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この発想は勝利への道なのです!


 スキル【収納】。生命体以外ならどんな物でも収納することが出来る固有スキル。俺はそのスキルを思い出し、この状況を打破できるのではないかと考えていた。


 「何がおかしい! 何がおかしい?」


 そマルクは間髪入れずに斬りかかってきながらそう叫ぶ。その姿はまるで怨霊に取り憑かれているのではないのかと思うほど狂っていた。


 その時。


 『ユウサク? ユウサク?』


 何度聞いても癒される聞き慣れた声が頭の中に話しかけてくる。


 どうやってるのだ? と思いながらも。


 「アカネか?」


 短刀をいなしながらそう訪ねる。

 

 幸い、マルクの短刀は適当に振り回されているだけなので、気を緩めなければ今のところは大丈夫だった。


 『アカネよ! いいユウサク? なるべく怪我人を出さないように、それこそ死者が出て欲しくないから、なるべくてわらやかに決闘を終わらせいうことはできるかしら?』


 アカネが少し焦りながらそう言う。


 あるにはあるんだけど‥‥‥。


 「アカネ? この結界ってどうやったら無くなるの?」


 考えた作戦が成り立つかどうかを知るためにそう聞く。


 『どちらかが戦闘不能になったら自動的に消えるわ!』

 「ありがとうアカネ!」

 『無事に帰ってきてね!』


 作戦が成り立つためのピースが揃ったので俺は計画を実行しーー。


 その時だった。


 マルクは物理攻撃ばかりでは、らちがあかないと思ったのか。


 「闇色の雷よ。かの者を貫き殺せ! 『カース・サード・ライジングショット』!」


 俺に向かって魔法を放つ。


 「ッ!」


 その黒雷は俺のほうに向かって一直線に飛んでいき、俺にとどめを刺そうとする。


 俺は思わず後ろへ飛び退く‥‥‥はずだった。しかしそれは【収納】が無かったらの話である。

 俺はそれをよけようともせず、黒雷に向かって手を出す。 


 「はっ! 諦めたか!」


 マルクは勝利を確信し、そう笑いながらいう。


 ‥‥‥なんだろ。これからのことを考えたら、あの人可愛そうっていうか面白いんですけど。


 俺はそう思いながら、哀れみと侮辱の気持ちをひと言に込めながらスキル【収納】を発動する。


 「あなた‥‥‥怠惰デスネ。」

 「ッ!」


 その瞬間、黒雷はいとも簡単にスキル【収納】によって収納される。

 それを見てマルクは震えながら。


 「な、なにをした?」


 そう訪ねる。 


 ‥‥‥マルクもこのスキル知ってるはずなんだが。


 そう思いながらも、事を終わらせるため、次のステップへ移行する。


 「まだまだこれからだ! 『収納』ッ!」

 

 その瞬間。


 「つ、次はな、なにを‥‥‥した?」

 「ここにある空気をすべて無くしたのさ。」


 収納の力により結界内の空気がすべて収納される。そうしたことにより、マルクの声はどんどん途切れ途切れになる。多分この感じだと後一分ももたないだろう。しかし何故俺が普通に呼吸できているのかというと。


 「な‥‥‥ぜ、お前は普通に呼吸して‥‥‥いる?」 

 「秘密!」


 そう俺は収納した空気を直接、肺の中に【召喚】する事により、空気が無いこの場でも普通通りに話せていたのだ。


 そして俺は最終ステップに移行するために、収納しているスキルと魔法を。


 「ラストだ! 『射出』!」  


 地面に向けて放つ。

 その二つは俺とマルクの間に着弾し砂埃をあげる、その瞬間。


 「『超加速』ッ!」  


 スキル【超加速】を使い、瞬間的にマルクのそばに迫る。しかしスキル【暗殺】の効果で気配が消されマルクは俺がそばにいることに気がつかない。


 「チェックメイトだ。」


 俺はそう呟き、マルクの腹を蹴り上げる。スキル【暗殺】の効果もあり威力の増したけりはマルクの肺から空気を押し出す。


 「ガッ‥‥‥」


 マルクは吐血しその場に倒れ込む。それと同時に結界が消え、強風が吹き荒れる。


 「お、終わった‥‥‥」


 俺はそういって地面に寝転んだ。

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