表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/33

この祭壇は怠惰のものなのでぇぇぇぇす!


 無事助かった俺達は、ここから出るべく出口を探していた。


 「ねえユウサク? なんであの時顔真っ赤だったの?」

 「べ、別に‥‥‥わ、分からないな‥‥‥」


 『胸が当たって興奮してた』なんて言えるわけがない。そんなこと言ったら多分冷たい目で見られるな。うん絶対。

 まず言えてたら、ネトゲのフレンドから『童貞へたれ野郎』何てあだ名はつけられてない。


 そう思いながら、ひたすら歩き続けていると。


 「ここって‥‥‥」


 アカネがぽつりとそう言う。警戒心がこもった声で。


 「祭壇‥‥‥なのかな?」

 「うーん‥‥‥地味。かっこ良くないですね。」


 俺達の視線の先には岩石で覆われたドームの隅に置かれた紋章だけが入っている質素な祭壇のようなものがあった。まだ使われているのか、床は綺麗にされており、洞窟の中なのに怪しく光沢を放っていた。


 するとアカネは剣を引き抜き、辺りを警戒しながら()()に近づく。


 「やっぱり‥‥‥。」

 「なにかあったのですか?」


 アカネは殺意を込めて言う。


 「この祭壇‥‥‥」


 俺は思わず唾をゴクリと飲み込む。額に汗が一滴流れる。


 「大罪教のものよ。しかもまだ使用されてる。」

 「「「ッ!」」」


 (まだ使用されてるだと‥‥‥!?そしたらいずれたいざいきょうの奴らがここに‥‥‥)


 そう思っていた瞬間。

 俺が()()()()()()()事態が起こる。


 「これはこれはお客様ですかぁぁぁぁぁな?」


 黒ずくめの人間達を引き連れた頭が禿げた中年の男が入ってくる。恐らく大罪教の関係者であろう。


 「あなたは誰ですか? 名乗ってください。」


 アカネは殺気を放ちながら、そう尋ねる。


 「これはこれは怠惰でぇぇぇぇしたね。私は大罪教『怠惰』担当ライザックです。以後お見知りおきを。」


 そういって深々と頭を下げる‥‥‥‥が。

 突然ガバッと頭を揚げると。


 「原罪の書を。」

 「原罪の書?」


 何を言っているのか分からず、思わず聞き直す。


 「ですから原罪の書を。もらっているはずでぇぇぇぇすよね?」

 「いや、持っていない。」


 俺はそうきっぱりという。

 だって何言ってるのか分からないもん。しゃべり方独特だし。


 すると突然。


 「貴女方死ぬが良いのでぇぇぇぇす!」


 そう叫ぶ。するとライザックの後ろに居た『罪なる者』達は一斉に武器を構え、こちらに走ってくる。


 「「「ッ!」」」


 突然の出来事に戸惑いながらも、俺達も戦闘態勢に入る。


 すると早速三人の『罪なる者』が俺の方に斬りかかる‥‥‥が。


 「【ミラージュ】【超加速】!」


 俺は、自分への敵対心が強いほど、相手は自分を認識することが困難になるスキルを発動し攻撃をすべて外れさせると、【超加速】を使い、『罪なる者』のうしろに周りこむ。そして。


 「『ソニックフォースブレイド』!」


 早さを重視した双剣術四連撃スキルを発動し、『罪なるもの』を切り倒す。【超加速】と【暗殺】の効果もあり、浅く切ったつもりが、剣の軌道が空気の刃となって剣が当たってない場所まで切り裂き、体を生き別れにする。

 その瞬間血飛沫が飛び、辺りを血で染める。


 「ふう‥‥‥クラウスさんのところに寄ってて正解だったよ。」


 俺は王都を出る前にクラウスさんのところに寄り、双剣を受け取っていたのだ。しかもありがたいことに、共通スキルや双剣術をいくつか教えてもらったのだ。


 「今度お礼にいかないと」


 それを見て危険だと思ったのか、『罪なる者』は大勢で俺に襲いかかる‥‥‥が。


 「『雷撃剣』!」

 「『トライド・ウィンドカッターブレス』!」


 アカネとめぐがはなったスキルと魔法で全員等しく、バラバラにされる。


 「何と勤勉な! 素晴らしい素晴らしい素晴らしい素晴らしい! しかしながらあの方には向かうとは怠惰怠惰怠惰怠惰怠惰ですね!」

 「さあ覚悟しろ! 『怠惰』!」


 俺は戦いを終わらすべく、ライザックに斬りかかるその瞬間。

  

 「あなたぁぁぁぁぁぁ‥‥‥ここで注意を怠るとは怠惰でぇぇぇぇすね!」


 その声とともに、岩の塊が飛んでくる。 


 「がはっ‥‥‥」


 衝撃に耐えられず、血反吐を吐く。そこに間髪入れず。


 「これはあなたが犯した怠惰の結果でぇぇぇぇす!」


 そう叫びながら、周りにあった短剣を念力のようなものでうかせ、そのまま俺に向かって打ち込む。


 「ッ‥‥‥!」


 俺はスキル【収納】を発動する準備をする。


 (空間を収納してこれを防ぐ‥‥‥!)


 しかしそれは。


 「『フォース・アイスクリスタルプリズン』!」


 タスクが放った凍結魔法により、氷の中にそれらは閉じ込められる。


 「大丈夫かい? ユウサク君?」


 タスクはそう言いながら、俺に回復魔法をかける。その瞬間全身の体の傷が塞がっていく。


 「はい! お陰様で!」


 俺はそう返事するとライザックの方をむき直す。


 (今のは何だったんだ?まさか今さっきのが『怠惰』の異能?)


 そう思っているとライザックは叫ぶ。


 「さあ勤勉で怠惰なるものよ!『怠惰』の能力【怠惰なる力の支配】に屈するが良いのでぇぇぇぇす!」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ