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このスキルは空間にも干渉できるんです!


 「いま向こうから音が聞こえたよね?」

 「アカネも聞こえた? 向こうでやっぱり戦闘がおこってるのかな?」


 邪悪な気配を感じたアカネはユウサクたちを引き連れ、ハイガス大森林の中を歩いていた。


 「ねえ、ユウサク、タスク、めぐ?」

 「?」

 「どうしましたか?」

 「なんですか?」

 

 少し考え込み、そう俺たちに聞く。


 「いや・・・・・・実はね・・・・・・」


 アカネは俺たちの答えを聞いて、話し出す。


 

 ******



 「えっと・・・・・・つまりマルクがああなってたのは大罪教が関係してる可能性があると」

 「そういうこと」


 アカネは俺の言葉に答える。


 なんでもここ最近、大罪教の動きが活発になってきていて、また各地で多くの被害を出しているそうだ。しかもこれまで目撃情報のなかった『原罪』が、あちらこちらで出没しているとうわさされているのだ。そして最悪なことに大罪教は最近魔王軍と手を組み、大罪教との一人が魔王軍幹部になったそうだ。

 アカネたちのもとにはそんな大罪教が王都の近くに潜伏しているとの情報の提供が二日前から絶えないのだ。


 こうしたことがあり、アカネはマルクが突然暴走し始めたのは大罪教の仕業なのではとにらんでいたのだ。


 「向こうからもマルクから放たれていた邪気と似たようなものを感じたの。そしてもしそれが大罪教徒との闘いなら、マルクを隔離して王都を今すぐにでも封鎖しないといけないの。」

 

 アカネは目的地で行われているであろう戦いが気になる理由を話す。


 「そうなんですか・・・・・・だから今日は門がなかったんですね」

 「大罪教・・・・・・か」


 俺は大罪教の名を聞いた時から、なぜか頭のあたりがもやもやし、落ち着かないのだ。


 (・・・・・・思い出せそうで思い出せない・・・・・・なんだろ? あの時玄関から出てそのあと何かを・・・・・・何かを見たような気が・・・・・・この世界のものでもない何かを・・・・・・)


 そう考えていると頭のがどんどん痛くなってくる。まるで思い出そうとしているのを邪魔するかのように。


 痛みのあまり、頭を押さえている俺を見たアカネは。


 「どうしたのユウサク? まだ痛むの?」

 「いや・・・・・・大丈夫・・・・・・」


 そう心配するが俺は心配させまいとそう答える。

 するとめぐが真剣な顔をして。


 「ユウサク君! 押さえるのは横じゃなくて前ですよ!」


 うん?


 えっと・・・・・・何が言いたいのかな?


 俺がめぐの言ったことが分からずにいると。


 「ほら! 前に! そっちのほうがかっこいいですよ!」


 そう言いながら、自らの前に手を持っていき。


 「見ててくださいね! 我が名はめぐ! 魔法を極めようとしている王都一の魔法使い! 今の目標は人類最大にして最強の攻撃魔法『ビックバン』を覚えること! さあユウサクもするのです!」


 中二病がかった動きでそう名乗りを上げる。


 ・・・・・・思いっきり勘違いしてるな。俺は別に名乗りをかっこよくしたいと思ったことはないんだけど。


 「めぐちょっとこっち来い。」

 「どうしましたか?たすくっていたたたたたたたた!」


 それを見ていたタスクはめぐを呼びそのまま頬をつねる。


 「痛いです! 痛いです!」

 「めぐ!お前はどうして夜になるとこうなるのだ!?これだから・・・・・・魔星族は!」


 ・・・・・・魔星族は夜になると中二病になるのか?


 そう思っていた瞬間。


「「「ッ」」」


 突然地面が振動する。まるでどこかで爆発が起こったかのように。


 「向こうよ!」


 アカネは気配を感じ取ったのか走り出す。おそらく向かう先に大罪教がいるのであろう。

 俺たちも置いて行かれないように、アカネについてい・・・・・・こうとしたときだった。


 「へっ・・・・・・」

 「うおぉ?」

 「「きゃっ!」」


 俺たちの足元にいきなりゲートのようなものが現れ、俺たちはその中に落ちていく。

 そこが見えない、暗闇の中へと。


 「ど、どうなってるの!?」

 「わわわわわわわわわわわ!」


 俺たちは吸い込まれていくように落ちていく。



 ******



 どのくらいたっただろうか。


 「地面が見えてきたぞ!」


 タスクがそう叫ぶ。


 よし助かる・・・・・・っていうかこのままだと俺死ぬくね?


 そう思っている俺の周りでは。


 「『ライトネス・ブレイドインパクト』!」

 「『トライド・ファイアブラスト』!」

 「『リベレイト・プロテクト』!」


 剣撃を放ったり魔法で勢いを殺したり、耐えれるようにしたりと対応していた。


 「わわわわわわわわわわわわ!」


 どうしよう!

 俺は対応をとるため考えを巡らせる。その下では。


 「あっ! ユウサクは?」

 「ま、まだうえだ!ど、どうしよう!」


 アカネたちも考えを巡らせていた。


 それを見て俺はいつだったか「空間もしまえるの?」みたいなことを聞かれていたのを思い出す。


 ・・・・・・やってみるか。


 俺は一か八かスキル収納を発動する。収納するのは()()()()()()()


 「発動!」


 そう叫んだ瞬間俺は目をつぶった。



 ******


 「ユウサクがきえた!?」

 「どこいったの? ユウサク?ユウサクー!」


 アカネたちは突然姿を消したユウサクを探し回る。



 ******



 「うぅぅぅ・・・・・・」


 俺は少し時間が経ったので目を開ける。すると目の前には。


 ・・・・・・何もない。


 そこは文字道理に無なのだ。多分ここ以上に殺風景な場所はないだろう。


 俺は収納できたのかが気になり、収納欄を見る。

 そこには。


 「まじか。空間まで収納できるのか。」


 そこにはちゃんと空間が収納されていたのだ。それを押そうとすると突然。


 『収納スキルがアップグレードされました。 追加された能力:【異空間部屋形成】【リセット】』


 そう書かれた文字が視界に表示される。


 「えっと・・・・・・【異空間部屋形成】異空間に部屋を作ることができる。そこに指定したものだけを入れることができる。【リセット】収納したものをもとあった場所に召喚できる。・・・・・・か。」


 俺はそれの説明を見てつぶやく。


 そして。


 「【リセット】を使ったら元の世界に戻れそうだな。」


 俺は新たに手に入れたスキル【リセット】を発動させる。その瞬間。


 「あっ戻ってきた!」

 「成功!」


 俺は空間をもとの場所に戻すとそこにいた俺も一緒に戻される・・・・・・が。


 「わわわわわわわ!やっぱり落ちる!」


 戻ってきたはいいが、いた場所も戻されるので、またしても落下していく。

 しかし、今回はそこまで勢いが少なく。


 「よっと!」

 「あっ・・・・・・」


 俺はアカネにお姫様抱っこされる。はたから見たらそれはたぶん違和感しかないだろう。


 「どこ行ってたの? ユウサク?」

 「あっ‥‥‥えっ‥‥‥あっと‥‥‥降ろしてもらってもいい?」


 降ろしてもらうと恥ずかしさのあまりに赤面になり、うずくまる。


 「どうしたのユウサク!?顔赤いけど大丈夫なの?」


 顔が赤くなった俺を見たアカネは心配そうに駆け寄ってくる。


 アカネさん。赤くなってるのはあなたが原因なんですよ?だってあの時・・・・・・思いっきり胸が当たってたんですよ?



 


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