40.冒険者ギルドに到着?
すると、ここトライアの街は武器屋や防具屋、それから道具屋に食料品店など各種多様の店があり、食堂やカフェみたいな飲食店から、俺達のいた地球には無かった錬金術店や魔法書店等の不思議な店舗が色々あり、それも複数同じ様な店が並んである。いわゆる商業区画なのだろう。
あと、大通りを歩いている種族もよく見ると、猫耳猫尻尾や狐耳狐尻尾などの獣人や、背中に羽のある鳥人、はたまたビアダルみたいな髭の生やしたおっさんいわゆるドワーフ、きれいな顔立ちで耳がピンととがったエルフなど多種多様の種族がいて、武装した人から派手な衣装を着た人はたまた、騎士や兵隊などがいる。
また馬車や馬に乗った人が中央を行き来している状態だった。
『へー、やっぱり異世界なんだなー、ファンタジーな人種や、変わった人がいっぱいいるなー』
ユウマはそう思いながら、色々珍しい物を見ながら歩いていると、ふと見覚えのあるような物を見かけたのである。
それは、診療所みたいなところの横に販売機みたいな機械があるのに気が付いた。
おいおい、まさかこの世界に自動販売機があるのか?
そうユウマが思っていると未菜も気が付いたらしく声をかけてきた。
「ねえねえ、ユウ兄。あれって・・・・」
「ああ、多分・・・自動販売機?なのか」
その機械に近づいて見ると確かに自動販売機に似ている。
『ホントに自動販売機みたいだ。なぜ自動販売機?』
などと思いながら何を売ってるのかと見てみると、初級ポーション、体力回復薬、魔法回復薬、薬液などを販売していた。
不思議そうに俺と未菜がその機械を、見ているとアリアが聞いてきた。
「ユウ兄達、なにそんなに魔導薬品販売機を見つめているの?」
「へっ、魔導薬品販売機?これが?」
「なに、その魔導薬品販売機って?アリアちゃん」
アリアの言葉を聞き未菜が質問した。
「これは魔導薬品販売機と言って各種薬品が売られているの、一時期ねシルフォード王国内で悪徳薬剤師がところどころで色々悪さをしてたみたいなの、それで薬剤店を一斉に摘発されて薬剤の店舗も出せなくなったて聞いたわ」
「あっ、私もそれ知ってる、どうも薬剤ギルドもグルだったって言ってたよね」
「そうっ、でも各種回復薬等が手に入らないのは困るから、特別にこの販売機を設置しているってわけ。でも、今は調薬できる人が少ないから低級の回復薬しか無いけどね」
アリアとメイリが、何故魔導薬品販売機が設置されたかを、詳しく説明してくれた。
ユウマと未菜は、アリアとメイリの説明に素直にお礼をいった。
すると、2人は「えへへっ」と恥ずかしそうに頭に手を置いて笑顔を向けてきた。
そして、4人で色々話しながらギルド会館の前まで歩いて行き扉の前まで来た。
ギルドの扉を開け中に入ってみると、銀行の受付見たいな窓口が横に6っ程あり正面にデパートなんかにある案内所のテーブルカウンターに受付嬢が2人いて1人は犬耳の獣人で、もう1人は恐らく人族であろうと思う。
これまた綺麗なお姉さんである、その横には紙の張られたボードがある。
どうもこのボードが依頼などを張り出されている物で各ランクに分けられて紙が張られているようだ。
そこで受付カウンターまでやってきて受付の女性に俺達が冒険者登録をしたい事を伝えた。
すると受付嬢は、登録は別の部屋で行いますので、今から別の係の者を呼びますから待合室でお待ち下さいと言われたので、みんなと一緒に待合室で一旦待つ事になった。
それから、一時してから別の係の人が来てから待合室で、待っていた俺達に話しかけてきた。
「今から冒険者登録の為、登録審査室に行きますので、一緒についてきてください」
「えっ!登録審査室ですか?何か審査を受けなくては、いけないのですか?」
ユウマが、審査があるのかと尋ねたら係の人が詳しく教えてくれた。
「いえ、審査といっても犯罪履歴と危険なスキルを調べるだけですからご心配なく」
『なるほど、防衛門で受けた審査と同じことをするのか』とユウマは考えていた。
その結果俺達の登録事態は問題なかったのだが、どうやら俺と未菜のステータスと、そしてアリアとメイリの中にあった称号にちょっと問題があったようだ。
まあ、悪い方の問題ではなかったのだが、そのため俺達4人はギルマスの部屋に呼ばれる事になってしまったのだった。