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27.人助けをして・・・?

 徒歩で冒険者ギルドに向かうなか大通りに行き交う人々は、多種多様で色んな獣人や鳥人、エルフからドワーフなど色んな種族が行き来していて賑わっている。


「うわぁ、色んな種族がいるよねぇ」

「ホントだ!猫耳の子可愛いいです。あっ、あの子はエルフかなすっごい美人だぁ」

 鈴香(リンカ)結愛(ユア)は周囲を見渡し感激していた。

「うわぁ、ホントですね。あっ、あっちに珍しいものが・・・」

 唯香(ユイカ)は、唯香(ユイカ)で珍しい物に興味を懐きその場所に向かっていた。

 そして、周囲を見渡しながら3人が自分の好きな様に動き回っていた。


「あわ、あわ、あの、あのね。リンちゃん、ユアちゃん、ユイちゃんそんなに動き回ったら迷子になるよ・・・あれ、リンちゃんは?」

 愛美(メグミ)みんなを呼び止めたが、既に1人この場にいない事にやっと気が付いた。

「ほへっ、あれホントだ。リン姉がいないね?」

「あれれ、今度はリン姉様が迷子ですか?」

「えっ、でも、リンちゃんがハピと一緒にいたわよ?」

「えっ、なら迷子なのは私達?」

 確かに道案内をしていたのはハピであって、そのハピは鈴香(リンカ)と共にいた事に気が付いたのであった。


 思わず声に出していたが、その光景を目にした大勢の人々は何を騒いでるんだと、奇妙なを見るように、少女達を一目見て通りすぎていた。


 そうこうしている間に、上空から見た事のあるような毛玉が、ふわふわと飛んで来て愛美(メグミ)の目の前に舞い降りてきた。

「ここにいましたか?愛美(メグミ)様。大変です早くこちらに一緒に来てください。鈴香(リンカ)様が・・・」


 どうも今姿の目えない鈴香(リンカ)が大変な事になっているらしい。

 しかし、それはどうやらこの段階では杞憂になるのであった。


 そして、話しは若干少し前に戻り。


 鈴香(リンカ)が、周りを物珍しく見て廻っていると、脇道から悲鳴が聞こえて来た。

「きゃー!近づかないで、だれか?もごもご」

「いやーっ!誰かっ・・・」


 女の子の悲鳴が聞こえたので、そちらを覗いてみたら、奥の方の広場で女の子が男に押さえられているのを発見したので、急いで女の子を押さえつけていた男に向かった。

「なにしてんのよ!この腐れ外道がっ・・・・!」

 なんとも女の子が語るような言葉でない言葉を吐き捨て、その女の子を押さえ付けていた男に向かって、飛び蹴りを喰らわした。

《ドカッ》と言う音と共に・・・男はすごい勢いで吹き飛んでいった。


 そして、女の子・・・いや少女を助け起こし、良く見るともう1人少女が近くで違う男に捕まっていた。

なので、その男に近づき有無を言わせず回し蹴りを喰らわして、吹き飛ばしもう一人の少女も助けだした。


 回りを良く見ると襲っていた男達の他に、この広場と奥の方も多数の男達がいた。

それから吹き飛ばされた男達を見て奥から、ぞろぞろと更に男達が出てきて「どうしたどうした」と言いながら退路を塞いでしまった。


 しょうが無いので、鈴香(リンカ)は少女2人を背中に庇いながら男達と戦う決心をしていたのだ。


 このとき流石に鈴香(リンカ)は、1人でさも少女2人を守りながら、この悪漢達を相手にするのも大変だと思いっていた。

鈴香(リンカ)様!愛美(メグミ)様達を呼んで来ますね」

「お願い。ハピ!」

 ハピは急いで空を飛んで行った。


 そして、鈴香(リンカ)達に襲い掛かる前に悪漢たちはそれぞれ言葉を漏らしていた。

「なんだ嬢ちゃん、お前も犯されに来たのか、へっへへ」

「「おうおう、また上玉が来たぞ」」・・・

 など多種多様な言葉を吐く男共に囲まれてから。


「あんたら、恥ずかしくないの、こんな小さな子達をよってたかって悪さしようなんて!」

「へへへっ、知るかよ、そんな事・・・お前も俺らの餌食だからな!ならまず俺から」

 悪漢の一人がいかにも馬鹿・・? いや、そうじゃなくて頭の弱そうな小男が、手を《ワキワキ》とさせながら近づいて来た。

 なので有無を言わさず往復ビンタを《パンパンッ、パン・・・》と数回顔面に喰らわした。すると面白いようにクルクルと回り。そして、ふらふらと数歩後ろによろけて白めを向いて転倒した。


『あれ? 私ただ単にビンタしただけなのにどういう事?』


 そんなに力を入れたわけではないのに、この頭の弱そうな小男は・・・軟弱なんじゃないと鈴香(リンカ)は思っていた。

 それで先程蹴り飛ばし倒した男達の方を見てみると、最初に飛び蹴りを喰らわした男はかなり遠くまで飛んでおり泡を吹いて倒れて、もう1人の蹴飛ばした男は、壁際に置いてあった木箱を壊して動かなくなっていた。


『えっ?どうなってんの私?』

 そんな事を不思議に思いながら自分の手を眺めていたのであった。

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