51.冒険者ランク昇格登録?
「失礼します。ギルマスお呼びと伺いましたが?」
「おお、来たか、こいつらの冒険者登録でランクの昇格登録を頼む」
「あっ、ならユウマさんとミナさんは合格したのですね。あれ?でも・・・ギルマスもしかしてアリアさんとメイリさんもですか?」
「ああ、その2人もだ。ちなみにユウマとミナはB級からだそれで登録を頼む」
迎えに来てくれた受付嬢に一通り話したあと、先程冒険者登録をおこなった場所とは違う部屋に部屋へ案内してくれた。
最初にアリアが冒険者ランクのD級へ昇格登録をおこなう事になった。その登録内容は冒険者登録とは違い水晶にふれ何かゲートみたいなところを通るだけだったが、アリアがゲートを通った途端声をあげた。
「あっ、なにこれ私は、なんだか体がポカポカしだしたよ。何この感覚ふぉわぁ」
アリアはなんだか幸せそうな顔になり、ぼぉっとしていたのでそのままにそっとしておこうと思った。
だってすごく幸せなそうな顔でうっとりとしていたから、これに突っ込んだら野暮ってものでしょう。
次にメイリが水晶にふれゲートを通ると、今度はメイリーが艶かしい声をあげた。
「あっ、あふぅ・・・うん、うううんっ、あふっ」
余りにも艶めかしい声をだしながら、倒れそうになっていたのでユウマが支え、抱き上げて近くにあったソファーに座らした。
ちなみに最初は問題なかったアリアなのだが時間の経過と共に艶かしい声をあげ気絶しそうになっていたので、今はメイリの横に一緒に座らせている。2人ともホントにうっとりと幸せそうな顔で気絶している状態だ。
その姿を見ていた未菜が、何故か恐る恐る水晶に触れゲートを通る前にユウマに声を掛けた。
「ユウ兄、私もアリアちゃん達みたいになったら・・・よろしくね。お兄ちゃん」
そう声を掛け目を閉じたままゲートを通りすぎた。
「およ?確かにポカポカするけど?別にどうこう・・・。はうっ、うはっ、ん」
未菜はその言葉を残して気絶まではしなかったが、立眩みで倒れそうになったのでユウマが支えお姫様抱っこでアリアとメイリが気絶しているソファーの横に座らした。
「ごめん、ユウ兄なんだか目の前が一瞬暗くなって、足腰に力が入らなくなっちゃった。へへへっ」
未菜は意識が薄れ気絶しそうになるのを我慢して必死に笑顔を向けてきた。
しかしこの3人の状態は普通なのかと、俺達をここに連れてきてくれた受付嬢のリーラさんに聞いてみた。
すると基本的にランクアップする場合は、それに対する態勢が無い人がほとんどなどで、そのようになる人が多いのだけど、逆に未菜のように一気にランクアップして意識を保ってる方が珍しい事も教えてくれた。
それに基本的に、直ぐに昇格できランクアップできること事態が無いそうだ。ホントはじっくり時間をかけ鍛えた後に昇格テストに合格するのが普通で、今回の様なのは特例中の特例みたいですいうことも教えてくれた。
それで最後にユウマの番なのだけど、ユウマは未菜みたいなるのかと考えながら水晶に触れてゲートを通って行った。すると、何か変わった様な感じはしたが3人の娘達みたいな意識を失うような感覚は、まったく無かった。
不思議に思っていると、何故か回りにいるギルド職員の人と受付嬢のリーラがすごく驚いていたので確認する事にした。
「どっ、どうしたのですか?皆さんすごく驚いてますけど?」
恐る恐るユウマが聞いてみると、先程もユウマの身体から不思議なオーラが出ていたそうだが、今現在ユウマの身体から神々しいオーラが常人でも確認できるほどにでているそうだ。
何故と思いすかさずスキルを確認してみた。
~スキル~
・ユニークスキル:(7/7)
【真理眼】、【超加速】、【時空魔法】、【運命変換】、【経験値倍増】、【魔眼開眼】【神光気(NEW)】
・レアスキル:(10/10)
【超級解析】、【念話術】、【能力覚醒】、【創生魔法】、【地図閲覧】、【遠心通話】、【聴取】、【錬金術】、【調薬術】、【聖光気(NEW)】
・スキル:(7/7)
【言語理解】、【魔力操作】、【身体強化】、【格闘術】、【武器戦闘術】、【防御術】、【気配察知】
・職業ジョブ:
【冒険家】、【剣士】、【格闘家】、【侍】、【錬金術士】、【魔法剣士】、【魔術師】、【救命士】、【聖騎士(NEW)】【神官騎士(NEW)】、【魔導師(NEW)】
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うわっ、なんか神光気とか聖光気などと色々やばそうなスキルが・・・全部使用を停止しておこう、なんか厄介ごとに巻き込まれそうだ。
ユウマが厄介そうなスキルを全部発動を停止すると、みんなの表情が普通に戻っていった。
「なんだったのですか?先程神々しいオーラは?」
受付嬢のリーラに色々と質問されそうになったが、ユウマは気のせいではと答えた。
そして、必要以上に質問されても困るので登録が終った時点で、ソファーで今だ脱力と気絶している3人を起しギルドの受付前の待合室みたいなところへ向かったのであった。