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2.女神降臨、そして混乱と説明・・・?

 今、目の前に浮かんでる少女は、まずみんなに視線を向けてから。

「えっと、あなたたちは、地球の現世で不幸にも命を落として生涯を終えました。・・・・・??? って、あれっ、どういう事? 二人以外みんな生身の肉体がある。それに魂もちゃんと存在してる。なんで? どうして? どうなってるの・・・?」

 天使の様な少女は、どうもこの状態に混乱して考え込んでブツブツ言っている。

 それに先程、何かとんでも無い事を口にしていた様な気がしたので、よく思い出してみることにした。


・・・確か、んっ!命を落として生涯を終えたと言っていた様だが、なにを言ってるんだ。この少女は、俺たちは少なくとも怪我はしたかもしれないが、死ぬような事はなかったと思うが?

そうと考えていると・・・。


 その天使の様な少女は、腕輪の水晶部分をタッチして何か言葉をつぶやき、目の前の空間を指でなぞった後に、何処から出したか解らないが突然空間にタブレット端末みたいな物が現れた。それをブツブツ言いながら操作して突然!「えっ、なんで?」と、(つぶやき)き声をあげた。


 そして頭上にハテナマークを複数《?????》この様に出していた様に見えた。


 タブレットみたいな端末を見ながらまた独り言を言い出した。

「えっ、地球での現在の状況が・・・? 未来の内容が変わってる。 なんで、どうしてっ? 未来・・変えちゃったのわたし・・・・!?」


 そう声にだし幾分か考えたあと、急に顔を青ざめさせて。

「なんで変わっちゃたのっ。どうしてっ・・・」


 オロオロと空中を浮遊してから、突然ポンと手を鳴らし表情を一変させて。

「うん、でも召喚してしまったからには、ちゃんと説明しなくちゃ。みんなこっち見てるし、この先困るだろうからね」

 ウンウンと首を動かし身なりを整えてから説明を再会した。

「私は、女神フィーナと申します。あなたたちは、いろいろと事情がありますが・・・?えっと、あの、その、とにかく選ばれた。と言うか、呼び寄せられた人たちです?」


えっ!この少女ごまかして。いろいろ考えて悩んだみたいだけど、最終的に纏らず言い方を変えてきた。とユウマは心の中で思っていた。


 すると女神フィーナと名乗った少女が、こちらを少し《キッ》と(にら)むように見てきたあとに、先程の表情をいっぺんさせ《ニコッ》と、めっちゃ可愛い笑顔を向けてきて一瞬ドキとした。


 女神フィーナは、ユウマに笑顔を向けた後に、再度全員を見渡し続きを語りだした。


 この時ユウマは、なぜ思った事が解ったと考え。もしかして心を見透かされたのかと思ったが、(にら)まれた後に見せられた笑顔には、正直ちょっとドッキッとしていた。

 なにせすごく可愛かったからだ。まあ、ここは色々考えても仕方ないかと、頭をふり女神フィーナさまの話の続きを真面目に聞いていた。


「あなたたちは、今から現世の地球を離れ違う異世界であるアーストリアへ渡り、その土地で起こる(ことわり)を変え世界を平和へと導いてほしいのです。そう言うのはたてまえです。まあ、あなた達は、自由に暮らしてください。そして本来は転生をしてもらい新しく生まれ変わってほしいのですが? 幸い2名以外の皆様は、生身の肉体と幸運に恵まれた魂をお持ちなので、特別に転移をしてもらいたいと思います。それで身体能力を最大限まで向上させていただくと、ともに特別なスキルを一つ与えたうえに、私からの加護とアイテムをお渡しいたします」

 女神フィーナさまは、淡々とここにいる全員に現在の状況とこれからの事を説明した。


 それから、いったん女神フィーナさまが、言葉を区切って全員を見渡し浮遊した状態で見下ろしていると、「そんなの困ります。すぐにもどしてっ、もとの場所に返してください」

 そこでOL風の女性が涙ながらに言い放った。


「どういうことだよっ!意味わかんねーよっ」

「何でもしますから僕たちを元の場所に戻して」

 大柄の少年が怒りをあらわにしながら叫んで、もう一人の小柄の少年が弱々しく泣きながら叫んでいた。    


 そして女神フィーナは、全員に《ペコリ》と頭を下げて。

「すみません。此度(こたび)の召喚に付きましては、著しく未来が変わりましたが、あなた達7名は・・・本来は地球で不幸にも命を落としてしまいます。そして、それを引き金に周囲にいた人達を巻き込む、非常に大変な大災害に発展してしまう未来が予見されていました」

 そこで一旦言葉を区切り、みんなの様子を確認していた。

「そこで大いなる父神・創造神さまは、大災害の引き金である7人の存在を無かった事にして、大災害を止めようと試みました。しかし、生あるものを根本的に排除するのは、神としても心許せない禁忌なので命を落とした時点で、召喚を行い地球でのあなた達の存在を消し。その後、地球からあなた達の存在と記憶を改ざんして大災害を無くすはずでした」


 周りに気を配りながら話していたが、全員がこころなしか暗く静まり返ったのを見届け、女神フィーナさまも少し申し訳ないと思い、言葉を一旦区切り全員を見回した。

 そして、また一呼吸おいて喋りだした。

「元の世界、地球には戻せませんが。創造神さまはあなた達全員を、このまま地球での存在を消してしまうだけでは、申し訳が無いと思い。私達の管理するアーストリアに転生させるように申し付けられたのです。それにもう地球ではあなた達の存在は消えています」


「なので、地球に戻すことはできません」

 浮遊した状態で頭を下げてきた。


 そして、全員が暗い雰囲気を出して肩を落としていた。


 そこで先程、女神フィーナさまが語っていた時に、ユウマはある事に気が付き考えていた。

 あれ、ここには全員で8人いるのに、今さっき語ったのは7人だったようだが?

「すいません。ここには全員で8人いるのですが?」・・・とユウマがフィリアに質問した。


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