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【完結】スキルクリエイター 〜レベルを犠牲にスキルを創る。でも、レベルが低くて使えないってどう言う事ぉ〜〜⁉〜  作者: 華音 楓
第2章 万年Gランク確定→頑張ってFランク。

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025 狩るものと狩られるもの

 ハンティングウルフの行動は、とても統率が取れていた。

 隙あらばリーダーを倒そうと狙っているけど、その隙が見当たらない。

 むしろ、群れを活かしてこちらの行動を制限してくる。


 波状攻撃ともとれる連携で、こちらは防戦一方にならざる得なかった。

 うまく捌いて攻撃に移ろうとすると、サッと後退しこちらの間合いから遠ざかるのだ。

 魔法が使えたらと何度考えたことか。

 ソロであることが悔やまれる。


 徐々にハンティングウルフの攻撃速度が上昇していく。

 僕の体力もかなりぎりぎりになってきた。


 どうする!!くそ!!


 なんかないか!!


 周囲を見回すと、第二層への階段が見えた。

 丁度、いい具合にルートが確保できている。


 どうする…

 

 仕方ない、戦略的撤退!!


 僕は全力で後退した。ハンティングウルフも突然のことに反応が遅れたみたいで、こちらを追いきれなかった。

 何とか階段に飛び込んだ僕は安堵した。

 噂通りモンスターは階層を跨ぐことはできなかった。

 

 悔しい…

 逃げるしかできなかった自分が恥ずかしい…


 何が「皆さん死なないでくださいね。」だ…


 畜生…。

 あまりの悔しさに涙があふれ出る。とめどなく流れる涙は拭いても拭いても収まらなかった。


「中村さんじゃないですか。どうしました?」


 ふとかけられた声の方を見ると、一ノ瀬さんが部下を引き連れて降りてきた。

 僕は涙を拭いて事情を説明した。

 すると、中村さんは頭を下げてきた。


「申し訳ありません。おそらく、現在第三層入り口に陣取っているのは「イレギュラー」と呼ばれる特殊個体です。我々が哨戒と討伐を行っておりましたが、どうやら漏れてしまったらしく、ほかの探索者にも被害が出てしまったようです。これより討伐いたしますので、今しばらくここでお待ちください。」


 イレギュラー…徘徊型ボスモンスターだ…。

 まさか第三層に出るとは思ってもいなかった。本当に油断しすぎていた。

 そして思い出す。あの自称神の言葉を…


『この世界はこの瞬間からデスゲームへと変わります。』


 そう、これはデスゲーム…。生きるか死ぬかの戦いだった…

 スキルのおかげで勘違いしていたんだ。ここはゲームの世界ではない…現実なんだ。


 しばらくすると、一ノ瀬さんたちが第三層から戻ってきた。どうやら無事討伐は完了したようだ。

 一ノ瀬さんから、「命があってよかったですね」と声をかけられたが、本当にその通りだと思う。あの時撤退できていなかったら…。僕はすでに殺されていたのだから。


HP: 53/103


 自然回復したおかげで半分までは回復できた。

 改めて第三層へ降りた僕は、周囲を警戒しつつ探索を続けた。


 しばらくすると、前方にハンティングウルフが4匹徘徊していた。

 僕の手は汗で湿っていた。

 ゆっくりとハンティングウルフに近づいていく。

 ばれないように慎重に…

 僕は拾った石を遠くへとハンティングウルフの奥側へと投げた。


カコーン


 ダンジョン内に響く音にハンティングウルフたちは釣られたそちらを見た。


いまだ!!


 僕は全速で駆けだした。

 1匹が僕の足音に気が付いたらしく、こちらを振り返った。


「おそい!!」


 高く降り上げた剣を全力で振り下ろす。

 面白いように吸い込まれていく剣は、ハンティングウルフを二つに切り裂いた。

 残り3匹は慌ててその場から後方に飛びのいた。


「ウゥ~~~~!!」


 唸り声をあげて威嚇する3匹に剣を向け、じわりじわりと近づいていく。

 あと少しで僕の攻撃範囲に入る瞬間だった。


「ガウワ!!」


 左の1匹が飛び掛かってきた。

 襲い掛かる爪をうまく軸をずらして回避に成功した。

 その勢いのまま横から切り裂いた。

 ハンティングウルフは血を噴き出したまま動かないくなっていた。

 そのままもう1匹に突撃をして、何とか仕留めることができた。


 あと1匹。

 唸り声をあげながら様子見をしているようだ…

 しびれを切らして飛び掛かってきたハンティングウルフを、そのまま縦に切り裂いて戦闘終了。


 ふう…


 そしてここでまたレベルアップした。

 これでレベル5。

 ポイントはまた体力に振り分けだね。


 よし。これで体力はかなり上がったはず。


体力:93(+5)


 トータル98か…あと1レベルで3桁。これなら何とかなるはずだ。

 それにしても…やはりきつい。

 ハンティングウルフの連携はいまだにぎりぎりの対応になってしまうな…


 少し休んだら、またハンティングウルフを倒そう。

ここまでお読みいただきありがとうございます。


今更ながら後悔しています…

ステータス管理が真面目にやばい!!

前も行ったかもしれないけど…

表計算ソフト使って、ステータス計算とかの管理して…

執筆より時間かかってるのは内緒です。


誤字・脱字等ございましたらご報告いただけると幸いです。


感想・評価・ブクマいただけると作者は頑張れます。


では、次回をお楽しみください。


※ほかにもちょい読みシリーズ他作品掲載中です。頑張って毎日掲載しています。

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