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#1再び、葛城出現
扉
「いらっしゃいませ」と、若い女性の様な佇まいでカウンターの席に案内してくれた。内心初めて来た緊張感がより一層増していき、注文を頼むのにもたついていた。「いかがなさいますか」さっき案内してくれた人と目があった。「すいません、からあげとレモンチューハイ」恥ずかしながら、気遣ってくれたおかげで頼むことができた。ふと、辺りを見渡すとそこにはラジオ収録のようにBGMを流し、二人でトークをしているようだ。
コトっ!「お待たせしました!」
注文が運ばれてきた。そこでワシは尋ねてみた
「あそこで面白いことやってますね」
「はい。実は僕も空いた時に担当したことがあります」
「僕呼びなんd」
「あっ、すいませんお客様から注文が入ったので失礼します」
ワシはそれ以上のことは聞けずに居酒屋を後にした。