57.女神に連絡。そしてステータスが・・・?
宿屋の食堂に来て、シルフィーさんとレーネさんがいない事に気が付き、聞いてみる事にした。
すると今日はシルフィーさんとレーネさんは、帰って来ない事を教えてもらった。
どうもここのトライアの街の領主様が事情を聞いて、屋敷に泊まるように進めてきたらしいので、断れずそのまま明日の昼ごろまで滞在する事を教えてくれた。
『なるほどここの領主は、とてもいい人のような気がする』
そして騎士と共にみんなで、ワイワイ言いながら食事を取った。
「うーん、ユウ兄。ここの食事・・・期待してのとちょっと違う」
「ん?どうした。未菜?《モグモグ、ゴックン》別にたいした事ないだろ」
「ええぇ、だってこれ。ほとんど塩味だし、ユウ兄の作ったのがいいよ」
「そんな事言わないで、ちゃんと食べよう。折角の食事だし」
何とか小声で未菜をなだめ、その食事を食べ終えた。
まあ、未菜の言い分も解る。これまでの野営での食事もそうだったが、パンは乾パンみたいに固いし、スープに関しては少しは野菜見たいのは入っているが基本塩味で、おそらく乾し肉で出汁を取っているのだろう。しかも、肉に関しては香辛料等はまったく使ってないで、これも基本塩味なのである。
未菜ではないが、俺も最近この味には飽きてきた。でも、しょうがないのである香辛料はほとんどが高級品なうえに、品物もそんなに無いのである。
そんな事を考えていると、未菜とアリア、そしてメイリの3人が眠そうな顔になっていたので、明日に備え早めに休むようにして各自部屋に戻っていった。
ユウマはベッドに未菜寝かせ、自分も隣のベッドに横になってから、さて寝ようかなと思ってから、ある事を思い出し声にだしていた。
「あっ、転移門跡に行くの忘れてた。どうしようかな」
ああ、しまったと思いながらその事に思い出していた。
しかし今日はもう遅いし、未菜も寝てしまっていたから、どうしようと思っていると、これまたある事を思い出した。
そうだよくよく考えたら【遠心通話】のスキルがある事を思い出し、それでフィーナ様と連絡を取れば良かったと考えて、すぐさま連絡をとった。
《ピッピッピープル、ピープル》
『あっユウマさんですか?やっと連絡してくれましたね。私、連絡をまってたんですよ。ぷんぷん、全然連絡くれないから。ホントにもう』
『えっ?でもフィーナ様も凄く忙しいかったでしょう。だから、そんなに連絡してたら迷惑だろうと思いまして・・・』
『そんなの気にしなくて良いですよ。どうせ次の転生者が来るか、変な事が起きない限り、殆ど暇なのですから。えへへへっ』
『いやいや、いかんでしょう。それは、フィーナ様は女神様なのですから、ほら下界の様子を見るとか、加護を施すとか色々あるでしょう?』
『それなら、いつもやってますよ。たいした事じゃないのですよ♪それに私の代わりもいますし』
そんな事を色々フィーナ様と何気に楽しく【遠心通話】で、話しをしていて、ユウマは肝心な事を思い出しフィーナに聞く事にした。
『あっ、そうだフィーナ様。実は込み入った話なのですが、ちょっと事情がありまして転移門で転移してもらうのを、一旦やめていいですか?それで、このままシルフォードまで通常ルートで向かいたいのですが、いいでしょうか?』
『へっ、別に良いんじゃないですか?一応理由は把握してますし、それにユウマさん達には色々貢献してもらってますから♪』
『はい?俺達が何を貢献しているのですか?』
『それは、秘密です。それに教えたら面白くありません。あと他の娘達には、ちゃんと連絡しときますね』
話は早かった、フィーナ様は既にこちらの状況を、把握してくれていたらしく詳しく話す必要がなかった。
『あっ、有難うございます。あとすみませんけど、他の娘達に俺と未菜の事は気にしないで、楽しくこの世界を堪能しろと伝えておいて下さい』
『はい、良いですよそのくらい。それとユウマさんの今までの私への貢献度に見合う贈り物もしてますから、後で確認していて下さいね』
『へっ、さっきも言ってましたけど、フィーナ様に俺達が何を貢献してるのですか?』
『それは!』
『それは?』
・・・・・
『先程言った通り、秘密です。』
ユウマは、息を呑んで聞き逃さないように構えたら、やっぱり秘密と言われて座っていたベッドよりずり落ちた。
『あっ、それとユウマさんに・・・お願いがあります』
フィーナ様がユウマにお願いがあると言うので、ずり落ちたベッドに座り直し、真剣に聞くため体勢を整え《ごくり》と息を呑んだ。
『えーとですね。たまにで、良いのでまた【遠心通話】を使用してきて下さい、お願いしますね。あなたとお話しするのは楽しいですから♪それじゃー』《プツッ!》
ユウマは、またベッドよりずり落ちた。《ゴッグンッ》
今度は、勢い良く落ちたのでベッドの端で頭を強く打った。若干硬いベッドだったので結構ダメージがあった。
ベッドの端で頭を打ったユウマは、頭を抑え悶絶していた。
そして、頭の痛みが引いてきたので、再びベッドに座って自分のステータスなどを確認する事にした。
心の中で『ステータスチェック』と唱えた。
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~ステータス~
・ネーム:ユウマ
・性別:男
・種族:上位人族
・状態:????(意味不明)
・レベル:Lv.20→35
・クラス:冒険者ランクB級
・職業ジョブ
メインジョブ:冒険家
セカンドジョブ:設定なし
・身体能力値
HP(生命力) :12400/12400
MP(魔力) :18000/18000
SP(スキル能力値) :1500
STR(強さ) :482
VIT(丈夫さ) :554
DEX(器用さ) :787
AGI(素早さ) :862
INT(賢さ) :560
MND(精神力) :745
LUK(運) :999
・装備品
メイン武器:―
サブ武器:―
《武器選択:刀(月下天命)、脇差(姫雪光影)、長剣 (グランドファルシオン)、ナイフ2本》
防具:魔法衣のコート(魔法・物理防御50%UP)、神官の旅人服(全ステータス20%UP)、アミュレット(状態異常無効)
アイテムボックス:(9/25)
スキルストレージ:(18/18)
称号:【運命を変える者・変えた者】、【女神に愛されし者】×2、【変革者】、【異世界で迷子人】、【救助者】、【救命者】、【魔眼保持者】、【臨時親衛隊・シルフィー限定】、【戦闘狂】
加護:【創造神の加護】、【女神フィーナの加護】×2、【時の女神メルティナの加護】
所持金:白金貨1枚、金貨25枚、大銀貨2枚、銀貨4枚、大銅貨1枚、銅貨2枚
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ついでにアイテムボックス内も、確認をしとこう『アイテムボックスチェック』
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・アイテムボックス(9/25)
薬草(●●●):10枚
エリクサー:3本
ポーション:5本
食料(干し肉、黒パン、水):10式
地球での服及び荷物一式
世界樹の枝(実付き):1本
世界樹の苗:1株
●●●#魔道書__グリモワール__#:1冊
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※●の表示は、現在閲覧及び使用不能。
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それで今度は、スキルも確認しておこう『スキルチェック』
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~スキル~
・ユニークスキル:(10)
【真理眼】、【超加速】、【時空魔法】、【運命変換】、【経験値倍増】、【魔眼開眼】、【神光気】、【状態異常無効】、【創造魔法】、【限界超過】
・レアスキル:(10)
【超級解析】、【念話術】、【能力覚醒】、【創生魔法】、【地図閲覧】、【遠心通話】、【聴取】、【錬金術】、【調薬術】、【聖光気】、【付与魔法】
・スキル:(8)
【言語理解】、【魔力操作】、【身体強化】、【格闘術】、【武器戦闘術】、【防御術】、【気配察知】、【調理・料理】
・職業ジョブ:
【冒険家】、【剣士】、【格闘家】、【侍】、【錬金術士】、【魔法剣士】、【魔術師】、【救命士】、【聖騎士】、【神官騎士】、【魔導師】
・必殺技スキル
【月下水鏡・不知火】:刀で打て必殺技
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この際だ、魔法の確認もしておこう。
~◎~◎~◎~◎~
~魔法~
・無属性:
【能力向上】
・聖属性:
【軽度治療】
・風魔法:
【風斬】、【風盾】
・火属性:
【火炎弾】
・雷属性:
【電撃】
~生活魔法~
【清浄】
~◎~◎~◎~◎~
もう、俺既に人族から上位人族なんてのになってるし、健康状態なんかもう既に表示が疑問符になってるよ。
スキルもなんか色々サービスしすぎでしょう、フィーナ様。
しかも、なんですか?状態異常無効って、もう俺には状態異常が発生しないのかな?
【創造魔法】なんてのもあるし、しかも【創生魔法】と同じように使えるし、【限界超過】なんてヤバイだろ、限界を超えられるなんて、まあ、非常用でいいかもしれないけど流石に凄すぎる。
ついでに【付与魔法】なんてのも、ありやんのもうどうでもいいや前と同じく考えるのやめよ、そしてもう寝よ。
ユウマは、この時点でまたステータスやスキルを見てうなだれ、こりゃ凄い事になり始めて既に自分は、人外の存在になっていくのを感じていたのであった。
それでこの事は、前回同様余り考えないようにして、後は早々に寝ることにしたのであった。