滑腔砲(かっこうほう)について語りたい
人間ですから誰しも間違いはあります。
ミリタリーを語るなら、基本的な軍事用語の一つとしてこれくらいは抑えとかないとね。
なんて、そういうのありますよね。
こんなところに立ち寄るような読者で「滑腔砲」を知らない、聞いた事もない、という方は居ないと思います。
むしろ本エッセイで初めて知ったという方が居たら教えて欲しいです。
ですから滑腔砲がどういうものなのかはここでは語りません。説明しているサイトは多くあるし、ここでわざわざ説明するまでも無いでしょう。
では何を話題にしたいかというと「滑腔砲」に関する誤字と、簡単な回避方法です。
誤字の代表例は「滑空砲」ですね。これが誤字のうち九割九分といってもいいくらい。
面白がってわざと使っている場合もありますが、真面目に「滑腔砲」のつもりで「滑空砲」と書いているのも多い。
一番ひどいと思ったのは、陸自第7師団の公式サイトの戦車博物館のページ。探してみてください。ありますから。
陸上自衛隊で唯一の機甲師団というプロ中のプロの公式サイトですら間違う程に、浸透している誤字と言えるでしょう。
「滑×砲」という誤字もあります。×がどんな文字かは書きませんが、分かる方は分かるでしょう。意外と多いです。
「滑空砲」はまだ分かる(発音が似てる)けれど、「滑×砲」はどう考えても「かつ××ほう」と入力して変換しないと出ない筈で、書籍やインターネットで文字として見た事はあるが発音を聞いた事の無い人かな? と思います。
陸自の主力戦車紹介DVDとか見た事あれば、絶対に間違う筈の無い間違い方です。
「腔」という文字は普段使わないし、単に「かっこうほう」と入力するだけだと「格好方」とか「滑降法」とかに変換されるでしょう。「郭公砲」はちょっと格好いい。
初期状態から「かっこうほう」ですんなり「滑腔砲」と変換してくれるアプリなら問題ないですが、そうでないなら単語登録するか「かつこうほう」と入力して一文字ずつ変換するしかないです。
一般的な日本語入力アプリなら「こう」から特別な操作なしに「腔」が候補に出て来ますが、「高」や「香」など日常的によく使う候補が上位に来て「腔」は下の方にあるので、面倒臭いですよね。
そこで! 「腔」という文字を簡単に出す方法を紹介します。
「びくう」と入力して変換すれば「鼻腔」となります。ここから「鼻」を削れば「腔」が簡単に出せる!
「滑腔砲」で単語登録している方も、「腔圧」など、他に「腔」という文字が単独で必要になった時に使えますよ。
これで間違う事なしです。