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この『暴食』担当はしぶといのです!


 「とどめを刺したか?」  


 そういってタニザキは盾-アイギスを下ろし、スキル『敵感知』を使い辺りを警戒する・・・・・・その時。


 「ッ!」


 タニザキは背後から邪悪な気配を感じ、後ろを振り返る。

 そこには。


 「運命にここまであらがうとは実に素晴らしい。素晴らしいのデス!」


 タニザキのスキルで確かに消し飛んだはずのライムがそこにあった。ライムはタニザキを賞賛しながら歩く。

 

 「ば、馬鹿な・・・・・・確実に消し飛ばしたはずなのに・・・・・・」


 タニザキはそれを見て、驚愕する。


 『ファイナル・ジャッジメント』。それはすべての者を等しく消し飛ばす、タニザキがリスクを犯さずに放つことのできる、最大火力のスキル。しかしそれが直撃したにもかかわらず、ライムはまったくキズを負っておらず、平然と立っているのだ。


 ライムは淡々と言う。


 「ですが。運命が変わることなどありえないのです。あってはならないのです。あなたはあの方への生け贄になる。それが定められたあなたの運命なのです。あらがっても無駄なのです!」


 最後にそう叫ぶと自分の指を噛みちぎり喰らう。傷口からは大量の紅色の鮮血が噴き出し、大地を赤に染める。そして。


 「ですがやはりあなたは素晴らしい! あの方の定めた運命には向かうとは実に素晴らしい! ですが愚かですねー。運命からは逃げられないのに。実に愚かだ。愚かである。」


 タニザキを挑発するように目を見開きながらそう言う。しかしタニザキはそれには乗らず冷静に。


 「運命? 運命を語るな狂信者。貴様が言うあの方の決めた運命は訪れず、貴様はココで哀れに死ぬ。これが貴様の運命だ。」


 そうきっぱりと言う。

 ライムがいう『あの方』の決めた運命を否定されたライムは怒気をあらわにしながら叫ぶ。


 「あの方を否定するとはあなたはどれだけ愚かなのですか!?

 どれだけ愚かなのですか!? ・・・・・・良いでしょう。あの方からの祝福が宿りし私の能力『暴食』の真の力見せてあげましょう!」 


 ライムがそういってにやりと笑う。その瞬間。突然雷がライムに落ち、ライムの体は光を放ちながら膨張する。そして爆発する。


 「じ、自爆か!?」


 タニザキは驚きながらアイギスを構え、衝撃に耐える。


 爆風。辺り一面は熱風と砂埃で埋め尽くされ、一メートル先も見えない。そこにいるだけで身体が焼けてくる感覚がする。


 「クッ!カウンタースキル『暴風』!」


 タニザキはカウンタースキルを発動させ、熱風と砂埃を払い、視界を取り戻す。


 すると自らの前には。


 「なんだあれ・・・・・・?」


 全身が禍禍しい色をしたうろこで覆われ、所々には口のような物があり、首が八本ある翼が生えた四足歩行の竜がそこにいた。

 その竜が呼吸するたび、辺りに腐卵臭が漂う。

 

 「サア! 死ぬが良いです!」


 その竜はそう叫び、口から呪われたブレスをタニザキに向かって放とうとする。


 「ッ! ・・・・・・あれを使うしかないか」


 そういってタニザキは盾をかかげる・・・・・・その瞬間。


 「ナ、ナンダ?」

 「ッ!」


 二人の間に突然空から降ってきた氷の塊がいくつも突き刺さる。


 「タニザキさん!」


 その声とともに自らの前に空からフワリと降り立ったのは。


 「リ、リアさん・・・・・・」


 世界最強の精霊使いリアと大精霊イオがそこにいた。


 リアは真剣な顔になりライムの方を向く。そして。


 「大罪教『暴食』担当ライム。ココで死んで・・・・・・」


 そう言いかけたときだった。


 ライムの背後をから、走って逃げ出そうとする五人組の男女がいた。ライムはそれに気づき、襲いかかる。


 「た、助けないとリアさん!」


 タニザキはそれを見て焦りながらそう言う・・・・・・が。


 「リ、リアさん?」


 リアはそれを見ながら一歩も動こうとしない。しかしその顔からは見殺しにしようとしていることに対してのためらいなどは見られない。何故かというと‥‥‥。


 ライムがその五人組を喰らおうとした瞬間。


 「ガッ・・・・・・!」

 「えっ・・・・・・」


 その五人組は盛大に爆発し、ライムの首を消し飛ばす。飛び散った粘液は辺りの木々に付着し、月の光を反射する。


 「ルハハハハハハ! ルハハハハハハ! 魔力あふれた、美味しいご飯だと思ったか? 残念。吾輩が作り出した自爆岩石人形でした! ルハハハハハハ! 何という悪感情! 美味である。非常に美味である! ルハハハハハハ!」


 そういって木の陰から出てきたのは、悪感情を食べれて満足そうに大笑いするバルスだった。


 「バルスさん。ふざけてる場合じゃないですよ。」 

 「吾輩にそんなことを言われても。お人好し店主よ。そもそも吾輩にかかればこんな物体、すぐに処分できるわ。」


 バルスはそういってライムの方を向き。


 「そこのいかれた腐れ物体よ! せいぜい吾輩を楽しませてくれ!」

 

 そう挑発気味に言う。そしてまたルハハハハハハと大笑いする。それに続けてタニザキは。


 「さあ決着をつけるぞ『暴食』ライム!」


 そう叫ぶ。

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