お楽しみしたのです
「ふわぁ…」
おっとあくびが…眠い…あれから結局ほとんど眠れなかった…
「あら〜?眠そうですね〜、ベッドが合いませんでしたか〜?」
「いえ、決してそんなことは…」
「…あぁ〜、なるほど〜。では、こうですかね〜」
「??」
「…昨晩は、お・た・の・し・み…でしたね〜?」
「いいいいいいいいいいえ!けけけ決してそのような事は!!」
「??」
リタも首を傾げてないでフォローに回ってくれ…と願うようにウインク
「…おぉ!」
分かってくれたかー…。
「そうです!昨日はとてもお楽しみしたのです!」
あぁー…全然分かってなかったかー…
「あらあら〜、それは何よりで〜」
トレーズさん…誤解です…
「…それで!姉様!お願いが!」
「あらあら〜なんですか〜?何か欲しいものでも〜?」
「…じっ、実は、私…ご主人様の専属のメイドになりたいんです!!お願いします!!」
ゴンッ!
机に頭を叩きつけるほど勢いのあるお辞儀…蹲らなければまだ様になってたかもしれない…
「あらあら〜、お楽しみした仲ですものね〜、いいですよ〜、ちょうど誰を付けようか悩んでた所ですので〜」
「うぅ…むっ、無理は承知………え?」
「だ〜か〜ら、いいですよ〜。」
「…あ!ありがとうございます!!」
ゴンッ!
また机に頭を叩きつけて…若干ヒビ入ってないかこれ…
「ご主人様!これでまた、一緒にあんなことこんなこと出来ますね!」
「あらあら〜随分と好かれてるのね、あなた。ご主人様って〜」
「はは…メイドさんですから、憧れてたんですかね…」
こうしてリタは、俺の専属メイドとなったのだ。
雇い主のトレーズさんはどう思うのだろうか…