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少女達の奏でる夢想曲  作者: まぐろどん
2章 ドジっ子メイドの大波乱 メイド編第1部
13/191

このメイド、ドジっ子にて

展開遅くて申し訳ない(;ω;)いや、ホント…

食事を済ませ、風呂も済ませ、案内されていた自室へ向かう。自室には最低限の物が置いてあり、電話で欲しいものはなんでも取り寄せてくれるそうな…試そうかとも思ったが、凄く身体が重い…今日はなんだか疲れた…布団に潜り気づく。


「まだスーツやんけ…」


受話器を取る。説明ではこの番号でかかるはず…


トゥルルル ガチャ

「はい〜、どうなされました〜?もしかして〜1人で寂しくなっちゃいましたか〜?でもごめんなさいね〜、私はお取り寄せ出来ないんですよ〜。どうしてもと言われればやぶさかではないですけど、今日は忙しいので私のお取り寄せは明日以降にお願いしますね〜、では、良い夢を〜」


「勝手に切らないでください…」


「あら?要件別でしたか〜?」


「えぇ、この服、ゴワゴワしてて眠りにくいのですが…」


「でしたら、寝間着を持って行かせますね〜、では、良い夢を〜」


「お願いします、おやすみなさい」


ガチャリ ドン!

電話を切った直後、ドアに衝撃が走る。嫌な予感がする…敵?奴隷商が追ってきたか?…写真を手に取っておく。

ギギィ…

ドアノブがゆっくりと下り、ドアが開く。ドアの前には額から血を垂らした女の子が立っていた。


「お客様!寝間着でございます!」


「ちょ、ちょっと!大丈夫!?」


「慣れっ子です!」

ドヤッ

とドヤ顔決めつつVサイン

ファサッ…

寝間着が落ちる


「ギィヤァァァ!!!申し訳ございません!お客様!私ったらまたドジを!!」


「いや、別にこれくらいなら構わないけど…」


床には埃1つない。


「いえ!私の気が済みません!何かお詫びをさせてください!添い寝でも、探索でも、切腹でも…体で払っても構いません!」


「構うわ!」


思わずツッコミを入れてしまった…大声だったから、涙目じゃないか…


「あぁ…えっと、それじゃあ、ちょっと話し相手になってくれるかな?ココアとホットミルク追加で取り寄せて」


「…え?それだけ…ですか…?」


「うん、それだけ。十分幸せなんだよ、これで」


「…はい!分かりました!」


ニッコリと笑う。


「じゃあ、よろしくね…えっと…」


「リタと申します!」


「よろしくね、リタちゃん」


「はい!お客様!」


そしてまた、ニッコリ笑ってココアとホットミルクを取りに行くのだった。転びさえしなければ、綺麗な締め方だったものを…

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