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54.冒険者ギルドでレオンと再会?

 ユウマ達が部屋出てくると、丁度反対側で素材の買取を行なうカウンター、その場所に見知った騎士達がいる事に気が付き、向こうもユウマと未菜(ミナ)の姿に気が付き声を掛けてきた。


「ユウマ殿、それにミナ殿、あなた様達の用事は済みましたかな?」

「あっ、はい、用事は済みましたけど、レオンさんたちは何をしているんですか?素材の買取カウンターで?」

 俺のこの質問に未菜(ミナ)そう思ったのか《ウンウン》と首を縦に振っていた。


「おっと、そうでした。こちらはユウマ殿達が討伐した魔獣(モンスター)の代金です。あと素材等も今買い取って貰ってますゆえに、少し待っていて下さい」


 そう話したあとに、レオンから金貨10枚を受け取り、何じゃこりゃと思って声をかけた。

「レオンさん?これはなんですか」

 ユウマはレオンから渡された金貨が良く解らず尋ねた。


「ああ、それは先程説明したようにユウマ殿達が、倒した魔獣(モンスター)の討伐代金でるよ」

「いやいや、これを何故俺達にくれるのかって事ですよ?」

「はい?それはユウマ殿達が討伐したからですが、何か?」

 どうもユウマが聞きたい事の回答が、貰えそうに無いのでちゃんと説明する事にした。


「いえ、そうではなく何故これを俺達にくれるのかが、良く解らないのですが?それとこの金貨の量はどういう事ですか?」

「ああ!そう言うことですか。その金貨は討伐代と素材の代金ですよ。殆どがユウマ殿とミナ殿が討伐した魔獣(モンスター)ですし、それに素材関係もホントのところはすべてあなた達のものですので」

 レオンが最終的に説明した事は、俺達が出会いそのあとから討伐してきた魔獣(モンスター)の討伐対象と素材を集めいていて、それを提出して代金を貰って受け取り、その代金から相応の代金をユウマに渡してくれたらしい。

 ちなみに合計金額で金貨30枚ほどだったそうで、その中から10枚も俺達に渡してくれたらしい。これに関しては騎士団とシルフィー達に相談したうえでの配当らしい。

 なのでとりあえず受け取り事にした。


「それと先程こちらで護衛依頼の申請を指名依頼で出していますので、窓口で正規に依頼を受けてください。そうすればユウマ殿達はこのあとギルドへの貢献率など、色々あなたの利益になると思いますので」

 レオンが言うには、現在の護衛依頼を正式に冒険者ギルドへ依頼したとの事で、その指名依頼を受けて欲しいと、お願いをしてきた。

 これは指名依頼なので、すぐにでも受理されるしそれにこうしておけば、ギルドにも貢献が出来るからである。


 その話を聞きユウマは、とりあえずギルドの受付へ行き、自分に指名依頼があるか確認をしてみた。

「すいません。俺に指名依頼が来ていると思いますが、有りますでしょうか。ちなみに俺の名はユウマです」

「少々お待ち下さい。ユウマ様ですね?・・・・えっ!?」

 すると受付のおねーさんが依頼を確認して突然驚いた顔をして、また少々お持ちくださいと言って、何故か奥の方に消えてしまった。


 このときユウマは、今日は良く驚かれるなと思いながら、この光景にもう慣れていた。

 そして、恐らくこのあとギルマスであるグラントさんが、出てくるのではと考えていると、予想どおりさっきの受付のお姉さんがグラントを連れて、詳しく説明をしながらこちらを指差していた。


「てっ!本人じゃねーか?なんでお前が公国の重役の指名依頼を?・・・あっ、さっき言っていた依頼者って、まさか?」

「はい、そのまさかですね」

 《たはは》と笑いながらユウマは答えた。


「はぁ、そう言うことか。なるほど・・・・うん!?」

 グラントは、ユウマの指名依頼の資料を見ながら何かを考えていた。


 その間さっきグラントを呼びにいった窓口のお姉さんが、何故かオロオロしながらユウマに謝ってきた。

「すみません。まさか先程すぐに依頼申請があった案件で、そのうえ依頼に内容が高難度で特別な申請でしたので、何処かで盗み聞きをしてあわよくば依頼の横取りをする方かと思いまして。最近多いのですよ、人の指名依頼を成りすまし依頼を受けようと(たくら)んでいる人が、それで勘違いをしてしまいギルマスを呼びに行ってしまいました」

そう話して何度も謝罪して頭を下げてくれた。


「いえ、別に問題ないので、そこまでしなくていいですよ。それにこれの方が早いですし」

 その様に受付のお姉さんには言っておいた。

 それでその間に考えがまとまったのか、突然ギルマスであるグラントが声をあげた。


「おっ!これならば旨くいけば嬢ちゃん達を同行させられ、アンちゃん嬢ちゃんを押し付け、いやいや、任せられるな」

 グラントが資料を片手に独り言い、受付のお姉さん詳しく資料に関しての依頼の内容を確認していた。


 このときユウマ達の存在は、完全にほっとかれた状態になっていたので、どうしようと考えていたら奥からフィリアが歩いて来て、こちらに気が付き声をかけてきた。

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