このメイド、ドジっ子にて
展開遅くて申し訳ない(;ω;)いや、ホント…
食事を済ませ、風呂も済ませ、案内されていた自室へ向かう。自室には最低限の物が置いてあり、電話で欲しいものはなんでも取り寄せてくれるそうな…試そうかとも思ったが、凄く身体が重い…今日はなんだか疲れた…布団に潜り気づく。
「まだスーツやんけ…」
受話器を取る。説明ではこの番号でかかるはず…
トゥルルル ガチャ
「はい〜、どうなされました〜?もしかして〜1人で寂しくなっちゃいましたか〜?でもごめんなさいね〜、私はお取り寄せ出来ないんですよ〜。どうしてもと言われればやぶさかではないですけど、今日は忙しいので私のお取り寄せは明日以降にお願いしますね〜、では、良い夢を〜」
「勝手に切らないでください…」
「あら?要件別でしたか〜?」
「えぇ、この服、ゴワゴワしてて眠りにくいのですが…」
「でしたら、寝間着を持って行かせますね〜、では、良い夢を〜」
「お願いします、おやすみなさい」
ガチャリ ドン!
電話を切った直後、ドアに衝撃が走る。嫌な予感がする…敵?奴隷商が追ってきたか?…写真を手に取っておく。
ギギィ…
ドアノブがゆっくりと下り、ドアが開く。ドアの前には額から血を垂らした女の子が立っていた。
「お客様!寝間着でございます!」
「ちょ、ちょっと!大丈夫!?」
「慣れっ子です!」
ドヤッ
とドヤ顔決めつつVサイン
ファサッ…
寝間着が落ちる
「ギィヤァァァ!!!申し訳ございません!お客様!私ったらまたドジを!!」
「いや、別にこれくらいなら構わないけど…」
床には埃1つない。
「いえ!私の気が済みません!何かお詫びをさせてください!添い寝でも、探索でも、切腹でも…体で払っても構いません!」
「構うわ!」
思わずツッコミを入れてしまった…大声だったから、涙目じゃないか…
「あぁ…えっと、それじゃあ、ちょっと話し相手になってくれるかな?ココアとホットミルク追加で取り寄せて」
「…え?それだけ…ですか…?」
「うん、それだけ。十分幸せなんだよ、これで」
「…はい!分かりました!」
ニッコリと笑う。
「じゃあ、よろしくね…えっと…」
「リタと申します!」
「よろしくね、リタちゃん」
「はい!お客様!」
そしてまた、ニッコリ笑ってココアとホットミルクを取りに行くのだった。転びさえしなければ、綺麗な締め方だったものを…