この決闘は無理やりなのです!
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決闘。それは両者の争いを解決するために、約束した方法で命を懸けて勝負することや個人間での名誉の侵害や遺恨などから起こった争いを解決するため、取り決めた方法で戦い、勝負をつけることのことをいう。
俺はマルクから唐突に決闘を申し込まれどうすればいいかわからず、戸惑っていた。
「えっと・・・・・・どういうこと」
俺は本当に意味が分からなかったのでマルクに問う。
なぜ意味が分からないのかというと・・・・・・。
「マルク!? 決闘罪になるってことしってるよね!? 命を懸けたりはしないよね!?」
闘技場の内部は観客に被害が及ばないよう結界が張られ、こちらに入ってこられないので扉の向こうからそう叫ぶアカネの声が聞こえた。
そう。この国では決闘罪というものがあり、決闘を行った場合、決闘を持ち込んだほうには最低で自宅謹慎、相手が重傷を負った場合、または死亡した場合は処刑という罰が与えられるのだ。
当然貴族であるマルクもそのことは知っているだろう。だが。
「おいてめぇ。命を懸けて俺と決闘をしろ。おい。さっさと剣を構えろ。」
知っているはずなのに命を懸けた決闘をしようとするのかが俺には理解できなかったのだ。
「マルクさん!? 俺何かしました!? なぜ命を懸けようとするのですか!?」
俺はそもそもなぜ決闘を申し込まれたのかが理解できずにいたのでマルクにそう聞く・・・・・・が。
「それはなぁ・・・・・・お前はあの方に相応しくないからだ!」
そう言ってマルクはこちらの方にとびかかり、そのまま短剣を振り下ろす。
「ッ!」
俺は間一髪でそれを避け、三歩後ろに下がる。
こいつ・・・・・・俺を本気で殺すつもりだ・・・・・・。
俺はマルクが本気で殺しかかっていていることに気づき、収納していた剣を召喚し構える。
くそ・・・・・・どうすれば・・・・・・。
そう考えている俺の額に冷や汗が流れる。
「やる気になったか! ならいくぞ!」
マルクは『始めるぞ』という前に切りかかっていたが、そんなことは気にせずにまた切りかかってくる。俺はそれをどうにかして受け流すことしかできなかった。なぜかというと・・・・・・。
まず、剣じたいを使い慣れていないからだ。魔王軍との戦闘の時は支援魔法があり、剣や体などが軽く感じていたが、今はそうではない。支援魔法がないため、剣は重く十分に振れないのであった。
次に。そもそも命を奪うこと自体を俺は躊躇してしまっているのだ。俺は魔物などなら躊躇なく殺せる。それは自分たちに危害を加える、人ならず者だからだ。しかし今相手をしているのは、迷うことなき人間。自分に危害を加えようとしているが人間なのだ。そのことにより俺は殺すことを躊躇してしまい、受け流すことしかできなかったのだ。
「おいどうした? かかってこいや!」
躊躇しているうちに、時間と体力だけが削られていった。これではあと五分も持たないだろう。
その時。
「あっ・・・・・・」
収納欄の中にアカネのスキル『エクスディション』が入っていたことに気づく。
これって確か・・・・・・あっ・・・・・・収納スキルって生命体以外ならなんでも収納できたんだっけ? そしてここの周りには結界が張られていて密閉された空間に・・・・・・そして暗殺スキルと超加速があれば・・・・・・。
俺はこの決闘を終わらす方法を思いつき、口元に笑みを浮かべつぶやく。
「この決闘。誰も傷つかないように終わらせる!」
読んでいただきありがとうございます!
ここをこうした方が良いなどのところがあればお願いします。




