〜序章〜
今より遥か昔、世界は絶対神デオスによって作られた。
デオスはまず海を作り、大地を作り、多種多様な生き物を作った。
ある種は魔法が使え、ある種は強靭な肉体を持ち、ある種は空を飛べた。
しかし、デオスは人間に能力を与えなかった。
それにより人類は他種族からの迫害を受け、村や街を蹂躙され、奴隷にされた。
数百年もの間迫害された人類を見たデオスは己の力を5つに分け、それを神具とし、5人の人間に1つずつ与えた。
人類はこの5人を中心に反撃に出た。
剣の使い手はで迫り来る敵を両断し、矛の使い手は敵を薙ぎ払った。盾の使い手は民衆を守り、弓の使い手は敵将を討ち取り、斧の使い手は1度に数百の首を刎ねた。
そして、迫害されていた人類が自ら国を作るほどの勢力となった。
人類が独立を果たすと5人の英雄はテーヴァの丘に集まり神具を5つの石台に置いた。
そして剣の使い手が言った。
「この神具は自らの意志で次の主を決める。我々にそれを決めることはできない。各神具が己に合う器の者を見つけ、次の主として初めて能力が発揮される。」
5人はテーヴァの丘に神具を祀りそのまま行方をくらませてしまった。
それから剣は幾度となく戦場を変えて戦場を駆け回り、盾は五千年ほど前に行方をくらませた。弓は魔王族の手に渡り、斧は代々王家の者が主として選ばれている。
そして矛は主を1度も決めずデーヴァの丘に未だ祀られたままだと言う……
これはこの話から数千年後現れた、ある少年が人生をかけて戦った物語だ。
初めての小説です……
誤字、気になる表現、こうしたほうがいいよ〜などのアドバイスあれば嬉しいです!
読んでくださりありがとうございます。