7話 妹が酔っぱらって
【夕食のリビング】で家政婦さんはせっせと食卓に【おつまみ】を運んでくる。本場の高級枝豆である。さっと塩がふりかけてあり苦みもありまろやかで【濃厚】だ。そして主人である母親はビールの大ジョッキを片手に酔っぱらっていた。
「うぇーい。飲んでるゥ?あんた達も飲みなよ。今夜は無礼講」
おいおい。
「母さん。飲みすぎですよ。俺達は未成年、なあ凛」
凛の方を見るとお酒をグイグイと飲んでいた。
「ぷはぁ、いやぁ美味しいですなあ。お酒というのは。【神々(バッカス)】に感謝。私達の学校は一応、カトリックでした。なぁに一切、信じておりませんとも。神などこの世にはおりませんからな。兄さんは飲まないのですか?」
「飲みすぎだ。凛」
「酔っていませんとも。ええ。酔っていませんとも」
「しっかり酔っぱらっているじゃない?凛」
母さんは上機嫌で枝豆を食べていく。凛の方を見ると半目をあけて顔は真っ赤、だらしなくよだれを垂らしている。
「うひひぃ。兄さん」
凛はそう言うと何も言わずに俺を押し倒す。その後、馬乗りになった姿勢で少し見つめ合ってから瞳を閉じてキスをする。舌と舌が絡み合う程に長い口づけだった。強烈な酒の匂いがする。俺もなんだか興奮して酔ってきたのか、凛を強く抱きしめる。家政婦さんと母親が見ているんだぞ。いいやそんな事知るか!!!俺は凛の下半身を服ごしに触ってやる。
「んんっ…」
俺も興奮する。凛の服をゆっくり脱がせてやる。キャミソールを脱がせてブラジャーに包まれたささやかな胸があらわになる。今度はスカートを脱がせようとホックに手をやった。凛は顔を真っ赤にさせたままだ。興味深そうにその様子を見ている母親と呆気に取られている家政婦さんが視界に入る。
さすがにマズいよな。そう思ったが俺の手は止まらない。凛のスカートをそのまま脱がす。凛のパンツが目に入る。俺はそのパンツを指でこすりつけた。「あっ…あっ…あっ」と凛が喘ぐ。もうたまらない。パンツに手をかけようとする。
「ゴホンッ」
家政婦さんの咳払いがする。俺は我にかえる。これ以上はさすがにまずい。凛を見るとすやすやと寝息を立てている。紳士として寝ている女の子を襲うわけにはいかない。俺はさっと脱がせたパーカーを被せてやる。
「母さん、俺も一杯もらうよ」