表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/102

28.悪漢達を倒して?

 するとそんな事とは、お構い無しに男達・・・いや、悪漢達は倒れてしまった男に近付き笑い出した。

「おいおいマジかよ!こいついきなりクルクル踊りだしたかと思ったら・・・くくく、白目むいてション便漏らしてやんよ。情けねな弱いのに一丁前に出て踊って倒れるなんてよ。はははは・・・」

「おいおい、でもよぉ、何でこいつ・・・いきなり倒れたんだ?」

「それになんだよこれ?こいつの顔面・・いや頬の手形・・!?それになんで・・・こんなに滅茶苦茶腫れてるんだ?」

「おっ、おい!・・・・」

 どうやら悪漢達には、鈴香(リンカ)が行なった攻撃がまったく見えて無かった様だ。


 そして、何が起こったか解らない悪漢共が一斉に言い放った。

「「「テメー、何かしやがったのか?このアマっ!」」」


「ひっ!」

「きゃっ!」

 悪漢達の声に2人の少女が怯えて、震えながら小さな悲鳴をあげた。

 しかし、このときまだ鈴香(リンカ)は両手を見ながら色々と考えていたので、悪漢たちの声はほとんど聞いていなかった。


『もしかして・・・私って、めっちゃ強くなってるの? でも流石にチートみたいな力があるとは思えないけど』

でもこの力があれば・・・こんな馬鹿共一掃できるのではと思っていた。

『あっ、でもこの子達がいるから、ちょっと無理っぽいかな・・たははっ』

 鈴香(リンカ)は色々考えたが無理かなと、苦笑いを浮かべていた。


 何人かの悪漢達はその場を動かずに、この女は何かおかしい変に強いぞと考え距離を取って近くに有った棍棒や石などの武器を手に取り出した。そして、また奥の家の中にいたであろう悪漢達の仲間がぞろぞろ出てきたのであった。


 流石にこの人数を相手に1人ではと考え悪漢たちとで対峙していると、そこへ・・・。

「リンちゃん大丈夫?」

「リン姉っ!助けに来たよ」

 そこへ非常に心強い援軍がやって来た。


「リン姉さまっ!きゃっ」

 しかし、一番最後に現れた唯香(ユイカ)の周りに悪漢達が群がり、みんながやって来た道を塞いだのであった。


 最後にやって来た唯香(ユイカ)を、馬鹿な男が後ろから襲い掛かってきた。

「何するですか!この糞虫め!」

 だが背後から襲い掛かって来た男の腕は空を切っていた。唯香(ユイカ)は後にいた男をジャンプでかわし、回し蹴りをお見舞いしたのだった。

 唯香(ユイカ)は見た目、可憐でかよわい、いかにもお姫様みたいに見える可愛い少女だが、その姿とは裏腹で空手の有段者であり、大人顔負けの技の持ち主あったのである。


 その蹴りを喰らった男は、数人を巻き込んで吹き飛んでいった。

「相変わらず、怒らしたら怖いよねっ。いっつもとんでも無い事するから、ユイっちは」

「はっ!あらあら、いけませんわ。私ったら~、はしたない事を、てへっ」

 その場でウインクをして舌を出した。


 そのとき愛美(メグミ)にも、悪漢の魔の手が伸びてきて愛美(メグミ)が突然声を出した。

「いやっ!触らないでこの変態!」

 その男を思いっきりグーパンチで殴った瞬間、何故かその男はすごい勢いで後方に飛んで行き、近くにいた数人の悪漢を巻き込んで吹っ飛んでいった。

『えっ、私・・・ただ手を当ただけなのに?』

 疑問符を浮かべ、自分の手を《グッパッ、グッパッ》として不思議そうに手を確認していた。


 それとは別に攻撃すると面白いように当たり、それを楽しみながら悪漢達を吹き飛ばし楽しんで攻撃している、一人の少女結愛(ユア)が信じられない言葉を吐きながら悪漢の中に突っ込んで行った。

「あはははっ、こんな悪い奴ら全部たたきのめしてやるです♪あーはっは・・・」


 完全に戦闘狂(バトルジャンキー)と化してしまってる結愛(ユア)の方を見ながら唯香(ユイカ)が言葉を漏らした。

「あらまあ結愛(ユア)ちゃんたらぁ、何かに取り憑かれたみたいに、変貌しちゃってますわね? ホントに夢中になったら別人みたくなりますわね。私も結愛(ユア)ちゃんの将来が少々心配になってきますわ」


 唯香(ユイカ)結愛(ユア)の将来の事を心配しながら溜息を吐いて、鈴香(リンカ)の元に愛美(メグミ)と共に向かっていた。

「リン姉様っ!大丈夫?みたいですね。それよりその子達がこの馬鹿共に襲われていた子ですか?」

「うん、そだよ唯香(ユイカ)ちゃん」


「ならリンちゃん。この子達は私達に任せてあなたも行ってきたら。何故か結愛(ユア)ちゃんを見て、その場に行きたそうに見えるのよ」

「えっ・・・・でも?」

 3人が話しをしている間も、たまに悪漢が攻撃してくるが、あっけらかんと反撃して返り討ちにしている3人であった。


「あなた達も、それで良いわよね」

 愛美(メグミ)が少女達にそう声をかけたら、少女達は笑顔で「うん」答え頷いた。


「それじゃあ、リン姉様!行ってらっしゃい。早く行かないと結愛(ユア)ちゃんが全部倒しちゃいますよ」

 笑顔で唯香(ユイカ)がそう言うと、確かに結愛(ユア)が全部倒してしまいそうな勢いで、襲いかかっている悪漢達を次々と倒し、結愛(ユア)笑い声と悪漢のなんともいえない悲鳴が聞こえてきていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ