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扇の翼

作者: 市宵 千春

僕の翼は世界で一番強い


たとえ厳しい嵐に吹かれたって


あの青い空が落ちてきたって


僕はどこまでもどこまでも飛ぶことができる



僕の翼はとても便利で


銃にも剣にも火器にもなれる


白い翼は硬い筋肉


柔い毛並みも鉄の棘



僕の大きく伸びた翼は


僕を誰よりも高く運べる


僕に彼らの姿は見えない


彼らの背丈はあまりに小さく


僕は光より速く動く



悪意も優しさも僕には届かない


僕の翼は世界で一番強いから




 世紀末の赤い空


 鉛筆も書けない酷い雨上がりに


 ただ正座をしている僕が


 病の人を仰いでいた


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