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73.最初の野営と夜の見張り番?

 基本的に、夜の見張りは護衛依頼で雇われている冒険者と騎士達で行なう事になっている。


 その為、貴族の老夫婦と商会ギルドの人は護衛依頼をしてきた依頼者なので、冒険者ギルドと騎士の護衛の対象となる。だから見張り等をさせる訳にはいかない。

 それにその分の料金などは支払っていので、夜の見張りの人員からは除外される。


 他の人達ではギルド関係者の2人とシルフィーも、除外あつかいにとなっている。

 もちろん俺を含む、未菜(ミナ)とアリア、それにメイリもであった。


 それと乗合馬車の人たちと馭者の人達も、その除外の人員の中に含まれる。

 なぜなら乗合馬車の人達は、その分の料金を割り増しに徴収しているとの事だ。それに何かあった場合は対処ができないので除外となっている。

 馭者の人達は、普段は夜の見張り番の人員に入るとの事だが、今回は人員の確保ができているので除外となっている。


 この時ユウマは除外されていたのだが、自分も夜の見張りの人員に加わる事を伝えた。

 ちなみにユウマが加わると言った時に、アリアとメイリも一緒にやると言い出した。

 未菜(ミナ)に関しては、アリア達が一緒にやると言ったのでしょうがなく参加するようだ。

「えっ、2人とも一緒にやるの。まあ、ユウ兄と一緒ならいいかな」

 そしてそんな言葉を漏らしていた。


「そうですな、これだけの人数が居るのならば、ある程度の人数を組んで交代で行ないましょうか、その方が効率は良く短い時間で交代できますから」

「レオンさんの言うとおりですね。それでは見張りの人員と順番を決めますか。それに時間的には3ヒュリテ、この魔法の砂時計(タイムズサンド)でいいですかね」

 騎士隊長のレオンさんと冒険者の1人、恐らくあの冒険者達のリーダーであるその人と話をしていた。


 そのため夜の見張り番は、合計21人の人数を振り分け交代でする事になった。その為3つのグループを作り、3交代で見張りをやる事になった。

 まずは食事を終えてみんなが寝静まった、そろから最初の見張りを開始して、そのあとが中番のグループが行なう、そして最後に残ったグループが朝食を皆が済ますころまで行なう事になった。


 交代時間は、大体3ヒュリテ程で交代する事になる。


 ところで3ヒュリテって、・・・どんぐらいの時間なのか、よう解らん・・・だが、まあ、あのへんな砂時計があるから、まっいっかっ。


 その様に考えて、その砂時計に視線を向けると、いつもの様に半透明の薄青色のスクリーンが展開されいた。


 それを確認するとそこには魔法の砂時計(タイムズサンド)と言う名で、正確に時間を測れ、時間が来ると対象にアラーム音で知らせると表記されていた。いわゆる目覚まし時計みたいなものだろう。


 しかもこの砂時計はかなり便利な様で、時間が来ると登録した対象の人のみが、目を覚ますようになっているようだ。かなり優れたアイテムようだ。

 ちなみにそこの表示されていたのは3ヒュリテ様の魔法の砂時計(タイムズサンド)と3ヒュリテとは地球での3時間とも表記されていた。


 次に見張りに関しては、最初の見張りは比較的楽であり、時間帯にして結構な人数が起きている事もあるので、それ程ハードな見張りにならない。それに見張りが終了した後は、何も無ければ朝まで寝れる。


 その次の中番の見張りでは、寝れるが一旦自分の番には起きなくてはならない。そして、その後見張りが終了したあとに、とりあえず、また寝る事は出来るが、中々寝れず朝を向ける事がある。それにもし寝れてたとしても3時間、まあこの世界の時間で3ヒュリテ後には起きなくてはならず、寝起きが最悪な状態になる。


 最後の見張りでは、前半は寝れるのでまあ早起きしてると思えば楽な方である。

 ちなみに最後の見張りは、食事を取って出発の準備が終わるまでの間は、手伝いはする必要がなくその間は休憩できる。しかし今回は馭者の人が別にいるので、馬車に乗って移動する人達は、移動中に何も無ければ馬車の中で仮眠が取れるのであった。


 ただ、騎士の人達は馬に騎乗しているので、移動中は仮眠などが取れないのでかなりきついはずだ。

 したがって最初に見張りをするのが、一番楽でありみんなこの時間帯を選びたい様なのである。


 だがここであえてユウマは、中番の見張りを買って出る事にした。すると何を思ったのか未菜(ミナ)とアリア、それにメイリまでもがユウマと一緒に見張りをやると言ってきたのだ。

 この段階で4人が中番の見張りをやる事になり、あと3人もしくは4人を選ぶ事になった。

「それならば、私もユウマ殿に付き合いますかな」

 騎士隊長であるレオンが、なら自分も中番の見張りをやる言ってくれたのである。

 正直言って、これはとても嬉しい申し出であった。何せ何かあったとき、未菜(ミナ)ならまだしも、アリアとメイリの実力はまだ解らないので出来る事なら自分の知っている人と同じ方が良かったからである。


 最終的に夜の見張りの順番は、残りの人数でくじ引きをして決める事になった。


 残りの人数16人なので、その人数で決める事になり、一番最初の見張りは6で行なう事になり、中番は素人というより冒険者なりたってが多いのであと3人選ぶ事になった。それにより、最後の見張りの人員は予定どおり7人でやる事になった。

 最終的に中番の見張りは、8人となったが別の問題はなかった。結局は俺達が4人増えたことにより、見張りをする人数が増えたので今後の移動が楽になり、何か起きたとしても対処がしやすくなったそうだ。


 それで最終的に今日の中番の見張りについては、ユウマと未菜(ミナ)を含めた少女達3人、それと騎士隊長のレオンと女性騎士セリカ、最後に冒険者2人の8人で行なう事になったのだった。


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