58.女神フィーナと守護天使ミアの会話?
またまた白い空間、いえ神界にある予見の間より、1人の守護天使が女神フィーナ様を探し求め、いつもフィーナ様のいるフィーナ様専用の部屋に来たが・・・。
「なにをしてるですか?フィーナ様。・・・はぁ」
女神フィーナの御付であるの守護天使のミアが、女神フィーナがだらしない顔でニヤニヤと、にやけていた顔を見てしまい。またこの駄女神はまたこちらの事に気が付いてないとため息を吐いていた。
「うふっうふふ、えへへへ、今度は何時【遠心通話】で連絡してくれるかなぁ。うへへっ・・・・!?って、ミア。なになに?どうしたの」
フィーナ様は、いつの間にか真横に来ていたミアに驚かされて慌てて声を掛けた。
「いえ、フィーナ様が余りにもだらしない顔でニヤニヤしてましたので、気持ちわるいなぁと、それに伴い女神様なのにはしたないなぁーて思いまして。一応あなたは女神様なんですよ。はぁっ」
女神であるフィーナに対し小言を言った守護天使ミア、その小言に対し女神フィーナは『また、うっさいなーこの娘は、女神である私の顔を馬鹿にして』と思いそれとは違う言葉を掛けた。
「で、どうしたの?また、何かあったの。ミア!」
「あっ、そうでした。また下界の未来が、アーストリアの未来が、予見の未来と違う未来にどんどん変わっているんですよっ」
守護天使ミアがまたまた予見の未来が変わったと、女神フィーナに迫って嬉しそうな声をあげた。
『ふうーん、またユウマが関わった事だろうな。前回のことがあった後にユウマさんと共にこっちに来たリンカちゃん達も不思議と色々人を助けてくれてるみたいだし、ユウマさんの関係者って何かとすごい事をしてくれてるもんね』
「それで今度は誰が誰の未来を変えたの。それにどの未来の予見が変わったの?・・・ミア」
女神フィーナは色々と考えてから、早めにどの未来予見が変わったのかと思い。守護天使のミアに早速聴いてみたが、おそらく自分の考えてる人物だろうなと考えていた。
「あっ、はいはい、えっとですね・・・・」
守護天使ミアは突然真面目な顔をして、フィーナ様が本題を確認してきたので早めに話をする事にした。
「すっ、すごいですよね。ユウマさんが関わってきだして、アーストリアでの近い未来がどんどんと良い方向に変わっちうんですよ。 今までどんなに手を加えても然程変化のなかった予見が、次々と違う良い未来になってるですよ♪」
守護天使であるミアは、喜びながら女神フィーナに飛び付かんばかりの喜びを身体で表し終始ニコニコと笑顔で報告した。
「それで今回は誰の未来で。なにが、どう予見の未来が変わったの?」
最終的にミアが肝心なところをなかなか話さないので、痺れを切らし女神フィーナがミアの肩を掴み尋ねた。
「ああ、すいません。・・・えっとですね。今回はトライアの街ですね。勇者と聖女になりうる娘がフィーナ様の加護している大陸で、珍しく誕生するかもしれないんです。それにその娘達はどうも過去に転生させた娘でして、今回は何事もなく無事に冒険者登録できたのです。しかも2人もですよ。ちなみにその娘達2人とも更なる力を秘めてる可能性があるみたいなんです♪」
またも守護天使のミアが、終始ニコニコして喜びながらフィーナの質問に答えていた。
「えっ、それはホントなの。またまたやったじゃない。このところいいことばかり続くわね」
「はい、ここのところ最近、転生者はおろか有力候補の子達が良く行方不明になってましたし、転生者達すべてが何故か不幸な生い立ちの未来になっていましたよね。でもでも、最近はホントに良い未来ばかりになっていますから、万々歳ですよね。よかったですよね」
そうなのだ以前の予見では、すべてが最悪の未来の予見ばかりでいい事も何も無かった。それを思い出していたが、ここ最近はホントにいい事ばかりたと喜んでいた。
「ええ、確かにそうだったわね。それにどう介入しても最終的には同じような未来になるから、起こった後に見つけ出し救済をしようと三神会議で話しあったもの」
女神フィーナが確かにそうだと言い、会議ではその事象が発生してから下界の様子をみて、その成り行きしだいで何時でも助力を出来るようにしていた。
だが、最近は巻き込まれてこの世界に来てそのまま滞在してくれ、何度の関わった人の運命を変えて、救い出してくれている者が現れた。
そして、その者がユウマだと判明して、それからは凄く彼に期待をいだいている。
「ホントに最近はユウマさんが、色々と関わってくれて悪い予見をことごとくいい方向に変えてくれるから、私はかなり助かるけど他の2柱の女神、あの娘達はどうなのかしら?最近会議の時しか会わないから」
女神フィーナは、知り合いの女神の心配をして、守護天使のミアに尋ねてみた。
「えっ、他の女神様ですか?確かどちらも今は色々錯綜して以前のうちの状態と余り変わらないようですよ。どちらかと言うと悪くなってるみたいですよ。でも、あちらはうまい事やってると思いますよ」
ミアは、女神フィーナに他の女神の領域は、以前のうちと同じか、それ以上に酷い状態だと説明したが、どちらも最悪の状態ではないとも説明した。
「うん、そうか、そうなのか。できることなら手伝いたいけど、出来るだけ干渉しないようにしないといけないもんね。そうしないともっと大変な事になるもんね」
「そうですよ。他の領域に手を貸しては、違う意味で均衡が崩れて大厄災や大災害になりかねないですから」
「そうなのよね、できる事ならユウマさんに手を出して貰いたいけど、それだと今度はうちの大陸が大変な事になりそうだし、ちょっと考えものだよね」
女神フィーナの質問に守護天使ミアが答え、フィーナはユウマを如何にか他の女神の大陸の手助けをと考えたが、それだとこちらの大陸でまた昔と同じような事がおきてしまうような気がしていた。
「でも、そのうちユウマさんには、色々と助けてもらおうかな?」
ユウマの名前を出し女神フィーナが、いつかはユウマに全世界を助けてもらおうと考えていたのであった。
そして、今回ユウマが助けた、子達の情報を確認する為、女神フィーナはタブレット端末を起動して情報をみた。
「ふふっ、ユウマさんのおかげで最近、悪い予見を見なくて済むのよね♪やっぱり私のお・も・わ・く・どおり、さすが私の見込んだ彼だわ、早くまた連絡してこないかな、きたらまたサービスで何か色々と進呈しちゃを♪」
「それはいいとして、まただらしの無い顔になってますよ。フィーナ様、はぁっ」
守護天使ミアが、女神フィーナの喜んでだらしの無い顔を見て、それを指摘してまたため息を吐いていた。