この大罪の魔女は異常なのです!
ー王都から少し離れたルミール村ー
「こ、こいつ・・・・・・何者だ!」
そこでは一人の女の手によって蹂躙されていた。
「なぜです?なぜです?なぜあなた方はわが教えを受け入れようとしないのです?」
女はそう言いながら闇色のオーラをまとったいくつもの鋭い刃を打ち出す。
その刃は盾や地面、鎧などをたやすく貫き、そこにいた騎士団を切り刻む。。
「あなた方・・・・・・本当に・・・・・・怠惰ですね。」
その女は死体と化した騎士団にそう呟く。
すると。
「くそ・・・・・・誰だ貴様!」
騎士団長と思われる男が叫ぶ。
「私ですか?私はイルム。私は七つの大罪の象徴であり、大罪の魔女と呼ばれし者イルムです。」
そういいながら騎士団長のほうを向く。
騎士団長は続けて。
「なぜ罪のないものを殺す・・・・・・?」
するとイルムは当たり前のように。
「彼らはわが力によって救われたのです。あの方の教えを受け入れないものは殺す。殺すことで彼らは救われるのです。殺すことだけがあの方の教えを受け入れなかった者たちが救われる唯一の手段なのです。」
「・・・・・・異常者め・・・・・・。」
騎士団長がそう呟く。
するとイルムは突然。騎士団長に問う。
「あなたはどうなのですか?」
騎士団長は怒りを抑え込み。
「何がだ。」
そう問う。
「あなたはわが教えを受け入れるのですか?」
イルムは問いに対し、平坦な声で答える。
「・・・・・・受け入れるはけないだろ。民の敵、仲間の敵とらせてもらう!」
そう叫び、騎士団長はイルムに斬りかかる。
-その瞬間。
「受け入れるのであれば擁護し、受け入れないならば始末する。哀れなるものよ。わが力で救ってやろうではないか。」
イルムはそう叫び、いくつもの刃を打ち出す。
その刃は騎士団長に向かっていき、体に突き刺さる。
「ガッ・・・・・・。」
騎士団長の体からは鮮やかな鮮血が飛び散りあたりを染める。
「あなたも・・・・・・怠惰ですね。さようなら。」
イルムはそう呟き、刃を抜く。
そして瀕死の状態の騎士団長の体を目に見えないほどに細かく切り刻む。
「・・・・・・。」
イルムは空をゆっくりと見上げる。
その時。
「ッ・・・・・・!」
イルムはふと平原のほうを見る。
その先には王城がかすかに見えていた。
そして。
「・・・・・・あそこは。」
そう呟き、口元に笑みを浮かべる。
その瞬間あたりの空気が一変し、一気に冷える。
「理性など捨て、欲望のままに・・・・・・。本能のままに動くことで報われるのです。わが行いはすべてあの方のため・・・・・・。あの方のために・・・・・・。」
そういって王都がある方へと歩き出す。
「あそこなら・・・・・・あの方の教えが・・・・・・。あの方の教えが・・・・・・あの方の・・・・・・。」
イルムはそう何度もつぶやく。




