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96.錬金術を使ってみた?

 それで、今はそれらの品物は全部一緒にユウマのアイテムボックス内に収納された状態であるが、最初に荷物をスペース分だけ収納した時はレオンさんに呆れられていた。

「はははっ、ユウマ殿にかかれば、我々の常識は一切通用しないですな。まいった、参った。ホントに・・・・はははっ」

 少し呆れて力の抜けた笑い声がしていた。


 それに出発前にシルフィーさんとレオンさんを、ひとまず安心させる為に防御魔法を張ると伝えたので大丈夫である。

「それに大丈夫ですよ。失敗しても良い様に馬車の後の方と、特に作業する自分の周りには、シールド魔法を張ってから、荷物と馬車に被害が出ない様にしますから問題ないですよ」

「いえ、荷物よりユウマ殿、貴方の方が・・・」

「そうですよ。ねっ!ユウマ様。考え直しません?」

 逆にそう伝えたら二人から心配されてしまい。


 とりあえず安心させる為に、みんなに声を掛けたのである。

「えっ、大丈夫ですよ。みんなを巻き込むよりも、この方が安全ですからそれにもし何かあったらすぐにでもやめますから」


「まあ、確かにそうね。なら練成方法と合成の手順をヨーコが説明するわ。それに失敗した時は、まず変な臭いとくすんだ光を出すからすぐに破棄しなさい。ならヨーコ説明をお願い」

 そうフィリアさんが説明して、今度はヨーコさんが、自分の手帳を取り出し、それを見ながら練成と合成方法を詳しく説明してくれた。

「それでは、ユウマさん説明しますね。まず材料は・・・・・」


 予定の水晶球を錬金術で作るには、まず材料を3種類準備する。ミスリス鉱石又はミスリルインゴットと魔導星石(マジエントスター)、それにただの水晶玉か水晶石を準備する。

 それからミスリルインゴットと魔導星石(マジエントスター)の二つを合成して核となる銀聖石を創る必要があり、その後に水晶を使い練成する事で、銀聖石を核とした水晶玉が完成する。

 そこから更に練成と合成を一緒に行なう事で聖銀星の水晶球が製作できる様だ。


 それで、今回はまずミスリルは鉱石なので、これを一つの塊であるインゴットに練成する必要がある。


 ただ、その為には数個の鉱石が必要となり、まあ今回の合成に必要な量は、水晶の大きさがソフトボール大なので、2個から3個のミスリル鉱石で如何(どう)にかなるらしい。


 なお鉱石をインゴットにする工程は、鍛冶師のスキルがある場合はそちらでも対処可能だそうだ。まあ、その作業をする為の道具が必要みたいだけれど、今はそんな道具を持っていない。


 それから魔導星石(マジエントスター)に関しては、練成などは必要ないのでこのまま使用して良いそうだ。

 もうこれ事態が完成された品物らしい。ホントは数十個単位の魔石を練成で圧縮して、一旦魔晶石を創り、それから次のステップに進むらしいのだが、それには特別な技術が必要らしい。

 まあ、それに関しては何百回と練成して身体で覚えるしかないそうだ。


 もし魔導星石(マジエントスター)が無い場合は、大量の魔石もしくは純度の高い魔晶石が代替品となるがそれだとマトモな品が作れない可能性もあるらしい。

 まあ、今のところその大量の魔石も所持しているが、それを使う必要は無い。ちゃんと魔導星石(マジエントスター)を数個所持していたからである。


 それらの話を聞き今現在は荷馬車の後を片付けて、そのスペースに敷物を敷き出発に備えていたときに、フィリアさんより声をかけられた。

「ところで、気になってたけど、さっきからあんたの頭の上にいた子はもしかして聖精?・・・・。まあいいわ、その話は目的地に着いて詳しく聞くから」

 何も答える暇も与えられず、フィリアさんは自分の馬車へと戻って行ったのある。


 それで、出発してからある程度時間か過ぎて、スペースも最初の時より広くして敷物の上に並べてあった材料を見つめながら、ユウマは考え事をしていたのである。

 材料の方の関しては、一応フィリアさんから俺が殆ど始めて、まともに錬金術を使用する事を考慮して、余分に水晶玉と水晶柱を渡されていた。

「まっ、何回か失敗するかも知れないから余分に水晶玉と原石である水晶柱のクリスタルを渡しておくわ」


 まあ、素材の水晶玉の数は3個と、そしてまだ加工等をしていない水晶の原石を2本の出してくれたのである。

 原石の水晶柱であるクリスタルは、上手く加工すれば1本のクリスタルから水晶玉が2個から3個出来るそうだ。

 それで何を考えているかと言うと、実はすでに聖銀星の水晶球は既に出来ているのである。しかも通常の聖銀星の水晶球で無く、その上位に位置する聖霊銀の水晶球と更に上位の水晶球が、何故か簡単に出来てしまったのである。

 それでまたとんでもない物を創ったと思い、考えてマトモな物を創るのにどうしたらいいかを悩んでいたのである。


 何故、そのような上位の水晶球が複数出来たのかは、次のような作業をしたからであった。

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