22.創生魔法を使ってみた?
とりあえず、どうにかしようと考えていると【創生魔法】のスキルがあることに気が付き、このスキルで何か出来ないかなと【超級解析】のスキルを使用して解析してみた。
『【超級解析】【創生魔法】スキルを解析します。創生魔法は、この世界には無い魔法の創生を行える。ただし使用用途方法がわかりなおかつ現象の想像イメージができるものに限る。一つの魔法を創生する際はMPを1000は必要とする、創生した魔法の使用は通常魔法と同じ様に必要分のMPでよい。注意:使用時は成功でも失敗でもMPは消費する。また使用限界あり』
「うーん、MP1000か・・・結構くうな。でも、そんなに問題でも無いか」
まあ、MPを1000使って【創生魔法】で魔法ができるのか?でも、失敗してもMPは消費するのか・・・まあ、もし失敗したらもう一度チャレンジしてみるか。
考えてから【創生魔法】のスキルを発動、【低速搾り撹拌】の魔法を創生。そして、頭の中で低速で搾り撹拌する地球であったジューサーと同じような製法を思い浮かべた。
すると『【創生魔法】起動、【低速搾り撹拌】魔法、創生完了ただし容器などに入れ蓋をして使用すること。余分な物は、自動で分別排除する』と、使用注意まで教えてくれた。
「よしっ」と声に出し【創生魔法】が成功したのを、心の中でガッツポーズをして喜んだ。
早速ユウマは、薬液が半分入ったビンの中にアイテムボックスより取り出した薬草を2枚を入れて、先程作った【低速搾り撹拌】の創生魔法を使いゆっくりと混ぜた。そして【錬金術】と【調薬術】のスキルを使用して合成と調薬を行った。
すると薬液が淡く光った後、何故か上級回復薬×10が出来上がった。
「はて? 何で上級回復薬×10に? 予想では下級かなと思ってたのに・・・?」
予想とは違う種類の回復薬が出来てしまったので少し不思議に思っていた。
「えっ、ユウマ様は何をしたのですか、何かすごいのが出来たみたいですが?」
「すごいですねっ♪レーネ、ユウマ様はすごい方ですよ。とても素敵です♪」
レーネさんは出来た回復薬に驚き、シルフィーさんは何故か好意をよせて喜んで言た。
ユウマが調薬したのは上級回復薬×10であった。それに不思議に思ったのだが、その効力もすごかった。
一応試しに【超級解析】のスキルを使用して確認してみたら、回復薬の一種で間違いなく非常に状態の良い薬草を低速で粉砕エキスを抽出して【錬金術】と【調薬術】で精製し温度管理が良い状態で出来た最高の一品であり、通常の20%ましで回復能力があるようだ。
しかも、10本分の容量がある。
解析の結果を見て驚き黙っていると・・・。
「ユウマ様、これって上級回復薬ですね。どうしますか?」
「重症だった方の飲ませてやってください。あと、すみません未菜の方にもお願いします。まあ、魔力枯渇で寝てるだけですけど様子を見てあげてください」
その話をした後に、騎士隊長レオンさんの所へ行きますと断ってから立ち上がりレオンさんを探しに向かった。