1話 公園デート
兄は高校2年生
妹は高校1年生
人間にとっては小さな一歩だが人類にとっては偉大な一歩だ
アームストロング船長
◇◆◇
公園で月を見上げている。
傍らには非常に可愛い女の子。
さらさら黒髪ロングのストレート
クォーターの美少女。俺の妹の凛だ。
美少女には月がよく似合う。凛のイメージも月だからだ。
「月が綺麗だな。凛」
「そうだね」
公園で歩きながら2人で夜空を見上げていた。手には買い物袋。スーパーからの帰りだ。実は俺たち兄妹は親に内緒で付き合っている。モテないから妹に手を出したわけじゃない。これでも俺はモテるのだ。イケメンのクォーター、学年トップのうえ、サッカー部でエースもやっていた。なおコミュ力も高くて友達の悪口を言った事も無い。誰にも平等に接して爽やかで清潔感もある。
だがそんな自己評価の高い俺にも弱点はある。おちんちんが驚くほど【粗末】なのだ。短小で重症で仮性包茎なのだ。【子供ちんちん】と言ってもいい。極小SSサイズのコンドームを使用している。だからセックスしても女に何も感じさせる事が出来ず、また時間をかけても射精する事さえ敵わない。何人かの女子に手を出した後、その噂が広がったため俺は学校で彼女をつくるのを辞めてしまった。徹底的に無害で無欲な女の敵にならないイケメンでいようとしている。
そのため、そのストレスで…親が寝静まっているのをいい事にリビングにいた妹に抱き着いてしまったのだ。そして妹を押し倒して服の上から【おちんちん】をこすりつけた。もちろんお互い服を着ているためセックスではなく服の上でじゃれているだけだ。いくらでも言い訳は出来た。だが俺は【おちんちん】が気持ちよくなって妹に「好きだ。大好きだ。凛」って譫言のように言いながら強く抱きしめてしまったのだ。その後、凛の顔を【くんかくんか】したあと舌でなめまわして首のうなじの部分にキスをするかのように押し付けて甘噛みまでしてしまった。
そういう経緯があって…凛から「付き合う?」とか落ち着いた声で聞かれたのだ。俺はやや…びっくりした。だが「うん」って答えてしまい、今に至る。我ながら本当に正気じゃないなって思う。
「兄さん。どうかした?」
きいっ、きいっ、きいっと金属のこすれあう錆びた鉄のぶらんこが揺れる音がする。公園だ。俺は公園のベンチに座ると凛が持っている袋からアイスを取り出す。
「俺はさ…色々な女の子と付き合ってきたけど【妹】ってのはお前が初めてだ」
「…そうだね。私も【兄】と付き合うのはじめてだ」
凛も雪見大福を取り出す。
「【初めて同士】じゃん。おれたちの相性は最高だな!!!チョコラータとセッコくらいの相性はあるぜ」
「うふふふふ」
照れたように笑う凛。
「で、さぁ…“親バレ”が怖いじゃん?たとえば俺たちがエッチな事をするとしてどうやってバレずに回避できるかとか今から考えておこう」
「……っ」
雪見大福を喉につまらせる凛、あわててペットボトルを飲ませてやる。いちいち反応が面白い。俺だって本気でそんな事を考えているわけじゃないんだ。
「大丈夫か?冗談だよ。もちろん出来るだけ健全なお付き合いだからね。そのような事は起こりえないと断言できる」
「う…うん。そうだね」
俺は周囲に誰もいないのを確認してからベンチの横に座っている凛の服に手をいれておっぱいを揉む。スレンダーな体型なためほとんど胸は無いが、俺は手でおっぱいの感触を楽しむ。凛は…ややひきつった顔をして少し焦っているようだった。
「やめて、こんなところで近所の人の目もあるし…絶対無しだから。これは…分かるでしょ?」
俺はすぐにおっぱいを揉むのをやめて普通の兄妹に戻り食べ終えたアイスの袋をレジ袋の中に戻す。さあてとお互いの家に戻るか。