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50.フィリアからのアドバイス?

 改めてグラントがユウマ達に話しかけて来た。

「それじゃ、お前達の冒険者登録でランクの書き換えをする。その為にちょっと係員を呼ぼうか」

 グラントが自分のデスクに向かい水晶に手で触れて、誰かへここに来るように話かけている。あの水晶はインターホンみたいな物かな?とユウマは思っていた。


「そうそう、あなた達にアドバイスなのだけど、まずアリアあなたのジョブは、何にしているの?」


「あっ!はい、私は登録した後、変えましたから今は魔法剣士です」

「そう、あなたは賢いわね。アリア、あなたはそのまま魔法剣士を極めなさい。それからメイリ、あなたのジョブは僧侶か付与術士(エンチャンター)じゃないの?」

「えっ!はい、私は殆ど戦えませんので、いつもアリアちゃんサポートする事に専念する為に付与術士(エンチャンター)にしてます。後方支援なら回復魔法や色々出来ますので」

「やはりね、メイリー。あなたには過酷かも知れないけど、ジョブはそのままで聖属性と回復系の魔法も使用して、戦闘にも極力参選しなさい。最後は絶対にあなたの為になるからね」

 アリアに関しては現状のジョブを極め、メイリにはジョブは変えず属性魔法を極め、戦闘も極力参選しろとアドバイスをして2人を納得させた。


「最後にミナとユウマ、あなた達なんだけど。はっきり言って何をアドバイスしていいのか健闘がつかないわ。特にユウマね。」

「えっ、何で俺達には?」

「だって、ユウマ。あなたはこのグラントに勝ってるのよ。しかもミナだって最初から本気出してたらどうなった事か」

「えっ、私もなの?でも、私は負けちゃったよ」

 フィリアはユウマと未菜(ミナ)に対してはアドバイスのしようがないと答えたが、未菜(ミナ)としては勝負に負けたので、何かアドバイスが欲しい状態であった。


 しかし、フィリアの考えでは違っていた。

「そうよ。あんた達2人とグラントが戦ってたら、逆にグラントが手も足も出なかったと思うわ」

「おいおい、フィリアさんよ、流石にそこまでは」

「うん、俺もそう思うけど?なんで」

 流石にフィリアさんのその言葉は言いすぎだと思い、ユウマもグラントに同意した。


「いいえ、間違いなく。ユウマとミナの2人で戦ったら、足元にも及ばなかったでしょうね。まあ、確かにミナ1人なら勝てないでしょうけど、それでもいいとこまで行けたと思うわよ」

「いや、流石に俺でもそれには勝てると思うぞ。そりゃ最後の魔法は効いたがな」

「あら、あんた。ミナが最後に放った魔法が最大の魔力だと思ったの?多分あれはまだ半分ぐらいの力しか出していないと思うわよ。そうでしょミナ!」

 フィリアがグラントと話していて、未菜(ミナ)の力はおそらくそれだけではないと見抜き、本人に尋ねた。

 

「えっ、流石に半分じゃないですよ。三分の一ぐらいですけど?私、実は魔力の保有量がまだ少なくって最大の魔法が使えないんですよ。まあ、ユウ兄の魔力を貰い続ければあれくらいの魔法なら何発でも撃てますよ」

 ニコッと恐ろしい事を暴露していた。しかもグラントを攻撃した魔法は、まだ最大のもので無いとまで話していた。


 ただ魔力の保有量が少ないので、それは使えないのだが今未菜(ミナ)の保有している魔力では、二番目に威力のある魔法ぐらいで、しかも連続しようは出来ないがユウマの魔力を貰う事で連続しようが可能などと言葉を漏らした。


 おい、未菜(ミナ)!今何って言った。俺の魔力を貰い続けるって同意意味だ? こりゃ後で問い詰めないといかんな。

 ユウマがそう考え未菜(ミナ)の方を、睨むと視線を逸らし「あちゃぁ」これ言っちゃだめだったと思っていた。


 どうもフィリアは未菜(ミナ)の言葉を聞き、若干呆れて驚いていた。

「ははっ、まさか三分の一って、あんたはなんでそこまで・・・・。まあ、いいわ。それでもやっぱり私が思ったとおりだったから」

『でも、三分の一って・・・この娘どこまで企画外なの。しかもそれを平然と言ってたわ。しかもユウマはなんなの。あれだけ魔力を与え・・・いえ、あの様子じゃ魔力を取られているのに気が付いてなかったみたいね。なら、あの子どれだけ魔力を保有してるのよ。普通あれだけの魔法で魔力を持っていかれたら気が付くはずよ』

 フィリアは未菜(ミナ)の隠された能力だけでも驚いていたが、それよりもそれだけ魔力を奪われ続けていた事にも気が付かなかったユウマの事に、もっと驚き呆れていた。


 グラントの呼んだ係員が来るまでみんなで色々と話をして待っていると、最初にここへ連れて来てくれた係員の女性がやってきた。

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