闇の世界
A「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ…これで終わらせる」
始「ハハ、面白い!君の全てを私に見せてみろ!」
「俺はここで死ぬかもしれない。
だが、それでも良い。
ここで、全てを終わらせられるなら」
刀を強く握り締め、自分の軌跡を信じ、目の前の敵に切り込む。
A「ハアッーーーー!」
午前1時過ぎ。
標的はまだ建物から出てこない。
A「ハァ…」
現場について5時間が経過。
5時間も同じ体勢をキープしていると、流石キツイ。
「外れか」
そんな事を思った時、建物から数人の人間が出て来た。
「ようやく、来たか」
ゆっくりとレバーを引き、弾を装填する。
A「フゥー」
呼吸を止め、レンズ越しに見える標的に狙いを定める。
「カチッ」
「バァッン!」
放たれた金の弾丸は吸い込まれるようにして1600m先にいる標的の頭部を貫く。
A「ハァー」
やっと終わった。
無線を取り出し、スイッチを入れる。
A「任務遂行」
無線からの声「了解。7分後、迎えが到着する」
A「了解」
報告を終え、さっさと道具を片付ける。
立ち上がり、もう一度撃った方向を向いて見ると、標的は頭部から血液を流し、数人の人間が大騒ぎをしていた。
だが、これ以上の事は俺には関係無い。
道具を持ち、その場を後にする。
「バタン」
その場には扉が閉まる音が響いた。