表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
78/102

78.偵察と雑談・・?そして。

 冒険者達は、レオン達に向けて尋ねていた。

「おっ、俺達は、ランクCの冒険者だぞ。それが見えないなんてありえない?」

「そっ、そうだ。俺達は凄腕の冒険者で有名なんだぞ。・・・ああ、恐らくなんらかの方法で移動したんだ」

「そうですね。恐らく彼は魔術師か何かであって、姿を消して移動したのでしょう。たっ、たぶん・・・そう、だと思います」


 その言葉を言った冒険者達に、レオンが語り掛けた。

「はぁっ、あのなお前達は、サイクロプスと戦闘をした事はあるか?」

 はあぁ?なに言ってんだ、この人はと言う顔をして声をあげた。


「はぁ、あんた、何言ってやがる。サイクロプスぐらい戦ったことあるぜ」

「そうですよ。あんなのレイドパーティを組んでたら簡単に倒せますよ。まあ、あくまで一体のサイクロプス相手に二つ以上のパーティですけどね」

「はははっ、おっさん!あんた達騎士団でも倒せるだろうそれくらい」


「ああ、そうだな。確かに8人以上でサイクロプス一体の相手なら倒せるだろうな。しかし、そのサイクロプスをお前達は1人で倒せるか?」



「はぁ、何言ってやがる。そんなの倒せるわけねぇよ。サイクロプスは最低でもランクCの上位からランクAクラスじゃないと倒せないんだぞ。それを1人なんで絶対無理だ」

「ああ、そうだ!1人なんて無理だな。Aクラスの奴が3人でやっと倒せるかどうかの魔獣(モンスター)だぞ」

「ええっ、はっきり言って無理ね。ランクSクラスなら話しは別ですけどね。ましてや新人なら特に無理だと思うわよ」


「ああ、普通ならそうだろうな。ましてやランクC級クラスなら特にな」

 レオンが説明する様に、ランクC級では流石に無理だろうとここにいる冒険者達は思っていた。それにさすがのレオンでも無理だと答えていた。


 それから先程ユウマが向った方に、視線を向けながら冒険者達にレオン自身が見てきたことを語った。

「あのお方、ユウマ殿は1人で倒してしまったぞ。しかもオークとゴブリンを倒した後にだ」

 冒険者達の目を見て、ありのまま伝えた。それから続けて、その時の状態も教えた。

「しかもその時は、そいつと戦う前にかなりの戦闘を行ない。サイクロプスと戦い倒した後も無傷だった。それから平然と他の襲撃者を捕まえた実績もある」


 冒険者達は、その言葉を聞き信じられないと驚いた顔をして声をあげた。

「う、嘘だ!でっちあげだ。無理に決まっている」

「倒せるわけ無い。しかも他の戦闘後なんて」

「ゴブリンやオークならまだしも・・・。そうよ、彼は冒険者になったばかりなんでしょ?それを無傷なんて・・・絶対に無理よ」

 色々と口にしていたが、最終的にレオンが『ホントだ』と肯定した後、何故か大人しくなっていた。それからユウマが向かったであろう方角に視線を向けていた。


 その事を聞いて横で聞いていたアリアとメイリが驚いて、未菜(ミナ)に確認した。

「ミナ、今の話ホントなの?サイクロプスを1人でって」

「ユウ兄様は・・・そこまで強いのミナちゃん」

「・・・ふぇっ?ふわぁぁん?何が?」

 話しが余りにも退屈であり、みんなの話しを殆ど聞いていなかった未菜(ミナ)が、欠伸をして何の事か解らず聞き返していた。


「いや、だからね。ミナ、ユウ兄がサイクロプスを1人で倒したって言う話だよ」

「ああ、あれね。うん、確かに1人で倒したよ。だってユウ兄だよ。当たり前じゃん簡単に倒せるよ。えっへん」

 自分の事の様に自慢する未菜(ミナ)であった。


 しかし、そんな未菜(ミナ)と違い、アリアとメイリはますますユウマに好意を寄せていたのである。それは自分達をゴロツキ共から救い出してくれた時と、冒険者ギルドであった試験の事を思い出していたのであった。


 その様な話しが野営の場所で行なわれている頃、ユウマ自身は既に丘のある場所まで駆けて行き、先程の光がチカチカと見えた付近までたどり付いていた。


 それでその場所にたどり付き、少し高い位置にあった木の上に登り、下の様子を確認していた。

 すると光が見えた付近の暗闇の中で、何かが沢山うごめいているのが解り、その場所をよく目を凝らして確認した。

「うげぇ、なんだよ・・・あれ、スプラッタ・・・いや、あれは、例のやつか」


 それは昨日冒険者が言っていたアンデッドの類だろうと思う。目を凝らすと人の姿をした魔獣(モンスター)で色々と出たらいけない物が出ていた。

 それに何か腐った死体の様な・・・いや、あれは恐らくゾンビなのだろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ