表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
少女達の奏でる夢想曲  作者: まぐろどん
最終章 少女達の奏でるトロイメライ
173/191

いざ、出発

船の操縦はいつもの通り、声帯の分からない骸骨、ヴォーチェに任せっきりだ。

みんな、それぞれの決意を胸に、決戦場所へと向かっている。

「ねぇ、ベゴニア?」

アルミスタがベゴニアに話しかける。

「大天使ってどんなの?」

確かに、天使との区別も付かない。詳しく聞くためにも聞き耳を立てておく。

「大天使は天使の中でも魔力の高い者が選ばれる…いわゆる所の首脳ですね」

なるほど、そんな話は確か聞いた事がある。

「大天使は12人。それぞれがそれぞれの役割を全うし、天界の秩序を守る、という表向きの構想の元で成り立っています。まぁ、実際、前の世代がやってたから、というのが1番強い理由ですけど」

サラッと凄いことを口にした気がする。

「大天使は就任時、権能を1つ授かります。魔法じゃ到底造れない建造物を造るとか、永遠に尽きない魔力とかです」

便利だな、大天使。

「ベゴニアの権能ってなんだったの?」

「あー…私は就任直前になり損ねたので…分からないんです」

「…ごめん」

「いえいえ」

アルミスタとベゴニアの会話を聞きながら少し考える。権能…MFみたいなものだろうか。

「ところで、アルテミスの権能って何か分かる?」

ベゴニアは少し黙り

「アルテミスは、人格の乗っ取りを行います。意思の弱い人間とかは簡単に乗っ取られてしまいます」

かなり有力な情報が手に入った。なるほど、ユルはそれに操られていた、というわけだ。

アルミスタは話してくれたベゴニアに1つお礼を言って、その場を離れる。

大分地面が見えなくなってきた頃、

「…来たか」

天界と…こちらに向かってくる謎の魔物の群れ。

「使い魔です!警戒してください!」

「はぁ!!」

一閃。一瞬にして、敵が散り散りになる。

「皆の者!剣を持て!私が先陣を切る!我らが切り札達に出番を作らせるな!」

声高らかに語るのは、一国の王様だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ