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とある男女の恋模様  作者: はから
第一章 とある男女の恋模様
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とある女の女子会


 「「「「「「カンパーイ!」」」」」」


 今日は女子会。

 竹ちゃんとの飲み会も楽しいけど女だけの飲み会も気楽でいい。

 都合のつかなかった人もいけど今日は6人での女子会。


 「ぷはー、生き返るわねぇ。他に追加頼む子いる?」


 竹ちゃんの会社の和田さん。

 38歳2児の母親である和田さんは思わずお母さんと呼びたくなる雰囲気の女性だ。

 仕事のストレスはそこまでないけど私生活でのストレスでこうやって飲まないとやってられないみたい。

 

 「私も追加しますね。すみませーん」


 「高橋ちゃんもいい飲みっぷり!」


 強いなぁ…。

 梅ちゃんの同期の高橋 利衣子ちゃん。

 酒豪の高橋ちゃんは普段家では飲まないけど飲み会では飲むみたい。

 若いとお酒たくさん飲めるよね。和田さんは別のナニかだと思うけど…。


 「梅ちゃんこの前はごめんね」


 「いえ、勉強になりました!」


 私と同じ取引先の芝建設の赤坂さん。

 そういえば竹ちゃんからリス子と芝さんの検査行ってくるってこの前言ってた。

 小西さんが担当だけど勉強ということで検査に行ったらしい。

 書類持って行った時に竹ちゃんが「リス子運転ダメ絶対」って言ってたし。


 「ラブちゃん静かですね」


 「もう若くないの…」


 「またまたー。ラブちゃん若いじゃないですか」


 足立ちゃん…。それ以上はいけない。

 今年で29のオバサンを虐めないで…。

 

 「今年で29のアラサーだから…。もう若くないのよ…」


 「ラブちゃん38の私に喧嘩売ってる?」


 「お母さんに喧嘩売るほど不出来な娘じゃないです」


 「誰がお母さんよ!」


 危ない危ない。

 年の話をすると和田さんの逆鱗に触れちゃう…。

 一度だけ暴れた和田さんは酷かった。

 女子会のメンバーもれなく全員朝帰り。

 一晩中和田さんに付き合わされた私たちはとても異性には見せれない状態だった。

 それから暗黙の了解として和田さんに年齢の話はタブーになってる。


 「愛ちゃんも十分若いじゃない」


 「芝建設の七不思議の赤坂さんがそれ言っちゃいます?」


 「うちの七不思議って言っても7つもないじゃない。ウケるわー」


 私より4つ年上の赤坂さんはどう見ても20代前半にしか見えない。

 童顔というのもあると思うけど若い。

 芝建設で働いて5年になるが外見がまったく変わってないらしい。

 芝建設の七不思議だ。


 実際には7つもないけど…。

 えーと、不老の赤坂さんに芝社長の無限財布に裏番長の吉中さんだったかな。

 うん。7つもないね。



 「でもラブさん最近彼氏欲しいー!って言わなくなりましたよね」


 「ついに彼氏できた?おめでとー」


 「高橋ちゃんと足立ちゃん喧嘩売ってるの?」


 「「全く!」」


 彼氏なんてできてないわよ!

 言わなくなったのは竹ちゃんと飲み会をする仲になってからかな?

 そういえば竹ちゃんの前以外で言わなくなった気がする。多分…。

 というかそこまで彼氏欲しい連呼してないし!


 「やっぱりお相手は竹科さんですか?」


 「兄さんと?ラブちゃんおめでとー」


 「ありがと。まったくもってそんなことないからね」


 「わ、兄さんフラれちゃった。無念兄さん!」


 フッてないけど!?

 梅ちゃんも足立ちゃんも何を言っているんだろう…。

 最近の若い娘は代理告白でも推奨してるのかな。


 「最近書類の受取は竹科さんとラブさんだけにするようにしてるんですよ!」


 「リス子偉い!この枝豆あげる」


 「ありがとうお母さん!」


 「誰がお母さんよ!」


 ここ最近梅ちゃんが書類の受渡にこないのはそういう理由なのね。

 梅ちゃんには今度お菓子でもあげよっと。


 「私も旦那がいなかったら竹くん狙うのに」


 「不倫はダメよ、由香ちゃん」


 「その時はちゃんと離婚してからにするから安心してママ」


 「誰がママよ!」


 そう、竹ちゃんは人気物件だ。

 人気物件なのに彼女がいないのは髭からくる強面イメージが原因じゃないかな?

 喋れば優しい竹ちゃんなんだけどなぁ。

 喋るまでが難易度高いのかも。

 上げた髪に髭。ついでに腕に浮き上がる血管。

 あ、ヤバい鼻血でる。


 「兄さん彼女いないのが不思議なんですよね。彼女いないけど奥さんはいるとか?」


 「竹科さんってゲイじゃないんですか?」


 「待って美菜。去年の忘年会で男同士キスしたのは事実だけどゲイじゃないと思う」


 「ぽっきーゲームじゃなくて美味い棒でやってたわねぇ…。最後は萩田さんに二人の頭捕まれてキ強制的にキスしてたけど!」


 竹ちゃん彼女欲しいじゃなくて彼氏欲しい系男子だった!?

 そうかー、竹ちゃんゲイなのか。

 うん、違うかな。

 違うと信じたい…。


 「でも利衣ちゃん!美人のラブさんが押しても倒れない竹科さんだよ!?」


 「ちょっとまって梅ちゃん。押してないし、倒そうとしてないんだけど?」


 「兄さんまたフラれてる!ウケるー」


 フッてないし、告白されてもない。

 私と竹ちゃんの関係性をなんだと思ってるのかなー?


 「ホントにラブちゃん美人なのになんで?周囲の男どもは不能なの?」


 「ほら、ママ。愛は胸が…」


 「「「「ああ…」」」」


 「……」


 まな板じゃないし!

 少しはあるし!

 Cはあるし!


 バストアップ体操で見返してやるんだから!


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