Chapter1-2 嵐の前の静けさ
投稿が遅くなりました。
次回からは週一回更新を目指します。
30分も経つと皆の顔から笑顔は消え、不安そうな顔をしている者が多くなった。
こんな大きな洋館の中に居るとはいえ、俺たちは絶賛遭難中であることに変わりはないのだ。
まあ、確かに先生の言った通り、2、3日もすれば助けは来るだろうが、逆に言えばそれまではここで生活をしていかなければならないということである。
たかだか高校1年生になったばかりの俺たちがこんな予定外のことにすぐに順応出来るはずがなかった。
皆が不安に思ってることを察したのか、先生がこんなことを言い出した。
「手分けして洋館の中を探してみないか?、もしかしたら何か休む所が見つかるかも知れないからな」
確かに、その通りだ。
何もしないよりは絶対にその方がいい。
「俺もそれに賛成です」
俺が先生の意見に賛同すると皆も先生の意見に賛同し始めた。
不安を体を動かすことによって少しでもなくそうとしているだけにも見えるが反対されるよりはましだろう。
それに、少なくともこの場所の安全確認くらいはしておかなければならない。
それならば人手は多いに越したことはない。
「なら、4.5人のグループで動いてもらおう。一人で行くのは危険だからな。何かあればすぐに助けを呼ぶこと。よし、皆また、後でここで落ち合おう」
先生がそう言うと、皆思い思いに洋館を探索し始めた。
先生もいつの間にかどこかにいってしまっている。
広間にいるのは、俺、直也、未来を含めて4人しか残っていなかった。
「いやーまさか事故って遭難するとは思わなかったよ」
ショートカットに褐色の肌、陸上部のテンプレートとも言うべき少女がいつの間にか俺の横に立っていた。
九重未来。
俺と直也の幼馴染である。
「あー、未来か。何だか楽しそうだな。不安じゃないのか?」
「うーん、不安じゃないって言うと嘘になるけどさー、絶対にこんな経験もう2度と出来ないじゃん?、だったら楽しまないと損じゃん」
「お前らしいな」
「おーい、2人とも、何話してんだよ。皆もうこの洋館のこと調べにいっちまったぞ」
未来と少し話していると少し離れたところから直也が呼び掛けてきた。
……確かに、先生の提案に最初に乗ったのだから俺が率先して動かないと行けないよな。
「はいはい、今行きますよ」
直也のところに行こうとすると、後ろからか細い声が聞こえた。
「あ、あの……」
「んっ」
後ろを振り返るとおどおどしながら話しかけてきている少女がいた。
……確か、日比谷灯だっただろうか。
「ん?、どうしたの、日比谷さん」
「あの、今から洋館を調べに行くんですよね?、私も一緒に行ってもいいですか?、あ、それと、よく、私の名前なんか覚えてましたね」
「あー、名前はすぐに全員覚えられたよ。俺、記憶力だけはいいからさ。あと、俺たちと一緒に来てくれるの?、もちろん大歓迎だよ」
俺がそう言うと日比谷さんの顔がとても明るくなった。
……とても分かりやすい。
こうして俺たち4人は、洋館の中を調べることになった。
生存者 21 [人]
キャラクタープロフィールno.3 榊昭典
誕生日 4月1日
血液型 A型
身長 188cm
体重 78kg
年齢 不明
颯汰や直也たち高校一年生の担任教師。
正義感の強い性格で困っている人を見捨てることは自分のプライドが許さないらしい。
教師1年目だが、生徒からの評判は存外悪くはない。