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とある男女の恋模様  作者: はから
第二章 とある男女の恋煩い
23/85

とある男女のお家デート②


 「やめて」


 紅葉の発言が問題なくなった愛海から拒否られた。

 名前呼びで興奮していた気分は地の底だ。

 調子に乗り過ぎたかな…。


 「敬語やめて」


 「わかりま…わかった。これでいい?」


 「良くできました。偉いねー」


 「僕は子供じゃないんですよ…」


 「僕も禁止。ホントは俺なんでしょ?私の前では本当の紅葉見せて」


 27にもなってナデナデされるとは。

 ナデナデ…。

 嬉しい。ハマりそう…。


 どうやら禁止されたのは敬語だった。

 社会人になってから、癖になっていた僕という一人称。

 俺という一人称は使うことが少なくなった。

 その代わり、私と僕が増えた。

 

 本当の紅葉ね…。

 見せてあげましょう…!

 本当の俺を!


 「ちょっと」


 「何?」


 「ハウス」


 「本当の俺を見せるのに?」


 「誰が変態全開にしなさいって言ったのよ…」


 押し倒そうとしたら愛海からストップがかかった。

 本当の俺は変態だよ?

 …冗談。

 

 もう27だ。

 9月には28にもなる。

 節度あるエロを覚えたんだ。

 卒業したてのチェリーボーイとは違うのだよ。

 …ちょっとくらいはいいかな?



 「これならいい?」


 「………いいよ」


 「ありがと」


 愛海を自分の足の間に座らせる。

 後ろから抱きしめるような形だ。

 これくらいは大丈夫のようだ。

 

 愛海から甘い匂いが…。

 た、たまらん!

 なんで女の子ってこんなに甘い匂いがするんだろ。

 フェロモン?

 誘惑されたら俺の紅葉は暴れちゃうんだけどなー。



 「俺…愛海のこと全然知らないんだよね」


 「私もね」


 「だから自己紹介しない?改めて」


 「そうね」


 実はお互いのことを、そこまで詳しく知らない。

 表面上のことはわかる。

 もっと相手を知りたい。


 彼氏彼女の仲だ。

 急ぎ過ぎかもしれない。

 でも…自分自身が、愛海のことを知りたがっている。

 もっと知りたい。

 全部が欲しい。



 「竹科 紅葉。今年28のまだ27歳。家族構成は祖父母と父と母に妹」


 「暮林 愛海。今年で29。家族構成は父と母、兄に弟」


 色々と愛海のことを知ることができた。


 モデルにキャバ嬢ってホントだったんだ。

 なんで建設業界なんかに来たんだろうと思っていると、店に来ていた社長にスカウトされたらしい。

 キャバ嬢を引き抜く橋本社長…。

 橋本社長も好きだからなぁ…。



 昔は一人暮らしをしていたが、ストーカーが酷かったので実家に帰ったとのこと。

 ストーカーはキャバ嬢時代の客だったようだ。

 そのストーカー生かしておけないな…。

 愛海にストーカーするなんて、良い度胸してるじゃん。

 実家に帰ってからは何の被害もないとのこと。


 橋本組の皆さんが頑張ったと…。

 あそこは橋本社長を筆頭に武闘派だからなぁ…。

 何があったか聞くのはやめておきます…。


 実家に戻ってからは、干物度合が酷くなったようだ。

 休日は家でごろごろ。

 テレビを見たり、漫画を読んだりとぐーたらしているらしい。

 愛海漫画読むんだ…。

 意外だな。

 今度愛海と漫画喫茶でも行こうかな。



 愛海からは「これが私。干物女でもいい?」と言われたが問題ない。

 だから部屋着を持ってきたのね。

 ノーメイクの愛海は、化粧をしているより幼く見える。

 だが、それがいい!

 Tシャツに短パン…アクセントの足のむくみを取るソックスがヤバいよ…。

 エロいんだけど…。


 俺も休日は家でのんびりしたい派だ。

 出掛けても人が少ない場所でのんびりしたい。

 せっかくの休日なんだから疲れたくない。

 

 俺も干物だと思う。

 干物なら徐々に元に戻ればいい。

 

 

 「カップルって何するんだっけ…」


 「…私も忘れた」


 こ、これから思い出せばいいよね!





 

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