6.備品と魔法の説明・・・?。
ひき続きフィーナ様が、装備品についてみんなに説明を行なった。
「そしてネックレスは、特別な御守りになっています。 個人によって能力は違いますが、状態を防ぐ効果や各種能力向上など色々あります」
なるほどネックレスはお守りみたいなものか、しかし個人で能力が違うって・・・。えっ、俺のは・・・状態異常無効って・・・!? はあっ、これって凄過ぎるアイテムなんじゃないか。
「そのネックレスは、他人が装備すると装備者によって効果が違いますので、お気を付け下さい。ためしにユウマさんと鈴香さんが取替えて確認してみてください」
フィーナ様に言われたように、鈴香ちゃんとネックレスを取り替えてみた。
すると、装備品のアミュレットの部分が先程は《状態異常無効》だったのが、《状態耐性20%向上》になっていた。だが自分のステータスの状態は、先程と同じ《すっごい健康》のままで有った。と言うことはアミュレットの影響ではないという事か・・・。
「先輩っ。どお、私のはどういう効果が出てるの? ちなみに先輩のアミュレットは《攻撃力と命中率20%補正》になってるよ」
「ああっ、こっちは《状態耐性20%向上》になってる。確かに俺のは違う効果になってるみたいだね。ちなみに元々の俺のは、・・「スッ、ストップ!ストップです。ユウマさん」・・・」
フィーナ様が突然、喋っている途中で止めてきた。
「どっ、どっ、どうしたんですか?フィーナ様」
「えっとですね、ユウマさん。余り他人にその効果を教えないで下さい。決して身内でもです。効果によってはその人が羨むことになりますから」
「えっ、あっ、はい、すいません。気を付けます」
「はい、気を付けてくださいね。《ニコッ》それでは、鈴香さんはどうでした。自分のと効果が違っていたでしょうか?」
「あっ、はい、全然効果は違いますね」
どうやら、鈴香ちゃんのアミュレットも自分が着けた時と、効果が違うようだった。
「あのー、すみませんフィーナ様。私のアミュレットは、ネックレスとイヤリングがあるのですけど、こんなに貰って良いのですか?両方とも効果が違うみたいなのですけど」
そう愛美さんが言ってネックレスとイヤリングをみんなに見せた。
「あっ、そうですね愛美さんのイヤリングのほうは、アミュレットではないのですよ。よく確認してみてください。それは、あなた専用の物なので、他の人が付けても何の効果もありませよ。今着ている服と同じ様なものですから」
「あっ、ホントだ。単なる装備品なんですね」
「はいっ、そうです。先程言い忘れてましたけど、皆様が着ている服も特別製です。まあ、これは私からのプレゼントですから、あちらに到着して自分で気にいった物があればそちらに着替えてもらっても結構ですので」
フィーナ様が、ネックレスについての説明をした後に、みんな不思議そうに自分の装備品を確認していた。
すると、不意に結愛ちゃんが魔法についての説明を求めた。
「フィーナ様、私達にMPの数値がありますが、どうやったら魔法が使えるのですか?」
結愛ちゃんのこの質問に、鈴香ちゃんも《ウンウン》と首を動かして同意をしていた。
「えーと、そうですね。まずは魔法について説明しますね。まず、あなた達の向かう世界、えっとその世界の名前はアーストリアと言います。その世界には魔素が豊富に存在します。個人差がありますが、魔導に長けていればすぐに魔法が使用可能になります。また、使用できる魔法は自分の能力で取得するか、魔導巻物もしくは魔導水晶でも取得も可能です。これは記載された魔法が使用可能となります」
「えー!それじゃ最初は魔法使えないの、残念・・・」
「ふへぇ、魔法が使えると思ったのに・・・、ホントに残念・・」
今の説明を聞き、ほんとに残念そうに答えた鈴香ちゃんと結愛ちゃんだった。
「いえ、簡単な初級魔法と必要な生活魔法をあとで、それぞれ個人に差し上げますよ」
「「ヤッター!ありがとうございますー。フィーナ様♪」」
鈴香ちゃんと結愛ちゃんがすごい勢いで、フィーナ様にお礼をいい頭をさげた。
「それでは、最後に特別なスキルをそれぞれにプレゼントいたします。 ほしいスキルの希望があれば聞きますのが? そのスキルを差し上げられるかどうかは分かりませんので」
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「えーと、自分で考えたのでもいいのですか?」と唯香ちゃんが、
「あのー、お任せでもかまいませんか?」と愛美さんが、
「何にしよっかなー」と鈴香ちゃんが、
「私はもう決めてるもんねっ♪」と結愛ちゃんが、
「どんなのがいいかなー」と最後に未菜が、それぞれ思った事を口にした。
「はい、使用方法の説明ができ内容が詳しく解れば、自分で考えたスキルでもけっこうですよ。 もちろんこちらに任せていただいても結構ですよ。 特別なスキルは、それぞれ特殊なので別々に違う空間で同時にお聞きいたしますので、では・・・・」
【●■■■■●■●】聞き取れない何らかの呪文を女神フィーナ様が唱え上げた。 すると《フィィィィン》と音を立てた後に、それぞれが違う個室のような場所に転移されていた。
転移されて《キョロキョロ》と、個室の中をユウマが見渡していたら。
「それではユウマさん。 あなたは、どのようなスキルをお望みでしょうか?」
個室の中の何も無い場所から突然、フィーナ様が現れ話しかけてきたので、少しびっくりして「はひっ」と声が裏返り返事をしたので、フィーナ様に「クスクス」と笑われてしまった。
改めて姿勢をただしてフィーナ様に向き直った。
「えーと、俺のほしいスキルはですね。あらゆる状況を理解できるスキルを考えていたんですけど、やっぱりフィーナ様にお願いしてもいいですか?」
「えっ、私が決めて良いのですか?」
「はい、お願いできますか」
「解りました、任せてください。それではですね、今の話しを聞いて考えたんですけど、真理眼などはどうですか?」
「真理眼ですか、どうゆう能力でしょうか?」
「そうですね。真理眼とはあらゆる状況を理解でき真理を見抜ける目ですね。それでその目で見たものを、ついでに対策できるスキルです。 意外に重要な局面の状況など理解でき対策して歴史をかえたりして? ちょっと待ってくださいね確認してみます」・・・・
フィーナ様がそう言って自分の腕輪から、出会った時に出していたタブレット端末を取り出し確認しだした。
端末をポチポチっ、スラーっと、指を動かしフムフムと読み返してから。
「なるほど、えーとっですね。 とりあえず了承はもらえました。 ただし、一部の自称にはプロテクトがかけられ使用できない可能性があります。 ただユウマさん、あなたの能力がそれに対応できるようになったら、徐々に解除できるようになるそうです。 その条件でよろしいですか?」
タブレット画面の文字を確認してから、先程フィーナ様が言っていた真理眼のスキルを貰えると教えてくれた。ただし条件付みたいだ。
「はい、その条件でかまいません。 真理眼のスキルでお願いします」
条件を了承して、そのスキルを貰う事を願った。
フィーナ様は、ユウマの願いを聞き入れ両手をユウマに伸ばし呪文を唱え始めた。
そのフィーナ様の両手から、神々しい黄金の光が放たれてユウマの身体全体が輝きだした。
なんだかポカポカと温かくなっていき、身体が軽くなった気がする。 何か優し包まれるような感じがした。
そして、俺の中で、何か熱いもを感じた。