~第5話~
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(は?)
真っ先にこの言葉が頭に浮かんだ。
(神からの貰いもん?本当に隠したいならもっとまともな嘘をつけよ)
これまでのソルダの口調からして、すべてのことが嘘のように思えてきて仕方がない。
「神からの貰い物ってどういうことだ?」
「そのままの意味だよ。ある日突然、朝目を覚ましたら机の上にあった」
恐らく俺は理解不能って顔をしていたのだろう。ソルダは急に真剣な顔つきになって急いで話を切り上げた。
「わりーけど、俺町の様子見てくるわ。お前は安全なとこに行け」
「え?町に行くって、1人で行くのか?まだ敵がどれぐらいいるのかわからないんだぞ」
本当にこいつの言動には驚かされる。
「問題ねーよ。俺がこの剣を持っている限り最強だからな」
そう言うとソルダは剣を鞘に納め、町の方に目をやった。
「おい、ちょっと待てよ。もう今更行っても誰もいないぞ」
町に煙が上がったのを見てからすでに15分以上は経過している。もう今更町に行ったって、残っているのは人の死体と、攻めてきている敵だろう。まだはっきりとは敵の正体は分からないが、、
「いや、それでも行ってくる。なんかこの町には何かあるような気がする」
また訳のわからないこと言ってるよ。
「まだ聞きたいことたくさんあるんだ。もうちょっと話聞かせてくれよ」
まだ剣のことは謎に包まれたままだ。何も分かっていないことに等しい。
俺の言葉を無視してソルダは町の方へ走りだした。地面が抉られるような速度ではなく、普通の人の速度で、だ。
(チッ、結局あいつなんだったんだよ。どうなっても知らねーよーだ)
俺は巨大ゴブリンが持っていた剣を拾った。
(少し俺には大きいな....まあ、何も武器を持ってないよりはマシか)
東の森に体を向けた。恐らくソキウスはもう森に着いて、誰か探している頃だろう。
俺も走りかけようとした時にソルダは立ち止まり、こっちを振り返った。
「おい、レオニダス。デオス神話って知ってるか?あの神が力を5つの神具に分けて人に与えたってやつ」
どこからそんな話に飛んだのか分からず、俺は眉を寄せた。
「そんなの知ってるに決まってるだろ。子供の時に誰だって聞かされる話だろ」
ソルダは少し考えるような顔をした。が、すぐに真剣な顔に戻しこう言った。
「この剣は、、、まあ、そうだな、その神話に出てくる神具の1つだ」
そう言って今度は目にも止まらぬ速さで町の方に向かって走っていった。
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