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55.指名依頼と色々・・・?

「あら?ユウマ達まだいたの?・・・・ん? で、何してるの?」

「いや、ちょっと色々ありまして」

 フィリアさんの質問に、ユウマが答えようとしていると、そのユウマに近付いて来たレオンが話し掛けてきた。

「ユウマ殿、依頼の受理は終りましたかな?・・・おっ、これはフィリアさまではありませんか? 何故シルフォードのギルマスであるあなたがこちらに?」

「あら?あなたは確か・・・シルフィー公国の護衛騎士団隊長だったかしら」

「あっ、はい、護衛騎士団隊長のレオン・フルートと申します。以後お見知りおきを」

「ああ、レオンね、よろしく。で、そうね、私はギルマスの定例会議でこの街に来てたよ。で、公国の護衛騎士団の隊長である、あなたがどうして此処に?・・・それになんでユウマことを知ってるの?」

 レオンがユウマに声を掛けてきたのをきっかけに、フィリアとレオンがお互いに挨拶をした。

 その後フィリアがレオンに対して、何故ユウマの事を知っているのかをレオンに質問をしてた。それからレオンがその質問に対して、これまでに経緯と今回の指名依頼の件についてをフィリアと話しだしたのである。


 またこの時点でユウマは、ほったらかしにされてしまい、椅子に座り若干いじけ気味でテーブル伏せていると、未菜(ミナ)達3人が近づき話し掛けてきた。

「ユウ兄、どうしたの?」

「さぁ、ユウ兄様?・・・なんかいじけてますね?どうしました」

「ああ、いつものやつだね。よしよし、私はユウ兄のことを見てるよ」

 アリアがユウマの様子を、不思議に思い声を掛け、メイリに関しては若干気が付いた感じで声を掛けてきた。この時点で付き合いの長い未菜(ミナ)は状況がだいたい解っていたのか、うな垂れてテーブルでいじいじしているユウマの頭に、手を優しく置いてナデナデして慰め事情を聞いてきた。


「うん、いやね、なんか俺だけほったらかしにされて、勝手に話が進んでるみたいなんだよ。それに俺の事を完全に忘れてるみたいなんだ」

「なんだ、そんな事か?まあ、気にする事無いよ。私達は私達でしたい事しようよ」

 

 そんなユウマと未菜(ミナ)の様子を見てアリアが、ユウマ達にある事を聞いてきた。

「ねえ、ユウ兄とミナは、この後は何処(どこ)の宿に泊まるの?」


「ん?いや、俺達は依頼主と同じ宿に泊まる手はずになってけど、何処(どこ)の宿かは解らないよ。そうそう、あそこのいる騎士のレオンさんに聞いたら解ると思うけど・・・まあ、今は取り込み中で俺の事も忘れてるけどな」

 ユウマがアリアの質問に答え、自分達の泊まる宿は、今現在シルフォード冒険者ギフドのギルマスである、フィリアと話しをしているレオンという名の騎士に聞いたら解るはずと説明した。


 ちなみにこの時レオンと共に来ていた4人の騎士達は、今まで討伐してきた魔獣や獣をギルドの買取場所で出した後で、そこの受付嬢と何故か意気投合して話しをしているのだった。


 あっちは、あっちで意気投合して話に花を咲かせ。

 こっちはこっちでいまだに確認やら資料とにらめっこして受付嬢達と何かを話し合ってる。と言うよりいつの間にかグラントの周りには、複数の受付嬢が資料を片手に集まってきているのであった。


「はぁ、なんかも俺、どうでも良くなってきたわ」

 などと言っていると、アリアとメイリの2人が話し掛けてきた。

「ならさ、ならさぁ、あっちにの商業ギルドに行って見ない?」

「そうですね。ねぇ、ミナちゃんも一緒に行きましょ」

 アリアとメイリは、いじけ気味のユウマとそれを慰めている未菜(ミナ)を商業ギルド区画に行く事を誘っていた。そして、ニコニコと笑顔を向けながら、ユウマの手を強引に引きそちらへと連れ出していたのだった。


 このときユウマ達4人がそのような話をして、商業ギルド区画に移動している間に、グラントと受付嬢達は数々の依頼の資料を見て色々と話をしながら、ついにある事を思い出して受付嬢の1人に指示を出していた。

「おい、リーラ!確か今回新しく入った秘書に、ある資料を渡してあるからもらって来い」そう指示をだし即座に取りに行かせていた。


 そして、資料を持ってきた受付嬢のリーラより、ある資料を手渡されグラントがそれを確認し声をだした。

「おし!これなら何とかこじつけて。あのあんちゃんに、2人の嬢ちゃんの面倒も見せることが出来る。よし、お前ら直ぐにこの資料の依頼人と交渉をしてくれ。そしてあのあんちゃん。いやユウマの指名依頼の依頼者にも連絡を取って・・・・ん?どうしたフィリア?」


 グラントがユウマの指名依頼を出した依頼人と連絡を取るように、指示をだそうとしていたら、フィリアがグラントの前立ち声を掛けてきた。

「グラント、もうユウマの依頼人と言うより、代理人には話しを付けたわよ。それで今回はその内容で引き受ける代わりに、商会の護衛依頼で冒険者を6名ほど都合つけて欲しいそうよ。何とかできる?」

「ん?ああ、それぐらいは出来るが6名か、そのランクはどのくらいが良いんだ?」

 グラントからの話では、冒険者の人数を揃えるのは問題ないのだが、冒険者ランクの基準と要望をお互いに伝えてた。その間に受付嬢の2人が急いでもう1つの依頼の内容について、その依頼主の元向かって行ったのである。


 一時(ひととき)の時間が流れ、先程出て行った受付嬢の2人が戻って来て、ギルマスであるグラントに依頼主に了承をもらえた事を伝えた。

「よしこれで、条件と準備は出来た。レオン殿!出発は何時(いつ)になる?」

 グラントの方の確認と準備が出来たので、後は出発時間と冒険者の選抜だけなのでそれを確認する為にレオンに話しかけた。


「あっ、えっとですね。一応は明日の午後くらいになると思いますが、何せ商会の荷物の準備に時間が掛かりますから。それに一応はこの件に関しましては既に許しを頂いております。ただ、それ以上の時間は・・・」

 その様にグラントとレオンが話しを進めていたが、実は一番関係のあるユウマ達は既にここには居なかったのである。


 そうこの時は既に、4人は商会ギルド区画に向かって行き、色々と見て回りついでに買い物をしていたのであった。

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