表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/102

23.回復薬の効果・・・?

 騎士隊長のレオンさんの姿が目視できる場所には見当たらないので、近くにいた女性騎士に声をかけることにした。

「あの、すいません。レオンさっあっいえ隊長さんは、どこにいるか解りますか?」


「あっ!はい、レオン隊長なら先ほどあちらに向かって歩いていきました」

まだ寝かした状態ではあるが、目を開けて意識が朦朧としている男性騎士に付っきりで看病している女性騎士がこちらの質問にそう答えてくれた。


「あっ!そういえば、あのシルフィーさんに上級回復薬(ハイポーション)を貰って飲ましてやってください。コップか何か空いた容器があればいいのですけど?」

 女性騎士にそうお願いしてその場を離れた。


 ユウマから聞いたとおりに女性騎士レイナは空になっているコップを持ってシルフィーの元に行き、回復薬を受け取りマークに飲ました。


 すると、今まで意識朦朧として瞳の視点が定まらず生気の抜けかけていた状態から瞳に生気が戻り、しっかりと女性騎士を見た。そして、しっかりとした口調で女性騎士に話しかけた。


「はっ!レイナ姉さん!僕は?ここはっ、確か魔獣(モンスター)共と戦っていて?・・・」

「ああ、マークっマーク!本当に良かった」

 完全に意識が戻ったマークにレイナが、ホントに良かった泣きながら抱き付き答えた。


 そして、ユウマが向かった方に向き直りユウマに大きな声で語りかけた。

「ユウマ様、私の名前はレイナ・メルーライトと申します。此度は、ほんとーにありがとうございます。弟の命を救って貰ったうえに貴重な回復薬を頂いて、このご恩は一生忘れません」

 レイナは、勢いよく頭を下げ感謝を方っていた。


「いえいえ、構いませんよでも弟さんが無事で何よりです。それでは俺はレオンさんの所にいきますので」

 手を上げてレオンの元へまた歩みを進めた。


「姉さん!あの方は?」

「あの方はユウマ様と言って、私たちを助けてくれた方よ。そして、死に掛けていたあなたの命の救ってくれた恩人よ。マークあなたは・・・・・・」

 涙ながら語るレイナよりユウマが自分の命を救い、貴重な回復薬まで分けてくれた事を掻い摘んで教えてもらい。

 《はっ》として、立ち上がりユウマに聞こえるように。


「ユウマ様!命を救っていただき、まことにありがとうございます。私の名は、マーク・メルーライト、このご恩は必ず」

 名を呼ばれたのでユウマは立ち止まり振り返ると、先程まで寝かせられていたマークさんが立ち上がり、大きな声でお礼を叫んでいた。

「気にしないでください!でも、元気になってよかったですね♪」

 その声を聞きマークは、再び深く頭を下げてこちらを見ていたので、ユウマも手を挙げてから再びレオンの方に歩みを進めた。


 そして、若干時間をさかのぼり、先程の重傷者の回復と回復薬を、精製している一件の最中にレオン隊長は、軽傷であった2人の騎士を連れて、荷物や予備の武器の点検を行い装備していた。


 そして、装備が終わり、今まで気絶していた女性騎士が目を覚まし他ので他の騎士が今まで起こった事と成り行きを説明した。

 女性騎士は、説明を聞きすぐ理解して、ユウマにお礼を言おうと立ち上がって見渡し彼を探してみたが、まだシルフィー達とている最中だったので、今は諦めレオン隊長の指示に従うことにした。


 レオンは、騎士達に捕らえた男の見張りと馬の面倒を見るように指示を出し、女性騎士と共に戦場で落してしまった武器や防具の回収と魔物(モンスター)の状態の確認を行うように動き出した。


 レオンと女性騎士は、戦闘場所に散らばった自分達と魔獣(モンスター)達の武器や防を回収していた。すると女性騎士が、何かを一生懸命泣きながら探しレオンに訊ねた。

「レオン隊長ぉ、グスッ、私の愛用の長剣(ロングソード)見ませんでしたか?グスッ」

「おお!セリカお前の長剣か・・・いや見てないがどうした?」

びずがん(見つかん)、ズズーないんです。グス、私の大切な剣なんですけどぉ、魔物(モンスター)に吹どばざ(飛ばさ)れた。ズズッ、時に落としたみたいなんですぞどばどぎぜずじで(その後気絶して)・・・グスッ」

 セリカと呼ばれる女性騎士は、自分の愛剣がどこかにいって見当(みあ)たらないので、泣きながら魔獣の死体の下とかを一生懸命探し確認して見て回っていた。

 レオンもセリカを何とか泣き止まそうと、一緒に探しながらなだめていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ