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おそようございます
眼が覚める。
「あらぁ、お目覚めぇ?」
「あ、おはようございます」
「??今はお昼ですよぉ、おそようですよぉ」
時計を見る。午後6時、お昼では無く夕方だ。
「では、これから案内しますねぇ」
「案内って…どこに?」
「??…あぁ、説明がまだだったわねぇ、あなたにはこれから、人並み…いえ、人以上の生活をしてもらいます」
え?拾われた俺なんかが?いいのか?俺が急に幸せになって…あぁ、騙されてるのかな、ポイされるのがオチか
「では、こちらですよぉ」
まぁ、今は騙されておこう、どうせ出られやしないのだから。
場所は変わり、ウォークインクローゼット。
「ほらぁ、好きな服選んでぇ」
「いえ、どれでも構わないというか、今の格好でも構わないのですが…」
布一枚で何を言うか。
「だったらぁ、これとぉ、これとぉ、これ!」
服を勝手に選ばれる。選ばれたのはスーツでした。
「あっつ…」