表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
75/102

75.夜間の見張り中に・・?

 そして、眠りに付いてある程度経って・・・ユウマ達の見張りの番になり、例の魔法の砂時計(タイムズサンド)のアラームが頭の中でやさしく鳴りだし、目覚めさせてくれた。

「ん?うーん、結構すっきり目が覚めるもんだな。この魔法の砂時計(タイムズサンド)の目覚ましは、しかも近くに無いのに特定の人を起せるなんて、結構優れものだな。目覚めも良いみたいだし」


 仮眠で結構深い眠りに落ちていたが、目覚め的にはかなり自然に起きれた。それで目を開けてゆっくりと起き様として、お腹の上に丸まっているフレイを見つけ少しビックリした。

「なっ、なんでフレイが俺のお腹の上で・・・気持ちよさそうに寝てるんだ?・・・まあいいや、とりあえず起こさない様にしてと」

 何故フレイがここで寝ているかは、不思議に思ったが・・・余りその事を気にしないようにして、そっと毛布から抜け出し中央部分の焚き火をしている場所へ向かった。


 焚き火の周りには、最初の見張りをしていた人達が、交代の人達が揃うのを待っていた。

 それから短い間に中番のメンバーがそろったのを確認して、最初に見張りをしていた人達は、自分の寝床に帰って行った。


 交代をして見張りを開始してから数分後に、未菜(ミナ)とメイリが眠たいのか、時々うっつらうっつらと船を漕いでいた。恐らくこいつらは寝れなかったか、寝てないようだった。

 それを見ていたアリアが未菜(ミナ)とメイリに、やさしく声をかけ起こしていた。

「ミナちゃん、メイリだから早く寝なよって言ったのに・・・ほら、起きなよ・・・」

 まあ、2人の世話は、アリアに任せる事にして、ユウマは自分の持ってるスキルで、何か役に立つのが無いをスキルを使用して確認していた。

 すると【地図閲覧(マップリード)】と【気配察知】を使用していると、突然頭の中で『ピロリン♪』という音がなり、音声がながれ目の前に半透明のスクリーンが現れた。


『【地図閲覧(マップリード)】と【気配察知】が統合されて【エリア探知】のスキルを獲得しました。この能力は一定範囲のエリア内にある気配又は物などを地図上に表示します。表示は任意で変更可能。初期状態は、危険物には赤色、中立は黄色、安全又は危険の無い場合は青色で表示します』

 そのように頭の中にそのスキルを取得した事の音声が流れ、目の前に説明文が現れた。


 およよ?突然、便利なスキルが取得できた。どうも俺のスキルは何かの弾みか、ちょっとした行動を起すと、かなり高い確立で取得できるみたいだ。さっそく【エリア探知】を使ってみますかぁ。

 そう思って【エリア探知】のスキルを使って周辺を確認してみた。


 すると、自分達のいる場所から少し離れた所に3つの赤い光点が表れた。


 何も言わずその方向に視線を向けて、改めて【気配察知】のスキルを使用して確認してみると、確かに3つ程の何か不思議な感じのする気配を感じた。


 そのユウマの行動に気が付いたアリアがどうしたのだろうと思い、ユウマの向いている方向に意識を向けて声を掛けて来た。

「ユウ兄、なにこの気配?変な動きしてるけど・・・あんまり良くない気配を感じるよ」

「うにょ?度したのアリアちゃん。おにょ?ユウ兄も」

「いやな、へんな気配を3つ感じるけど・・・何なのかが解らない? 動いているけど、なんかへんな動きなんだよな・・・なんだこの気配?」

 今だうっつら、うっつらとしているメイリと違いアリアはすぐに異変に気が付いたが、同じく眠たそうに船を漕いでいた未菜(ミナ)も俺とアリアの様子に気が付き話欠けてきた。


 それで一緒に見張りをしていた騎士隊長のレオンさんも、こちらの様子に気が付き話かけてきた。

「ん?どうかしましたか、ユウマ殿。何かりましたか?」

「いえ、あちら側ですけど、なんかへんな気配を感じまして・・・まあ、大丈夫だとは思いますけど、ちょっと気になりまして」

 その方向を指差し説明していると、その会話に一緒に見張りをしていた人達も、その気が付き周りを警戒をしだした。


 とりあえず、ユウマがそちらの方向へ確認に行こうとしたら、一緒に見張りをしていた冒険者の2人が、自分達が対処に向かうと言ってさっさと駆けていった。


 冒険者の2人が先程感じた気配の場所にたどり付き、あっという間の3つのへんな気配は消えていった。

 うん、さすがはランクC級の上位冒険者だな、2人だけで簡単に何かを倒したみたいだった。


 そえから一時してからその2人の冒険者は、この場所に戻ってきた。そして先程の気配の正体を教えてくれた。


 どうやら先程の気配はアンデッド系の魔獣(モンスター)であった様だった。

 冒険者達の話では、近くに戦闘の後があったとの事で、誰かが魔獣(モンスター)(けもの)を倒した後に、浄化か処分を忘れて放置していたのだろうと説明してくれた。


 その後は次の交代が起きて来るまで、色々な事を話し時間を過ごした。

 その話の中で先程の魔獣(モンスター)がいるのを、いち早く感じたのは何故かと質問されたので、周囲の気配に探っていたら、たまたま不思議な気配がしたと答えておいた。

 するとアリアも同じ気配を感じたと話してくれたので、冒険者の2人は納得してくれた。

 そこでこの話は、ここで終わり他の話をしだしたのだ。


 今回一緒に見張りをしていた冒険者は、獅子の咆哮という冒険者のパーティで、そのパーティのリーダーでクライスと言い、同じくメンバーのジグルと言う名だそうだ。


 他のメンバーは、1人を除いて、同じ獅子の咆哮のパーティのメンバーだそうだ。

 そのメンバーでない1人とは、いつも臨時でお願いしている回復職(ヒーラー)である事も話している時に教えてもらった。


 そして、何事も無く時間が過ぎていき、交代メンバーが起きて来てたのだ。

 その後はすぐに、最後の見張りのメンバーが揃ったので、交代をしてから先程まで見張りを一緒にしていたメンバーの皆は、自分の寝床に戻りて行き眠りに付いたのであった。


 この日は、先程の現れたアンデッドの魔獣(モンスター)以外は、何も現れず何事も無く夜が明けていったのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ