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後悔の吹雪
暗くて寒い。俺は吹雪が吹きあれる雪道を進んでいた。なぜ進んでいるのかは全く分からなかった。きっとなにか目的があったのだろうが、何も覚えていない。もしかしたらこれ自体に意味などなくただ歩いているのではないかと思い始めていた。だが、進んでいく途中に脇腹が鋭く痛い事がわかった。それに気づいた俺はそこに視線を向ける。脇腹には深く傷がついていてそれを両手で深く押さえている事に今となってようやく気づいた。そして意識を取り戻したかのように何をしているのか、と思い俺は歩いていた足を止めてその場で倒れ込んだ。このまま歩き続けても何かある訳でもない、ましてや傷が深くて、この暗くて吹雪のせいで誰にも見つけてもらえないだろう。俺は、生きることを諦めた瞬間その時には恐怖や苦しみなどは一切感じなくむしろ心地の良い気がした。
「シルヴィ…俺は…なにも―」




