ。
投擲だけで何とかなりそうだし。
そのうち投擲スキル生えると嬉しいね。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
ここにきての予想外展開。
それにしても書いてから思いました。
石で頭部破壊ってかなりすごいですよね?
ゴブよ…きちんと鍛えないからそうなるんだぞ?
誤字・脱字等ございましたらご報告いただけると幸いです。
感想・評価・ブクマいただけると作者は頑張れます。
では、次回をお楽しみください。
※ほかにもちょい読みシリーズ他作品掲載中です。頑張って毎日掲載しています。




